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CRMとは?意味やSFA・MAとの違いやメリット、CRM強化のコツや事例を紹介!
EC CRMとは、ECサイトの購買履歴・会員情報・行動データをもとに顧客を分け、メール・クーポン・会員ランクなどでリピートとLTVを伸ばす取り組みです。CRMは顧客関係管理の略で、既存顧客との関係づくりを担います。
はじめに
※この記事は2025年10月の分社化前に公開したものです。文中の「エートゥジェイ」は当時のメルカートの運営会社で、現在は株式会社メルカートが運営しています。
マーケティングに取り組むなかで頻繁に登場する「CRM」というキーワード。
一方で、
「CRMとは何?」
「SFAやMAとの違いは?」
「CRMを導入したのに、なかなか施策がうまくいかない…」
といった疑問や悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CRMの意味や類似ツールとの違い、メリット・デメリットを基本からわかりやすく解説します。さらに、「数値データだけ見ていても施策が当たらない」という課題を抱えるEC担当者に向けて、定量データと定性データを掛け合わせたCRM強化の実践的なコツと、リピート・休眠顧客・かご落ちなど施策ごとの詳しい記事への案内もまとめています。
CRMとは?意味と基本をわかりやすく解説
まずは基礎知識として、CRMの意味と、ツールとしての活用方法を確認しておきましょう。
CRMの意味・定義
CRM(シー・アール・エム)とは、顧客情報を集約・管理・分析し、顧客との良好な関係を長期的に構築することを目的としたマネジメント手法です。
「Customer Relationship Management」の略語であり、日本語では「顧客関係管理」や「顧客関係性マネジメント」と訳されます。
どれほど優れた製品やサービスを提供していても、それを継続して購入してくれる顧客がいなければ、事業は成り立ちません。そのため、顧客との関係性を重視し、顧客一人ひとりを起点に企業活動を考えるのがCRMの本質です。
ITツールとしてのCRM
CRMは「マネジメント手法」としての概念ですが、それを効率的に実現するためのシステムを「CRMツール」「CRMシステム」と呼びます。近年では、こうしたツール・システムを含めてCRMと呼ぶケースが一般的になっています。
紙やExcelで顧客情報を管理することもCRMの一形態ですが、顧客数が増えるほど情報管理の精度・スピードが限界に達します。業務のデジタル化が加速する今、CRMツールを活用して顧客情報の管理・活用を体系化する企業が急増しています。
EC CRMとは
EC CRMとは、CRMの考え方をECサイトの運営に当てはめたものです。ECサイトに貯まる購買履歴・会員情報・閲覧や購入の行動データをもとに顧客を分け、メール・クーポン・ポイント・会員ランクなどでリピート購入とLTVを伸ばします。店舗や営業の顧客管理と違い、データが自動で貯まり、施策の結果も数字ですぐに返ってくる点が特徴です。
CRM・SFA・MAの違いを整理する
CRMと混同されやすい「SFA」「MA」は、それぞれ担うフェーズが異なるツールです。3つの違いを整理しておきましょう。
| 比較項目 | MA(マーケティングオートメーション) | SFA(営業支援システム) | CRM(顧客関係管理) |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 見込み客の獲得・育成・選別 | 商談から受注までの営業活動支援 | 既存顧客との関係維持・LTV向上 |
| 主な対象 | リード(見込み客) | 商談中の顧客・案件 | 既存顧客・会員 |
| 主な利用部門 | マーケティング部門 | 営業部門 | マーケティング・CS・全社 |
| EC事業での活用例 | メルマガ配信自動化、ステップメール | 法人EC・BtoBでの商談管理 | F2転換率向上、リピーター育成、RFM分析 |
CRMとSFAの違い
SFA(Sales Force Automation)は、営業部門の業務プロセスを自動化し、顧客獲得から受注までの営業活動を支援するシステムです。CRMと同様に顧客情報を扱いますが、SFAが「新規顧客の獲得・商談のクロージング」に主眼を置くのに対し、CRMは「既存顧客との関係を深め、優良顧客を育成すること」に特化している点が大きな違いです。
EC事業においては、BtoCモデルではSFAの必要性が低く、CRMとMAの組み合わせが主流となります。
CRMとMAの違い
MA(Marketing Automation)は、見込み客の発掘・育成・顧客化を自動化するマーケティングツールです。「まだ購入していないリード」を対象に動作するのがMAであり、「すでに購入した顧客」との関係を深めるCRMとは役割が異なります。
EC事業では、MAで新規獲得した顧客を、CRMを通じてリピーターへ育成するという流れが理想的です。近年では、両方の機能を一体で提供するプラットフォームも増えており、施策の連続性が高まっています。
CRMが注目される理由
なぜ今、CRMがこれほど重視されているのでしょうか。その背景には、市場・消費者・ECの3つの変化があります。
①ニーズの多様化によるマスマーケティングの限界
「全員に同じメッセージを届ける」マスマーケティングの効果は低下しています。消費者は商品の品質だけでなく、体験や共感・ブランドとの関係性を重視するようになり、個別最適化されたアプローチが求められています。
②少子高齢化による新規獲得コストの上昇
市場縮小が続くなか、新規顧客の獲得コスト(CPA)は年々上昇しています。一方で、既存顧客へのリピート促進はCPAの数分の一で実現できることが多く、CRMによるLTV最大化が事業成長の鍵となっています。
③ECの拡大によるデータ活用の可能性の広がり
ECサイトでは購買履歴・閲覧行動・会員情報など、あらゆる顧客データを蓄積できます。このデータを活用したパーソナライズ施策がCRMの核であり、データを持て余している企業ほど、CRM強化による成長余地が大きいと言えます。
ECサイトのCRMマーケティングにおける3大課題
分社化の前にメルカートを運営していたエートゥジェイが実施した調査(n=400)によると、EC業務の課題トップ3は「集客」(56.3%)、「リピート購入」(40.0%)、「客単価が上がらない」(26.3%)と、いずれもCRM領域の問題が占めています。しかし、課題を感じながらも約半数のEC事業者がCRMツールを未導入という現実もあります。
課題の根本を整理すると、大きく3つに集約されます。
課題① 顧客データが分散して、セグメントが切れない
ECカート・モール・店舗POSがバラバラに動いているEC事業者では、データがシステムごとに分断されています。この状態では「2回購入したが3ヶ月ログインしていない顧客」「食品カテゴリを閲覧しているが未購入の会員」といった精度の高いセグメントを切ることができません。
結果として、全員に同じメルマガを送り続けるという「一括配信」から脱け出せず、開封率も購買転換率も低空飛行が続く、という状況に陥りがちです。
課題② ツールを導入しても施策まで落とし込めない
CRMツールを導入している事業者の中にも、「高額なツールを入れたが使いこなせていない」という例は少なくありません。
ツールを入れただけでは何も変わらないのは当然です。顧客データをどう分析し、どのセグメントにどんな施策を打つか、という「運用設計」がなければ、高機能なツールは宝の持ち腐れになります。多機能なほど「何から始めればよいか」が見えにくくなる、という皮肉な側面もあります。
課題③ PDCAが回らず、効果検証が属人化する
施策を実行しても、その効果を正確に計測・記録し、次の改善に生かす仕組みがないと、担当者が変わるたびにゼロリセットになります。「このメール施策が効いた理由」が個人の記憶にしか残らない状態では、組織としてのCRMノウハウが蓄積されません。
EC担当者はフロント業務・バックエンド業務ともに多忙なことが多く、施策の効果検証まで手が回らないというリソースの問題も根深い課題の一つです。
CRMツールの主な機能
CRMツールには、ツールによって差はあるものの、一般的に以下のような機能が搭載されています。
- 顧客情報の一元管理:購買履歴・会員情報・問い合わせ履歴などをひとつの基盤で管理
- データ分析機能:RFM分析・ABC分析・リピート分析・かご落ち分析など
- メール配信機能:ステップメール・ターゲットメール・メルマガの配信と効果測定
- セグメント機能:購買傾向・会員属性などでの顧客グループ分け
- キャンペーン管理:クーポン・ポイント・会員ランクなどの販促施策と効果測定
- ソーシャル・レビュー連携:口コミ・レビュー収集とCRM施策への活用
これらの機能を組み合わせることで、顧客一人ひとりのニーズに合わせた施策を継続的に実行できるようになります。
CRMツールを活用するメリット・デメリット
メリット①:顧客情報の一元管理と共有
CRMツールを活用することで、担当者や部署ごとに分散していた顧客情報を一元管理できます。データが可視化されることで、担当者不在時のトラブル防止や、部署をまたいだ情報共有のコスト削減が実現します。属人化した顧客対応から脱却し、組織全体で顧客を育てる体制が整います。
メリット②:業務効率化とPDCAの加速
データ管理・メール配信・分析といった作業をシステム化することで、手作業に費やしていた時間を戦略立案や施策改善に充てられます。CRMに蓄積されたデータを継続的に分析することで、PDCAサイクルを高速で回すことが可能になります。
メリット③:顧客満足度・LTV向上
購買データ・行動履歴・セグメントに基づいたパーソナライズ施策を実行することで、顧客一人ひとりのニーズに合ったアプローチが可能になります。これが顧客満足度を高め、LTV(Life Time Value=顧客生涯価値)の向上につながります。
※関連記事:
ECのLTVを最大化する鍵は顧客理解|データ統合とAIで実現する探さないEC体験という新常識
デメリットと対策
①導入・運用コストがかかる
CRMツールの導入には初期費用と月次の運用コストが発生します。また、成果が出るまでに一定の期間が必要なため、費用対効果を焦らずに見極める視点が重要です。
②社内体制の整備が必要
ツールを入れるだけではCRMは機能しません。データ入力のルール策定、分析フローの整備、担当者へのトレーニングなど、使いこなすための社内体制構築がセットで求められます。
これらのデメリットを解消するためには、「分析から施策実行までを自動化・半自動化できるツール」と「導入後も伴走してくれるサポート体制」の両方を選定基準に加えることが有効です。
ECのCRM強化に欠かせない「定量×定性」データ活用
CRMツールを導入し、購買データや行動ログを分析できるようになっても、「施策がなかなか当たらない」「何を改善すればいいのかわからない」という壁にぶつかるEC担当者は少なくありません。その原因の一つが、「定量データだけに頼ったCRM運用」の限界です。
定量データ(CDP)だけでは見えないもの
購買履歴・アクセスデータ・RFM分析などの定量データは、「何が起きたか(What)」を教えてくれます。しかし、「なぜそうなったのか(Why)」は教えてくれません。
たとえば、実際のEC事業者がデータ分析でよく直面する3つのケースを見てみましょう。
- ケース①「Whyが見えない」:店舗で新規獲得した会員の半数以上が2回目の購入まで至っているというデータは見える。しかし、「なぜリピートするのか」「どんな体験がリピートを生んでいるのか」は数値だけでは判断できない。
- ケース②「施策コンテンツのネタ不足」:休眠顧客へのクーポンメルマガが効果的だとわかっている。でも、メルマガに掲載する商品情報や訴求コピーの「ネタ」をどう調達すればいいかわからない。
- ケース③「隠れたファクトが見つからない」:売れ筋商品を中心にプロモーション予算を集中している。しかし、販促費が少ないにもかかわらず口コミ満足度が高い「実は売れる可能性がある商品」に気づけていない。
定量データの分析は「仮説の土台」を作るうえで不可欠ですが、上記のような局面では、「経験と勘」で補完せざるを得ないことがほとんどです。
定性データ(口コミ・VOC)を掛け合わせる効果
この「定量データだけでは埋まらない穴」を効果的に補完するのが、口コミ・レビュー・アンケートなどの定性データ(VOC:Voice of Customer)です。
口コミは、アンケートやインタビューと比べて次のような優位点があります。
- データとして収集・整理しやすい
- 特定商品からブランド全体まで横断して情報を得られる
- さまざまなCRM施策(LP・メルマガ・商品説明など)への転用が可能
定量データで「何が起きているか」を把握し、定性データで「なぜそうなのか」を深掘りする。このハイブリッドな顧客理解が、施策の成功確度を大きく引き上げます。
レビューの集め方と活かし方はECサイトのレビュー完全ガイド|重要性・集め方・売上につなげる活用法まで解説、SNSの投稿を含むUGCはUGCとは? ECサイトのマーケティングに取り入れたい理由と活用方法を解説で解説しています。
口コミを活用したCRM施策の具体例
口コミ(定性データ)をCRM施策に実際にどう活かすのか、3つの具体例を紹介します。
①メルマガ配信のネタ不足を解消する
顧客の口コミ・レビューに書かれた言葉をそのままメルマガコピーに転用することで、「事業者目線」ではなく「ユーザー目線」の訴求が実現します。開封率・クリック率の改善につながる施策です。
②商品LPのキャッチコピーを改善する
あるコーヒーメーカーのEC事業者は、メーカー側は「本格的な味わい」を強みだと考えていましたが、口コミを分析すると「静音性の高さ」への評価が圧倒的に多かったことが判明しました。その結果、「赤ちゃんが寝ていても大丈夫な超静音コーヒーメーカー」というコピーへ変更し、CVR向上を実現しています。
③隠れた売れ筋商品を発掘してアップセルに活かす
EC売上のボリュームは大きくないものの、口コミ満足度が非常に高い商品をピックアップし、関連商品のアップセル・クロスセルや、カテゴリ特化型のプロモーションに活用することで、新たな売上軸を構築できます。
このように、CRMの施策精度を上げるためには、「データ(定量)と声(定性)の両方を持った顧客理解基盤」が不可欠です。
成果を出すCRMマーケティングの進め方【4ステップ】
ツールの優劣よりも大切なのが、「どう使うか」という運用設計です。成果につながるCRMマーケティングは、以下の4ステップで進めます。
Step1. 目標・KPIを明確に定める
まずやるべきことは、CRMで何を改善したいかを数値で定義することです。「リピート率を上げたい」という曖昧な目標ではなく、「3ヶ月以内のF2転換率を現在の30%から45%に引き上げる」「LTVを6ヶ月で15%向上させる」のように、計測可能なKPIに落とし込んでください。
KPIが決まると、どの顧客層にどんな施策を打てばよいかが見えてきます。目標なきCRMは「とりあえずメルマガを送り続ける」状態に陥りやすく、担当者のモチベーションも維持しにくくなります。
Step2. 顧客セグメントを設計する
KPIが決まったら、顧客データをもとにセグメントを設計します。ECのCRMで実用性が高い代表的な切り口は以下の通りです。
・RFM分析:最終購入日(Recency)・購入頻度(Frequency)・購入金額(Monetary)を組み合わせ、優良顧客・休眠顧客・離脱リスク層などを特定する
・行動セグメント:カゴ落ちユーザー・特定カテゴリを繰り返し閲覧しているが未購入のユーザーなど、サイト行動に基づいて分類する
・属性セグメント:年齢・性別・地域・会員ランクなど、デモグラフィック情報でグループを作る
セグメントは最初から細かく切りすぎないことが重要です。まず「優良顧客」「一度きり購入者」「休眠顧客」の3区分から始め、施策の効果を検証しながら精緻化していくアプローチが現実的です。
Step3. セグメント別に施策を実行する
セグメントが決まったら、それぞれに合ったアプローチを設計します。全員に同じ内容を送るのではなく、顧客の状況に合わせてコンテンツ・オファー・タイミングを変えることがポイントです。
たとえば、初回購入から10日後の購入者には「使い心地はいかがでしたか?」という体験確認メールと関連商品の紹介を送り、3ヶ月間購入がない休眠層には特典付きの再来訪クーポンを配信する、という設計が考えられます。同じクーポンを全員に配布するのと比べ、開封率・クリック率・購買転換率はいずれも大きく改善する傾向があります。
施策のチャネルとしては、メルマガ・LINEメッセージ・プッシュ通知・DM・Web接客ツールなどが代表的です。ターゲット層の年齢・行動傾向に合わせてチャネルを選びましょう。
※関連記事:
ECの客単価を最大化するアップセル・クロスセル施策とは?具体策と成功のポイント
Step4. 効果検証とPDCAで施策を磨く
施策を実行したら、必ず効果を数値で検証します。メールならば開封率・クリック率・購買転換率、クーポンならば利用率と客単価への影響、LINEならば友だち追加後の購買率などが主な指標です。
「どのセグメントに、どの施策が、いつ効いたか」を記録し続けることで、自社のCRMノウハウが組織として蓄積されます。担当者が変わっても成果が再現できる状態にすることが、PDCAを回す最終的な目的です。
EC CRMの主な施策と、詳しく知りたいときの記事
4つのステップのStep3で打つ施策は、目的ごとに次のように分かれます。それぞれの進め方は、下の記事で詳しく解説しています。
| 目的 | 何をするか | 見る指標 |
|---|---|---|
| リピート購入を増やす | 2回目以降の購入を促す | リピート率・F2転換率 |
| 休眠顧客を呼び戻す | しばらく買っていない顧客に再訪を促す | 休眠顧客の数・復帰率 |
| かご落ちを減らす | カートに入れたまま離脱した人を購入に戻す | かご落ち率 |
| 客単価を上げる | アップセル・クロスセルで1回の購入額を上げる | 客単価(AOV) |
| メルマガを届ける | 顧客のセグメントごとに内容を変えて配信する | 開封率・クリック率・購買転換率 |
| ロイヤルカスタマーを育てる | 愛着と購入の両方が高い顧客を増やす | 優良顧客の割合・LTV |
| ロイヤルティプログラムを作る | ポイント・会員ランク・限定特典を設計する | 会員ランク別の売上・継続率 |
| 一人ひとりに出し分ける | 属性・購買履歴・行動に合わせて商品や情報を変える | CVR・客単価 |
| 顧客体験を見直す | 知ってから受け取るまでの体験全体を改善する | 満足度・リピート率 |
- リピート購入を増やす:ECサイトの「リピート購入」を増やすには?
- 休眠顧客を呼び戻す:休眠顧客とは?効果的な掘り起こし方法
- かご落ちを減らす:かご落ちとは?かご落ち率の計算方法と対策
- 客単価を上げる:ECの客単価を最大化するアップセル・クロスセル施策
- メルマガを届ける:ECサイトのメルマガ配信は有効?
- ロイヤルカスタマーを育てる:ロイヤルカスタマーとは?
- ロイヤルティプログラムを作る:ロイヤルティプログラムとは?
- 一人ひとりに出し分ける:ECサイトのパーソナライズとは?/ECサイトにおけるレコメンドとは?
- 顧客体験を見直す:ECの顧客体験(CX)を向上させる方法
メルカートのCRM機能・特徴
ここでは、EC特化のCRM機能と「定量×定性」双方のデータ活用を一基盤で実現する中堅・大手企業向けのクラウドECプラットフォーム「メルカート」をご紹介します。
データ統合とAIが導く高精度なCRM運用
メルカートの最大の特徴は、顧客・在庫・行動・VOC(口コミ・レビュー・問い合わせなどの顧客の声)を一つのデータ基盤に統合できる点にあります。
データは、日本初※1のAIエージェント一体型DWH基盤にまとまります。担当者が自然言語で問いかけると、DWH内のデータ分析から施策の提案、管理画面での実行までをAIアシスタントが支援するため、分析と施策の検討にかかっていた時間を短くできます(データ統合とDWH)。
導入企業の平均売上成長率は480%※2です。
CRM施策を支える豊富な機能群
メルカートには、CRMに使う次の機能があります(機能一覧)。
- 分析機能:RFM分析・ABC分析・リピート分析・かご落ち分析・ABテスト分析
- メール配信:購買傾向・会員属性で絞ったメルマガ配信・ステップメール・フォローアップメール
- 販促機能:クーポン・ポイント・会員ランク・限定販売と、クーポン・ポイントの分析
- レビュー活用:ユーザーレビューの表示と、レビューをもとにした顧客セグメント
- AI活用:AIレコメンド・AIチャットボット・商品コメントの自動作成
少人数でも回せる効率化と盤石なサポート体制
リソースが限られた現場でも回せるよう、ノーコードCMS・商品コメントの自動作成・AIによる分析の支援で運用の手間を減らします。
また、構築中は手順を30段階に分けて担当チームが伴走し、公開後は機能の活用方法からデータ分析の進め方まで20項目以上を無償サポートの範囲で対応します。サポート満足度は97%(ITreviewのレビューデータより)です。自社起因のセキュリティ事故はゼロ件を続けています。ECパッケージ「ecbeing」のSaaS版として、ecbeingが1,600サイト以上の構築で培ったノウハウも受け継いでいます。
※1 自社調べ(2026年2月時点)。国産のECサイト構築プラットフォームにおける「AIアシスタント経由でDWH内のデータ分析から施策提案、管理画面内での実行操作までを完結させる機能」として。
※2 サイト公開翌月から1年後の平均成長率。サービス利用1年未満のサイトは対象外。
CRM強化を実現した企業事例
顧客データを活用したECサイト運用を実現(株式会社母恵夢)
瀬戸内を代表するお菓子メーカーである株式会社母恵夢は、メルカートを導入してECサイトをリニューアルしました。旧サイトでは注文データや顧客情報の活用に制限があり、会員ランクやポイント施策も打てない状態でしたが、メルカート導入後は各種データの収集・確認が容易になり、データに基づいたマーケティング施策が実行できる体制を構築。サイトへの訪問者数がリニューアル前と比べて2.3倍まで増加しました。
※事例詳細:
リニューアルで顧客データを活用した運用を実現。瀬戸内のお菓子メーカー「母恵夢」がメルカートを採用した理由とは
CRM強化を図り「メルカート」でECサイトを構築(株式会社東京ソワール)
レディースフォーマルウェアのリーディングカンパニーである株式会社東京ソワールは、SDGs取り組みの一環として廃棄商品ゼロを目指し、アウトレットサイトをメルカートで構築しました。基幹ECサイトでのCRM施策による顧客のファン化に手応えを感じていたため、CRM関連機能の充実度が採用の決め手となりました。オープン後はイベント機能などを活用し、当初の予想を上回る売上成果を達成。CVRは200%以上向上しています。
※事例詳細:
高品質なフォーマルウェアで知られる東京ソワール、CVR200%UP達成に貢献した豊富なイベント機能を持つメルカート
まとめ
CRMとは、顧客との関係を長期的に構築・強化するためのマネジメント手法であり、EC事業における売上成長の核となる取り組みです。
本記事のポイントを整理します。
- CRMは「既存顧客との関係維持・LTV向上」が主な役割。MAは見込み客育成、SFAは営業支援と役割が異なる
- CRMが注目される背景には、ニーズの多様化・新規獲得コストの上昇・ECにおけるデータ活用の広がりがある
- 定量データ(CDP・分析)だけではCRM施策に限界がある。口コミ・VOCなどの定性データを組み合わせた「ハイブリッドな顧客理解」が施策の成功確度を高める
- CRMツール選定では、機能の充実度だけでなく、導入後の運用サポートとセキュリティ水準も重要な判断軸となる
ECビジネスにおいてデータ活用の重要性がますます高まる今、CRMに取り組み顧客との関係を深めることは、持続的な売上成長に不可欠な投資です。CRM機能の強化やデータ統合基盤の整備を検討している方は、今回ご紹介した視点と事例をぜひ参考にしてみてください。
よくある質問
CRM・SFA・MAはどのように使い分ければ効果的ですか?
3つのツールは、顧客との関係段階によって役割が異なります。MAは「見込み客の獲得・育成」、SFAは「商談から受注までの営業活動効率化」、CRMは「既存顧客との関係維持とLTV向上」を担います。EC事業(特にBtoC)においては、MAで新規顧客を獲得し、CRMでリピーター育成へつなぐ流れが主流です。これらを分断せず一つの基盤で一元管理することで、顧客体験の一貫性と施策精度が大きく向上します。
CRMを導入したのに施策がうまくいきません。何が原因ですか?
よくある原因のひとつが、定量データ(数値・分析)だけに依存したCRM運用です。購買データや行動ログは「何が起きたか」を教えてくれますが、「なぜそうなのか(Why)」は示してくれません。口コミ・レビュー・アンケートなどの定性データを組み合わせることで、施策の「ネタ」が生まれ、コピーや訴求軸の精度が上がります。定量と定性のハイブリッドな顧客理解が、CRM施策の成功確度を高める鍵です。
CRMで顧客データを扱う際、セキュリティ面で気をつけることはありますか?
CRMには購買履歴や個人情報などの深い顧客データが蓄積されるため、セキュリティ基準の高いプラットフォームを選ぶことが重要です。確認すべき主なポイントは、①PCI DSS準拠などのセキュリティ認証の有無、②個人情報の外部送信・外部AIへの連携がないか、③24時間365日の監視体制があるかどうかです。特にAIを活用する場合、秘匿性の高いデータを外部AIに渡さず、EC基盤内でAI分析が完結する設計かどうかも重要な選定基準となります。