COLUMN
アパレルECの運営はどんな業務をするの? 売り上げを伸ばすための運営方法
アパレルECの運営では、商品の撮影・採寸・原稿をまとめた「ささげ」、特集ページやバナーの制作、マーケティング、受注や在庫の管理などを行います。実物を見られない分、商品情報の質がそのまま売上に響きます。
この記事は選定の観点をまとめたものです。自社の条件で比較したい場合は、3年総額の試算が早いです。
はじめに
インターネットを通じて商品を購入できるのが魅力の「ECサイト(ネットショップ)」。
アパレル業界でも、ECサイトの運営に注力する企業が増えてきています。
ここでは、アパレルECの運営における具体的な業務内容と担当の分け方、アパレルならではの課題と解決策、担当者に求められる能力をご紹介します。市場の動向や始め方は「アパレルEC完全ガイド」で解説しています。
アパレルECの運営で行う業務
ECサイトの売り上げを伸ばすには、サイトの管理やマーケティングの実施、商品ページの作成など、さまざまな業務を行う必要があります。
自社でECサイトを運営しているのか、モールに出店しているのかによっても異なりますが、アパレルECを運営するうえで必要な業務の例をご紹介します。
| 業務 | 主な中身 | 担当の目安 | 外注のしやすさ |
|---|---|---|---|
| コンテンツ制作 | ささげ(撮影・採寸・原稿)、特集ページやバナーの制作 | EC担当・制作担当 | 撮影やささげは専門の会社に任せやすい |
| マーケティング | SNS・ブログでの発信、メルマガ・DM、広告 | EC担当・マーケティング担当 | 広告運用は外部の力を借りやすい。発信の軸は自社で持つ |
| 受発注・在庫管理 | 受注確認、ピッキング・梱包・発送、チャネルをまたいだ在庫の管理 | EC担当・物流担当 | 出荷作業は物流会社に任せやすい。在庫の判断は自社で行う |
| 顧客対応 | サイズ違いなどの返品・交換、問い合わせへの対応 | EC担当・カスタマーサポート | 一次対応は外部に任せられるが、方針は自社で決める |
ここからは、それぞれの業務の中身を見ていきましょう。
コンテンツ制作

ECサイトは、実店舗とは違い商品を実際に見たり、触ったりできません。商品の情報をユーザーに正確に伝えるために、「ささげ」と呼ばれる業務を行うことも大切です。
ささげとは、撮影(さつえい)、採寸(さいすん)、原稿(げんこう)の頭文字を並べた造語です。サイトに掲載する商品の画像やサイズ表記、紹介文といった情報が欠けていると、商品の魅力を伝えることはできません。
売り上げに大きな影響を与える、重要な業務のひとつです。進め方と外注の判断は「ECサイトの「ささげ」とは?」で紹介しています。
また、ささげ業務以外にも、特集ページやバナーの作成なども、売り上げを左右します。ユーザーの興味を引く情報を、わかりやすく紹介することが大切です。
マーケティング
ECサイトは、立ち上げたら終わりではありません。ユーザーに商品を購入してもらうために、集客を行う必要があります。
新規顧客の獲得やサイト・商品の認知拡大、リピーター増加につなげるためのブログやSNSでの情報発信、DMの作成といったマーケティング活動も、ECサイトを運営するうえで重要な業務です。アパレルでのSNSの使い方は「アパレルECはSNSの活用が大切!」で解説しています。
受発注・在庫管理
ユーザーの注文を受けてから、商品を届けるまでに発生する業務も、ECを運営するうえで重要です。具体的には、受注の確認や商品のピックアップ、梱包、送り状の作成、発送完了メールの送信などが挙げられます。
ユーザーの満足度を高めるために、迅速な対応を心がけましょう。
また、実店舗とECサイトなど、複数の販売チャネルがあると「別のサイトで商品が売れてしまい、在庫切れなのに販売が続けられている」といった状況に陥ることがあります。
在庫の管理も欠かすことはできません。
顧客対応
届いた商品がイメージと違った、サイズが思ったよりも小さいといった理由で、返品の希望や問い合わせなどがユーザーから届くこともあります。
そのような際に、丁寧に対応することが、ユーザーの信頼感の獲得につながります。ユーザーにファンになってもらい、ブランド力を高めるためにも、質の高い顧客対応は欠かせません。
アパレルECならではの課題と解決策
アパレルECを運営していると、アパレル業界ならではの課題に悩むこともあります。そのような課題には、どう対処すれば良いのでしょうか。
アパレルECで多く見受けられる課題と、解決策の例をご紹介します。
サイズがわかりにくい
実店舗と異なり、ECサイトでは商品を手に取ることができません。サイズは記載されていても、実際に試着することができないため、商品が思っていたよりも大きかった、小さくて着られないなど、返品が発生しやすい点はアパレルECならではの課題です。
返品を最小限にとどめるために、できるだけ正確な商品情報を掲載しましょう。ユーザーの購入履歴を基にサイズを提案する、入力してもらった身長などのデータからサイズを提示するなど、システムを活用するのもおすすめです。
ただし、サイズに起因する返品を完全になくすことは困難です。サイズが理由の返品や交換は無料で対応するなど、ユーザーが気軽に商品を試しやすいサービスを提供するのも良いでしょう。
ECサイトのサービスの質向上につながり、ユーザーの信頼感を得ることができます。
着用している姿をイメージしにくい
質感やシルエットの詳細を、商品ページから完璧に把握することはできません。サイズだけでなく、実際に着ている自分の姿をイメージしにくい点も、アパレルECならではの課題のひとつです。
解決策としては、商品のイメージが浮かびやすくなるように、たくさんの写真を掲載することが有効です。
例えば、店舗スタッフが商品を着用した写真をたくさん掲載しておけば、ユーザーもイメージしやすくなります。Instagramなど、SNSの投稿や口コミを活用するのも良いでしょう。
また、近年はライブ配信で商品を紹介する、ライブコマースも注目を集めています。ユーザーはリアルタイムで商品に関する質問を行うことで、悩みや疑問をその場で解決できるのがメリットです。
文章だけでなく、写真や動画も活用して、商品イメージが浮かびやすいサイト作りを心がけましょう。ARやAIで試着した姿を見せる方法は「バーチャル試着のEC導入メリットとは?」で紹介しています。
受発注・在庫管理が煩雑
アパレルECで取り扱う商材は、同一品のカラー違いやサイズ違いなど、バリエーションが多い傾向にあります。自社ECに加えて楽天市場やAmazon、ZOZOTOWNといったモール型ECにも出店している、実店舗も経営しているなど、販売チャネルが複数あると、それぞれの在庫情報を管理しなければいけません。
受発注や在庫管理が煩雑になりやすく、ミスが発生しやすい点も、アパレルECならではの課題といえます。
全ての在庫を同じ物流センターに集約する、ECと実店舗の在庫データを一元管理するなど、過剰在庫や欠品を防ぐ策を講じることがポイントです。
アパレルECの運営に求められる能力
アパレルECの運営は、パソコンが使えればできるわけではありません。アパレルECの運営に携わるには、次のような能力を磨いておく必要があります。
分析能力
どの商品がどれくらい売れているのか、サイトにどれくらいのPVやセッションがあったのか、ユーザーはどのような経路から商品ページに来たのかなど、ECサイト運営ではさまざまなデータを取り扱います。
数値を見て改善点を見つけたり、戦略を立てたりできる分析力が、アパレルECの運営には必要です。
クリエイティブなスキル
ささげ業務などを外注しないのであれば、商品紹介用の写真撮影や加工、紹介文作成、メルマガの文章など、クリエイティブなスキルも求められます。
場合によっては、ECサイトのバナー作成や簡単なプログラミングを行うこともあります。
コミュニケーション能力
自社の商品開発に携わる部署との連携や、顧客からのお問い合わせ対応、受注後の担当者への出荷指示など、コミュニケーション能力も欠かせません。
また、アパレルECで商品を購入するユーザーの多くは、ファッションが好きな人です。流行やトレンドに敏感なユーザーに満足してもらうには、ニーズやトレンドに合わせて、情報を届ける必要があります。
その時期のトレンドや市場の動向、SNSでの流行など、あらゆる情報を把握できる情報収集力も必須スキルになります。
アパレルEC運営の課題を解決する「メルカート」

アパレルEC特有の複雑な在庫管理や、属人的になりがちな運営課題を解消し、売上を最大化させるためには、柔軟な機能と手厚いサポートを兼ね備えたプラットフォームの活用が近道です。
アパレルの商品は色やサイズの組み合わせが多く、チャネルごとの在庫もずれやすくなります。メルカートでは、色やサイズを選びやすく見せ、在庫状況もすぐに反映する「SKUバリエーション表示」、複数のECサイトにまたがる在庫を自動で同期する「在庫管理」、色・サイズごとに在庫のある店舗を見せる「店舗在庫表示」で、こうした課題に対応できます。
さらに、DWH内のデータ分析から施策提案、管理画面での実行までをAIアシスタント経由で行えるため、現場の負担を抑えながらマーケティングを進められます。専任チームによる「伴走型サクセス」が、構築から運用後まで支援します。アパレル向けの構築の進め方は「アパレル系ECサイト構築サービスパック」で紹介しています。
課題を明確にして運営の懸念点を解決しよう
業務量が多い、管理業務が煩雑になりやすいといったアパレルECならではのデメリットは、さまざまな方法で解決できます。特に、サイトデザインやささげなど、クリエイティブな業務に関しては、外注を上手に活用するのもおすすめです。
アパレルECで売り上げを伸ばすには、「顧客満足度を高めるために何ができるか?」を検討しながら、自社のオリジナリティを出していくことが大切です。
自社のアパレルEC運営にはどのような課題があるのか明確にして、運営上の懸念点を解決していきましょう。
よくある質問
アパレルEC運営の主な業務内容は何ですか?
商品写真の撮影・採寸・説明文作成を行う「ささげ業務」、集客のための「マーケティング」、注文対応や在庫の調整を行う「受発注・在庫管理」、そして返品や問い合わせに対応する「顧客対応」です。
アパレルEC特有の課題である「サイズ感やイメージの不一致」を解決するには?
実店舗と違い試着ができないため、スタッフによる多彩な着用画像の掲載や、ユーザーの購入履歴・体型データからサイズを提案するシステムの導入が有効です。
アパレルECの担当者にはどのようなスキルが求められますか?
サイトの数値を分析して改善案を出す「分析能力」、商品の魅力を伝える写真や文章を作成する「クリエイティブスキル」、そして顧客対応やチーム連携を円滑にする「コミュニケーション能力」の3つが重要です。
NEXT STEP
いまの構成のまま、3年でいくらかかるか出せます
現在のカート・売上規模・運用体制をうかがえば、その場で3年総額の試算をお出しします。乗り換えるべきかどうかの判断材料としてお使いください。