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【2026年版】ECサイト構築の費用相場・内訳は?規模別の適正コストと選び方
EC構築費用の目安は制作込みで、ASPが無料〜100万円、クラウドECが300万円〜、パッケージが500万円〜、スクラッチが1,000万円以上(2026年7月時点)。年商1〜50億円なら300万〜1,000万円です。
この記事は選定の観点をまとめたものです。自社の条件で比較したい場合は、3年総額の試算が早いです。
はじめに
EC事業を始める、あるいは既存サイトのリニューアルを検討する際、もっとも気になるのが「費用」ではないでしょうか。
「ECサイトの構築費用の目安は?」
「自社の売上規模に適した構築方法と予算感は?」
「初期費用を抑えつつ高機能なECサイトは作れる?」
といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
こうした声は、ECの立ち上げやリニューアルを経験した担当者からよく聞かれます。ECサイトの費用は、構築費用だけではありません。初期費用の内訳、ランニングコスト、そして見積もり段階では表に出てきにくい「落とし穴」まで把握しておかなければ、想定外の出費が重なります。
この記事では、構築方法別の費用相場に加え、初期費用の全内訳・落とし穴・委託先へのヒアリングリストまで、コストにまつわる後悔をさせないための情報を網羅的に解説します。
【構築方法別】ECサイトの構築費用相場
ECサイト構築費用の目安は、制作込みでASP=無料〜100万円、クラウドEC=300万円〜、パッケージ=500万円〜、オープンソース=100〜500万円、フルスクラッチ=1,000万円以上です(2026年7月時点)。自社の年商規模と必要な機能に応じて、適した手法は変わります。
ECサイトの費用は、構築方法によって大きく左右されます。
主な構築手法は、「ASP」「クラウドEC」「パッケージ」「オープンソース」「フルスクラッチ」の5つがあります。それぞれの費用の目安と特徴を一覧で確認しましょう。
| 構築手法 | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 | 企業規模 |
|---|---|---|---|---|
| ASP | 無料〜100万円 | 数千円〜10万円 | 低コストで手軽に開始できるが、カスタマイズ性は低い | 個人〜小規模 |
| クラウドEC | 数十万円〜(制作込みで300万円〜) | 数万円〜 | 常に最新システムを利用可能。手軽さと拡張性を両立 | 中〜大規模 |
| パッケージ | 500万円〜 | 10万円〜 | 独自要件に合わせた開発が可能だが、サーバー管理や陳腐化への対応が必要 | 中〜大規模 |
| オープンソース | 100万〜500万円 | 数千円〜(サーバー代等) | ソフトウェア自体は無料だが、開発・保守は自社責任 | 中規模〜大規模 |
| フルスクラッチ | 1,000万円〜 | 数十万円〜 | 完全オーダーメイドで制限なし。開発期間が長くコストは最大 | 大規模〜 |
※金額は2026年7月時点の一般的な目安です。クラウドECは、システムの初期費用だけなら数十万円からのサービスもありますが、デザイン制作やデータ移行を含めると300万円以上になるのが一般的です。フルスクラッチは1,000万円からが目安で、数千万円規模になるケースが多くあります。
ASP
ASPは、ブラウザ上の管理画面を通じて、プラットフォームが提供する機能をレンタル・利用する形式。「BASE」や「STORES」などが該当します。
初期費用は比較的安価で、無料から100万円程度でECサイトを構築することが可能です。手軽にECビジネスを始められるというメリットがある一方、デザインや機能、外部ツールとの連携性などの面で制限が多いというデメリットがあります。
メリット:初期費用・月額費用ともに安価で、最短数日でオープン可能。サーバー管理も不要です。
デメリット:デザインや機能の制限が多く、外部システムとの連携が難しい場合があります。独自性を出しにくいため、ブランドの世界観を重視する企業には物足りないことがあります。
無料で構築する場合の範囲と限界
初期費用0円で始められるのは、主にECモールの一部と、ASPカートの無料プランです。ただし無料なのは初期費用で、売上に応じた決済手数料や販売手数料、有料のオプション機能の費用がかかるのが一般的です。オープンソース(EC-CUBEなど)もソフトウェア自体は無料で使えますが、サーバー・構築・保守・セキュリティ対策の費用と、技術者が必要になります。
無料のサービスは、デザインや販促機能、外部システムとの連携に制限があることが多く、売上が伸びてきた段階で乗り換えが必要になるケースがあります。乗り換えでは商品・会員・注文のデータの移し替えやURLの変更が発生するため、最初から2〜3年後の規模を見込んで選ぶことが大切です。
※関連記事:
ASPとは?意味やASPサービスの例、SaaSとの違いをわかりやすく解説!
クラウドEC
クラウドECは、クラウド環境にあるプラットフォームを利用してECサイトを構築する形式で、株式会社メルカートが提供する「メルカート」もこれに該当します。システムの初期費用は数十万円からのサービスもありますが、デザイン制作やデータ移行を含めた構築費用の相場は300万円から500万円程度が一般的です。
クラウド上でECサイトの構築・運用を行える点はASP型と共通していますが、ASP型よりもカスタマイズ性に優れ、システム連携も比較的柔軟に行えます。
メリット:システムが自動でアップデートされるため、常に最新のセキュリティと機能を利用できます。事業成長に合わせて機能を拡張しやすく、コストパフォーマンスに優れます。
デメリット:フルスクラッチほどの完全自由なデザイン・設計は難しい場合があります。
※関連記事:
クラウドECとは?メリットやASP・パッケージとの違いを解説
パッケージ
ECサイト構築に必要な基本機能がパッケージングされた製品を購入し、自社専用のサーバー等にインストールしてカスタマイズする方法です。柔軟なカスタマイズが可能であり、自社独自の要件を満たすECサイトを構築することができます。初期費用としては500万円から1,000万円程度が相場となっています。
メリット:大規模な開発が可能で、基幹システムとの連携など複雑な要件に対応できます。
デメリット:初期費用が高額になりがちです。また、数年経つとシステムが古くなるため、定期的なリニューアル(買い替え)が必要となり、その都度コストが発生します。
※関連記事:
ECパッケージとは?費用感や特徴、ベンダー比較のポイントを紹介!
オープンソース
オープンソースは、インターネット上に無償公開されているソースコードを利用してECサイトを構築する形式です。「EC-CUBE」や「WordPress」などによる構築が該当します。自社内にノウハウやリソースがあればコストをかけることなくECサイトを構築することが可能ですが、外部の制作会社に開発を依頼する場合には100万円〜500万円程度が目安となるでしょう。
メリット:ライセンス費用がかからず、自社に技術力があれば安価に構築できます。
デメリット:セキュリティの脆弱性対応やバグ修正をすべて自社(または委託先)の責任で行う必要があります。トラブル時のメーカーサポートがないため、リスク管理が重要です。
フルスクラッチ
0からECサイトを構築する方法がフルスクラッチです。自由にサイトを構築できるというのが最大のメリットですが、制作にあたり莫大な費用や時間がかかる点はデメリットといえます。構築費用の相場としては少なくとも1,000万円以上、数千万円程度になるケースが一般的です。
メリット:何の制約もなく、完全に独自のECサイトを実現できます。
デメリット:開発期間が半年〜1年以上かかり、初期費用は数千万円、場合によっては億円単位になります。
【年商・目的別】適切な構築手法と予算感
年商1億円未満はASP/モール(初期0〜100万円)、年商1〜50億円はクラウドEC/パッケージ(初期300万〜1,000万円)、年商50億円以上はパッケージ/フルスクラッチ(初期数千万円〜)が適正の目安です。ECサイトの立ち上げ手順そのものはECサイトの立ち上げを徹底解説した記事もあわせてご確認ください。
年商1億円未満(スモールスタート期)
年商1億円未満であれば、まずは商品を市場に出し、テストマーケティングを行う段階です。高額なシステム投資よりも、ASPやECモールを利用してスモールスタートし、集客や広告宣伝費に予算を割くべきでしょう。
構築方法:ASP または ECモール
予算感:初期 0〜100万円 / 月額 数千円〜3万円
年商1億〜50億円(成長〜拡大期)
年商1億円以上になると、売上が伸び、バックオフィス業務の効率化や、CRM(顧客管理)によるリピート施策が必要になるフェーズです。ASPでは機能不足になりがちですが、フルスクラッチほどの投資は過剰です。
構築方法:クラウドEC または パッケージ
予算感:初期 300万〜1,000万円 / 月額 10万円〜
ポイント:常に最新機能が使え、システムが陳腐化しない「クラウドEC」への移行が増えています。
年商50億円以上(独自性最優先)
年商50億円以上になると、独自の物流オペレーションや、特殊な販売形態に対応するための専用システムが必要です。
構築方法:パッケージ または フルスクラッチ
予算感:初期 数千万円〜 / 月額 数十万円〜
ECにかかる費用は「初期」と「ランニング」に分けて考える
ECの費用は初期費用(一度きり)とランニングコスト(毎月継続)に分けて把握します。決済手数料や集客費は売上に連動して増えるため、予算化を忘れやすい項目です。
ECサイトの費用を正しく把握するには、「初期費用」と「ランニングコスト」を切り分けて考えることが重要です。構築方法別の相場だけ把握していても、その後の運営で想定外の出費が重なるケースが後を絶ちません。
費用は大きく以下の3つのフェーズに分けられます。
初期費用の全体像(新規EC立ち上げの場合)
新規でECを立ち上げる際にかかる主な初期費用の項目は以下の通りです。ECシステム初期費用・デザイン費用・マーケティングツール導入費用・決済システム導入費用・インフラ費用・倉庫・運送会社・人材の手配費用などが該当します。
「ECシステムの費用だけ払えばあとは無料」と思われがちですが、実際にはデザイン費・インフラ費・決済連携費など、複数の費用が積み重なります。
初期費用の全体像(ECシステム刷新の場合)
既存のECシステムからリニューアルする場合は、新規立ち上げとは異なる費用項目が発生します。ECシステム移行費用・データ移行費用・デザイン制作費用・マーケティングツールの再連携費用・決済システム移行費用・オペレーション変更対応費用などが代表的な項目です。
「新しいシステムに乗り換えるだけ」と思いがちですが、データ移行・オペレーション変更・顧客への告知など、想定外の工数とコストが発生することがあります。刷新時に固有で発生する6つの費用は、「ECシステム刷新(リニューアル)時にかかる初期費用」で項目ごとに整理しています。
ランニングコストの全体像
ECサイトが公開されたあとも、毎月継続して費用が発生します。ECシステム利用料・マーケティングツール費用・決済システム手数料・インフラ維持費・配送費・コンテンツ制作費・プロモーション費・人件費などが主な項目です。
ランニングコストは月によって変動することもあり、特に「売上が増えるほど決済手数料が膨らむ」「セール時にはサーバー増強費が発生する」といった点は見落とされやすい落とし穴です。月額費用だけでなく、従量課金・オプション・保守まで含めた比べ方は「ECサイト構築の費用相場は、月額だけでは比べられません」で整理しています。ランニングコストの詳細な内訳・相場・節約方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
【初期費用】ECシステムの費用内訳と落とし穴
ECシステムの初期費用は「システム導入費・デザイン費・インフラ費・カスタマイズ費」で構成されます。なかでもインフラ費がシステム費に含まれないケースが、最も見落とされやすい落とし穴です。
よく計上される項目
ECシステムの新規導入時にかかる主な費用項目は以下の通りです。
ECシステム導入費用:カートシステム使用料がメインです。セッティング作業費用など、ECシステムの会社によって含まれる範囲がまちまちなため、見積もりの内訳を必ず確認しましょう。
デザイン費用:写真撮影などの素材制作からサイトデザインおよびコーディング、システム組み込み費用が含まれます。場合によっては、ロゴデザイン制作、ダンボールデザイン等の同梱物の制作費も発生します。
インフラ費用・インフラ作業費用:DNS・SSL・ドメイン・ECシステムサーバー・メールサーバーなど、Web上でECサイトを公開するために必要なインフラの取得費用と、各種インフラを設定する作業費用です。スクラッチ・パッケージ・オープンソースの場合は別途計上されるケースが多いため注意が必要です。
カスタマイズ費用:選択したECシステムで標準機能として搭載されていない機能を独自で実現したい場合に発生します。安易なカスタマイズはメンテナンスコストも大きくなるため慎重に検討することをおすすめします。
見落としがちな落とし穴
ECシステムの初期費用には、以下のような「聞かれないと説明されない」落とし穴が存在します。
ECシステム費にインフラ費が含まれていない:スクラッチ・パッケージ・オープンソースのECシステムの場合、インフラ費およびインフラ作業費が含まれていないことがあります。別途見積もりを取るか、含まれるかどうかを事前に確認しましょう。
デザイン費は別費用・自分で手配してと言われる:「0円スタート」をうたうECでよくある例です。テンプレートから選ばず、自社オリジナルで制作する場合に、別途費用もしくは自分で手配してと突き放されるケースもあります。
ECオープン前なのに初期費用を請求される:まだECが出来上がっていないのに初期費用の請求が来る会社もあります。事前に請求タイミングを確認しましょう。同様にランニング費も請求されることがあります。
要件定義という名の見積もり作成費用:ECシステムやデザイン制作の前段階で、自社のやりたいことをまとめる「要件定義」という費用を請求される場合があります。大規模から中規模ECに多い傾向です。
初期費用が安いと思ったら期間契約の縛りがある:3年縛りなど長期の契約期間が定められていて、トータルで計算すると割高な価格設定になっている場合もあります。月額費用だけでなく、最低契約期間を必ず確認しましょう。
【初期費用】マーケティングツール・決済システムの費用内訳と落とし穴
マーケティングツールと決済システムの初期費用は、ツール本体よりも、ECシステム側で発生する連携開発・連携テストの費用が膨らみやすい項目です。ECシステムの標準機能で足りるツールを別に契約し、固定費だけを払い続けるケースもあります。
マーケティングツール:項目と落とし穴
マーケティングツールとは、オンライン上での販売促進や顧客獲得のために使用されるツール群です。パーソナライゼーションツール・ソーシャルメディアツール・メール配信ツール・MAツール・BIツール・SEOツールなどが代表例として挙げられます。
初期費用として計上される主な項目は、導入費用(システムの初期使用料)・デザイン費用(ECサイトに搭載するツールのトンマナ調整費やバナー・LP制作費)・カスタマイズ費用(標準機能にない独自機能の追加開発費)・コンサルティング費用(BIツールやMAツール導入の場合のCRM設計費等)です。
落とし穴としてよく挙げられるのが以下の点です。
そもそも本当に必要か?:導入したECシステムの標準機能でまかなえることがけっこうあります。また、多くの競合ツールが存在しているため、「導入したものよりコスパが良いツールが他にも」という事例も散見します。ECシステム選定時に同梱されている機能を先に確認しましょう。
ECシステムとのデータ連携で開発コストが発生する:BIツールやパーソナライゼーションツールなど、ECシステム内にある顧客データと連携して活用するツールの場合、連携するための開発コストがECシステム側にかかります。
使いこなせないまま固定費だけ払い続ける:BIツール・MAツールによくある落とし穴です。コンサルサービスが付いているのか、無料か有料かをよく確認してください。初期だけ無料の会社も多く存在します。
顧客の母数が少ないのに固定費がかかる:メール配信・LINE配信などCRMで使用するツールに多く見られます。リストとなる顧客の母数が少ないにも関わらず、固定費をしっかり取られる場合もあります。
決済システム:項目と落とし穴
どのような決済方法を導入するかは、消費者が商品購入を決めるうえで重要な要素です。クレジットカード・代金引換(代引き)・コンビニ払い・銀行振り込み・電子マネーなど、顧客インサイトに合わせた適切な選択が求められます。中でもクレジットカード決済は利用者が多いとされているので、特に優先して導入しておくことをおすすめします。
初期費用として計上される主な項目は、決済システム導入費用(決済システム側に支払う初期費用。一部の決済システム会社を除き無料ですが、ECシステム側で連携テストなどの費用を計上する場合があります)です。
落とし穴となるポイントは、決済システムそのものの初期費用より、ECシステム側での連携テスト・設定費用が想定外に発生するケースが多い点です。また、後払い決済を導入する場合、購入者への請求書送付代金が別途かかる決済システムも存在します。
ECシステム刷新(リニューアル)時にかかる初期費用
リニューアル時は、新規立ち上げには無い「データ移行費・顧客告知費・オペレーション変更費・決済移行費」が固有で発生します。費用相場や移行先の選び方はECサイトリニューアルの費用相場を解説した記事で詳しく整理しています。
既存のECシステムから新しいシステムへ移行する際は、新規立ち上げとは異なる費用項目が発生します。「システムを乗り換えるだけ」というイメージで進めると、想定外の費用が積み重なりやすいフェーズです。乗り換えにかかる費用の内訳は「ECの乗り換え費用」でも整理しています。
データ移行費用:顧客データ・注文データ・ポイントデータ・サイトコンテンツなど、旧ECシステムで所有していたデータを移行するための費用です。
デザイン制作費用:新しいECシステムのUI・UXに合わせてデザインをリニューアルする企業が大半です。刷新のタイミングで、これまでのECシステムでのデザイン上の課題も一緒に解決するのが一般的です。
顧客告知費用:ECシステムによっては、パスワード再設定・会員登録再設定のためのアナウンスが必要となり、メールやLINE等の配信費や、そのためのコンテンツ制作などの費用がかかります。
オペレーション変更費用:新ECシステムの仕様に合わせた、運用オペレーション変更における体制変更・学習のための費用です。社内体制変更のコストだけでなく、コールセンター・倉庫など外部委託先にもコストが発生します。
マーケティングツール再連携・オペレーション変更対応費用:新ECシステムに合わせた、既存マーケティングツールの再連携・オペレーション変更対応の費用です。
決済システム移行費用:新ECシステムが指定する決済サービスに変更するための費用。例えば、クレジットカードの情報を移行する費用などが発生することがあります。
委託先に必ず確認すべきヒアリングリスト
費用の全体像を把握したら、次は委託先との商談前に確認すべき項目を整理しておきましょう。「聞かれなかったから説明しなかった」とならないよう、以下のリストを商談時に活用してください。
ECシステムについて確認すること:サポート範囲(発注前・構築中・運用後)/最低契約期間/将来的な拡張性/自社のビジネスモデルと近い事例の有無/導入企業の会社規模と担当メンバー数/費用感とその内訳/セキュリティ対策の内容/導入実績件数/分析機能・CRM機能の詳細/システム構築の進め方/デモ環境の有無/要望機能の実現可否/システム連携範囲/デザイン制作可能範囲
マーケティングツールについて確認すること:サポート範囲/最低契約期間/追加費用発生の有無とその条件/マーケティングツール経由で費用発生の場合のCV計測方法/ツール使用に際しての支援内容
決済システムについて確認すること:セキュリティ対策の内容/保証範囲(不正注文時の補填有無)/利用できる決済手段の種類/代行会社の確認/利用の費用感(固定費・従量課金の内訳)
情報システム部門が確かめる技術要件(セキュリティ・データ連携・撤退時のデータ持ち出しなど)は「EC基盤選定で情シスが確認すべき技術要件チェックリスト」にまとめています。
また、商談前に自社情報を整理しておくとスムーズです。EC導入・リニューアルの背景と課題・サイトコンセプトとターゲット・主力商品と集客方法・EC運営体制と人数・商品数・会員数・月間注文数・月間セッション数・メルマガ送信数と頻度などを事前にまとめておくことで、より精度の高い見積もりと提案が得られます。
ECサイト構築・リニューアルなら「メルカート」
クラウドECとECパッケージのどちらにするか迷っている場合は、「メルカート」が選択肢になります。メルカートは中堅・大手EC事業者向けのクラウドECで、年約240件の自動バージョンアップと自社起因のセキュリティ事故0件の運用基盤のうえで、パッケージ水準の標準機能を利用できます。導入企業の平均売上成長率は480%(※1)です。ECパッケージ「ecbeing」のSaaS版として、その機能思想を受け継いでいます。
メルカートの料金は、初期費用19万円・月額4.9万円からの3プランです。受注件数や売上に応じた従量課金はなく、20万PVまではPVによる追加費用もかかりません。デザインの作り込みやデータ移行の範囲によって別途費用がかかるため、総額は「料金シミュレーター」で試算できます。
主なマーケティング機能をECシステムで扱える
この記事で挙げたマーケティングツールのうち、メルマガ配信・ステップメール、RFM分析やアクセス分析、SEO対策、SNSボタンといった機能は、メルカートの管理画面で扱えます。AIレコメンドなどのパーソナライズはオプションで追加できます。ツールを別々に契約・連携する費用と手間を減らせます。
また、ecbeingが1,600サイト以上の構築で培ったノウハウをもとにした、全機能の「使いこなし方」サポートが付いているため、「入れたものの難しくて使いこなせない」という落とし穴に陥るリスクも抑えられます。
充実の機能をクラウド上で利用できる
メルカートは、集客・販促・分析・顧客管理まで一気通貫で対応する標準機能を備えたクラウドECです。年約240件の自動バージョンアップにより常に最新機能を自社起因のセキュリティ事故0件の安全な環境で利用でき、保守・開発コストを抑えながら事業成長に集中できます。また、日本初(※2)の「AIエージェント一体型DWH基盤」を標準搭載しており、蓄積された購買・行動データをAIが整理・可視化することで、費用対効果の高い施策判断をスピーディーに行える環境が整っています。
売上アップを後押しする充実のサポート
ECビジネスで売上を伸ばすには、構築後の運用が重要です。メルカートは、サポート満足度97%(ITreviewのレビューデータより)の伴走体制で構築段階から運用・施策立案まで一貫してサポートします。専任のカスタマーサクセスチームがEC運営の疑問に対応するほか、Web広告運用・コンテンツ制作・SNS・CRM支援のメニューも提供しているため、EC運用のノウハウやリソースに不安がある場合でも安心して売上アップを目指すことができます。
また、ECパッケージ「ecbeing」からの移行は、ベースのシステムが同じため、データ移行・システム基盤の移行をスピーディーに行えます。
※1:サイト公開翌月から1年後の平均成長率、サービス利用1年未満のサイトは対象外。
※2:自社調べ(2026年2月時点)。国産のECサイト構築プラットフォームにおける「AIアシスタント経由でDWH内のデータ分析から施策提案、管理画面内での実行操作までを完結させる機能」として。
「メルカート」によるECサイト構築・リニューアル事例
最後に、「メルカート」を導入してECサイトを構築・リニューアルした事例をご紹介します。
スモールスタートで順調に売上増加!(神戸屋)
パンや洋菓子などの製造・販売を手掛ける株式会社神戸屋は、「メルカート」を採用して自社ECサイト「神戸屋オンラインストア」を新規オープンしました。
同社では従来、ホームページで商品を紹介していたものの、実店舗を訪れなければ購入することができませんでした。そこで同社はECを通じて「神戸屋」ブランドを発信する構想を開始。コロナ禍で既存の販売ルートの売上が低迷したことや、冷凍パンの定期販売に対する市場ニーズが高まり始めたこともあり、EC市場への参入を決断しました。
システム選定では、スモールスタートで着実にステップアップできる点を評価し、「メルカート」の採用を決定。EC運営のノウハウに不安があった同社にとって、サポートの充実度も重要なポイントとなりました。
メルカートでのECサイト構築後、売上は順調に成長。前年同月比で約10倍の売上を記録する月も出てくるなど、確かな手応えを実感されています。
イニシャルコストを抑えてECサイトをリニューアル(極洋)
魚を中心とする総合食品会社である株式会社極洋は、メルカートを採用して公式通販サイト「キョクヨーマルシェ」をリニューアルオープンしました。
以前よりECサイトを運営していた同社でしたが、当初の目的はブランディングがメインであり、大きな収益にはつながっていない状況でした。加えて、旧ECサイトは機能的に古く、スマートフォンに対応していないほか、ベンダーのサポート面にも課題を感じていました。
そうしたなか、EC市場の拡大に伴い、同社でもEC事業の収益増加を目指すことが決定し、ECサイトのリニューアルを検討開始。サービス選定の結果、イニシャルコストやランニングコストを抑えてスタートできるSaaS型であり、なおかつ機能面も充実している点が決め手となり、「メルカート」の採用に至りました。
「メルカート」によるリニューアル後、ECサイトでの受注数が大幅に増加。前年度比300%アップの売上を達成するなど、EC事業の成長を実感されています。
まとめ
今回は、ECサイトの構築費用について、構築方法別の費用相場から、初期費用の内訳・落とし穴・ECシステム刷新時の固有費用・委託先へのヒアリングリストまで網羅的にご紹介しました。
「ECをつくる」は、システム費用だけではありません。デザイン費・インフラ費・マーケティングツール費・決済費・ランニングコストまで、多岐にわたる費用項目を事前に把握しておくことが、後悔のないEC構築・リニューアルへの近道です。
「メルカート」は、ECパッケージと同水準の機能を、初期費用を抑えて導入し、事業の成長に合わせて段階的に拡張できるクラウドECです。メール配信や分析などの機能を管理画面で扱えるため、ツールを個別に契約する費用を抑えながら、使いこなしのサポートも受けられます。ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問
ECサイト構築費用の相場はどのくらいですか?
構築方法により異なります。デザイン制作などを含めた目安は、ASPが無料〜100万円、クラウドECが300万円〜、パッケージが500万円〜、オープンソースが100〜500万円、フルスクラッチが1,000万円以上です。クラウドECは、システムの初期費用だけなら数十万円からのサービスもあります。自社の年商規模・必要な機能・拡張性の要件に合わせて選ぶことが重要です。
ECシステム選定時に見落とされやすい初期費用の落とし穴は?
インフラ費がシステム費に含まれないケース、デザイン費が別途発生するケース、ECオープン前に初期費用を請求されるケース、要件定義費用を別途請求されるケース、長期契約の縛りがあるケースなどが代表的な落とし穴です。見積もりの内訳と含まれない項目を必ず確認しましょう。
構築費以外にかかるランニングコストには何がありますか?
ECシステム利用料・保守費、インフラ維持費、決済手数料、マーケティングツール費用、集客・プロモーション費などが挙げられます。クラウドEC(SaaS型)はサーバー・保守費用がプラットフォーム側に含まれるためランニングコストの予測が立てやすくなります。
年商規模に合ったECサイトの構築方法と予算はどう選べばよいですか?
目安として、年商1億円未満はASPまたはECモールでスモールスタート(初期0〜100万円・月額数千円〜3万円)、年商1〜50億円はクラウドECまたはパッケージ(初期300万〜1,000万円・月額10万円〜)、年商50億円以上はパッケージまたはフルスクラッチ(初期数千万円〜)が適しています。成長期は、システムが陳腐化せず常に最新機能を使えるクラウドECへの移行が増えています。
できるだけ費用を抑えてECサイトを構築するには、どの方法がよいですか?
初期費用を最小化するならASP(無料〜100万円)が有力で、BASEやSTORESなどが該当します。ただしカスタマイズ性・外部連携に制限があるため、事業拡大時に作り直しが発生しやすい点に注意が必要です。将来の拡張を見込むなら、初期費用と拡張性のバランスに優れるクラウドECが中長期のトータルコストで有利になるケースがあります。
ECサイトの構築費用に補助金は使えますか?
ケースによりIT導入補助金や小規模事業者持続化補助金などの活用余地があります。対象事業者・対象経費・公募時期・補助率は年度と制度改定で変わるため、申請前に必ず最新の公募要領で条件を確認してください。制度の選び方と申請の流れは「ECサイト構築で使える補助金とは?」で解説しています。
クラウドEC(SaaS型)は他の構築方法と比べてコスト面で何が有利ですか?
サーバー・保守・セキュリティ対応・システムアップデートがプラットフォーム側の月額に含まれるため、ランニングコストの予測が立てやすく、システム陳腐化に伴う数年ごとの作り替え費用が発生しにくい点が特徴です。メール配信や分析などの機能をプラットフォーム側で持っていれば、ツールの個別契約費用も抑えられます。
NEXT STEP
いまの構成のまま、3年でいくらかかるか出せます
現在のカート・売上規模・運用体制をうかがえば、その場で3年総額の試算をお出しします。乗り換えるべきかどうかの判断材料としてお使いください。