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食品ECとは?よくある課題や成功のコツ・事例、おすすめサービスも紹介!

近年は、誰でも手軽にECサイト(ネットショップ)を構築・運営できるようになりました。
とくに、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、食品を取り扱うECサイトが増えてきています。しかし、運営においては課題も多いのが実情です。
この記事では、食品ECの概要や市場規模、よくある課題をユーザーの不満調査データから読み解き、売上UPにつながる改善策をわかりやすく解説します。
食品ECの構築におすすめのサービスや事例も紹介しているので、これから食品ECを始めたいと思っている事業者や、すでに食品ECを展開していてさらなる事業成長を目指している方はぜひ参考にしてみてください。
食品ECユーザー不満調査から知れる売上UPの対処方法
こんな人におすすめ
・食品を扱うECサイトを運営されている方
・食品ECの売上を伸ばしたい方
・ユーザー不満の対処方法を知りたい方
食品ECとは?
「EC」は「Electronic Commerce」の略で、日本語では電子商取引と訳されます。インターネットを通じて行う商品やサービスの取引を指し、ネットショップやネット通販のことです。
食品ECとは、生鮮食品や加工品といった食品をインターネットを通じて販売・配送するネットショップを指します。
食品ECの主な販売形態としては、以下の3つに分けられます。
- 一般的な食品EC
- ネットスーパー
- 定期配送専門のEC
一般的な食品EC
生鮮食品や加工品、飲料、酒類などを販売する一般的なECサイトの形態です。
独自ドメインを取得して自社ECサイトを構築・運用するケースのほか、Amazonや楽天市場といったECモールに出店するケースもあります。
近年では、小売店や中間流通業者を挟まず、メーカーが消費者に商品を直接販売するDtoC(Direct to Consumer)が普及しており、食品メーカーがEC事業に参入するケースも増えつつあります。
ネットスーパー
スーパーマーケットが、インターネット上で注文された商品を自宅まで配送する形式のECです。
既存のスーパーマーケットがEC事業に参入するケースのほか、実店舗を持たないEC販売特化型のネットスーパーも存在します。
ネットスーパーの配送方法としては、実店舗の在庫から商品をピッキングして配送する「店舗出荷型」と、在庫を集約させた物流センターから消費者に配送する「センター出荷型」が存在します。
実店舗や物流センターを中心に配送するため、利用できるエリアが限られる場合があります。代表的なネットスーパーの例としては、Amazonプライム会員を対象にした「Amazon Fresh」などが挙げられます。
定期配送専門の食品EC
定額を支払った顧客に、定期的に食品を配送する、サブスクリプション型の食品ECも存在します。
ミールキットの宅配や、特定のこだわり野菜セット、コーヒー豆の定期便などがこれにあたります。定期的に商品を購入してもらうために、他店との差別化が重要になります。
※関連記事: 定期通販とは?メリットやおすすめのカートシステム、成功事例をご紹介!
食品ECの市場規模とEC化率(2024年最新版)
経済産業省が2025年8月に公開した「令和6年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によれば、2024年の日本国内のBtoC-EC(一般消費者向けのEC)の市場規模は26.1兆円であり、そのうち「食品、飲料、酒類」の分野は3兆1,163億円となっており、前年(2023年)の2兆9,299億円から6.36%増加しています。
また、「食品、飲料、酒類」の市場規模は物販系分野のBtoC-ECの約20%を占め、もっとも多い割合です。
食品系ECの市場規模が拡大している背景には、コロナ禍を経て食品をECサイトで購入する消費者行動が定着したことに加え、既存事業者がEC事業の強化を進めている点や、子育て世帯や共働き世帯のニーズに合致するサブスクリプション型の宅配サービスが台頭してきた点などが挙げられます。
一方で、「食品、飲料、酒類」のEC化率は4.52%に留まっています。同様に市場規模が2兆円を超える他分野と比較すると、その差は歴然としています。
| 分野 | EC市場規模 | EC化率 |
|---|---|---|
| 生活家電・AV機器・PC等 | 約4兆円超 | 43.03% |
| 生活雑貨・家具・インテリア | 約2.5兆円超 | 32.58% |
| 衣類・服装雑貨等 | 約3兆円超 | 23.38% |
| 食品・飲料・酒類 | 3兆1,163億円 | 4.52% |
(出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」2025年8月)
このように、食品EC特有の課題が存在するためEC化率は低水準にとどまっていますが、裏を返せば、食品分野はEC化の「伸びしろ」が他業種と比べて圧倒的に大きい市場だとも言えます。
※関連記事: 食品通販市場の規模とEC化率は?課題を知って売り上げアップに生かそう
食品ECサイトのよくある課題【ユーザー不満データで見る実態】
日本のEC市場は拡大傾向にありますが、食品業界はあまりEC化が進んでいないのが現状です。その背景には、食品EC特有の構造的な課題があります。
ここでは、メルカートが実施した「通販サイトに関する不満調査」(2021年12月・N=200)のデータをもとに、ユーザーが実際にどこに不満を感じているかを紐解きながら、課題を整理していきます。
【不満ワースト1位・2位】送料の負担と、わかりづらい送料ルール
ユーザーが食品ECに感じる不満のワースト1位は「送料の負担が大きすぎる(23.0%)」で、4人に1人が送料に不満を抱えているという結果でした。さらにワースト2位には「送料のルールがわかりづらい(16.5%)」がランクインし、上位2つが送料関連の不満となっています。
この背景には、食品EC特有の3つの構造的要因があります。
- 重量が重い:お米や飲料など、重量のある商品が多く、配送コストがかさみやすい
- 冷蔵・冷凍配送が必要:温度帯管理のある配送はコストが高く、安価な配送システムを選びにくい
- 平均商品単価が安い:送料の占める割合が相対的に大きく感じられやすい
これらの要因が重なることで、顧客満足を高めようとするほど送料ルールが複雑化するという構造的なジレンマが生まれています。また、「注文後に在庫切れでキャンセルになった」という経験はロイヤリティの低下に直結するため、在庫とECサイトのリアルタイム連携も不満解消の鍵となります。
【不満ワースト3位】商品情報・写真が少なすぎる
ワースト3位は「商品情報・説明が少なすぎる(15.5%)」でした。肉や魚介類といった生鮮食品は実物を確認したい消費者が多く、ECサイトでは手に取って選ぶことができないぶん、情報の充実度が購入判断を大きく左右します。
商品写真に絞った不満としては「写真を見てもサイズ感がわからない(27人)」「商品写真が少なすぎる(25人)」「実際の商品がイメージと違う(21人)」という回答が上位を占めました。
【不満ワースト4位・5位】カテゴリの多さと、割引ルールのわかりにくさ
ワースト4位には「カテゴリが多すぎてどこを見るべきか迷う(15.0%)」、ワースト5位には「複数同時購入や組み合わせによる割引ルールがわかりづらい(14.5%)」がランクインしました。
食品業界は多数品目を取り扱うことが多く、情報整理の難しさがそのままユーザー体験の低下につながっています。定期購入・単品購入の違い、セット割引の条件なども、ルールが複雑になるほどユーザーの離脱を招きやすくなります。
利益を出しにくい構造的課題
食品ECは、他の物販系分野と比べて利益を出しにくいという側面もあります。商品単価が低めである一方、在庫管理・受発注管理・冷蔵冷凍対応といったランニングコストは高くなりがちです。配送エリアを広げる場合はさらに物流拠点の整備も必要になります。
運営コストが高い一方で客単価が上がりにくい構造は、食品EC特有の課題として認識しておく必要があります。
食品ECユーザー不満調査から知れる売上UPの対処方法
こんな人におすすめ
・食品を扱うECサイトを運営されている方
・食品ECの売上を伸ばしたい方
・ユーザー不満の対処方法を知りたい方
食品ECを展開するメリットとは?
課題の多い食品ECですが、実店舗にはないメリットも数多くあります。事業者目線・ユーザー目線の両方からメリットを整理してみましょう。
食品ECの事業者側のメリット
販路を拡大できる
店舗型ビジネスは商圏が限定されがちですが、食品ECであれば地域の制約を受けることなく全国に商品を届けることが可能になります。地方の特産品や限定品を全国のユーザーに販売できる点は、食品ECならではの強みです。
販売機会の増加
ECサイトは24時間365日いつでも注文を受け付けることができます。ユーザーが欲しいと思ったタイミングで注文してもらえるので、営業時間の兼ね合いで販売機会を損失してしまう事態を防ぐことができます。
商品の魅力を存分に訴求できる
実店舗では1つひとつの商品について詳細情報を発信することは困難ですが、食品ECであれば商品ページごとに詳細な情報を掲載できます。原材料へのこだわり、生産者の想い、調理方法や食べ方提案など、商品の魅力を余すことなく伝えることができます。
食品ECのユーザー側のメリット
買い物の利便性が向上する
重たいお米や飲料、かさばる商品を自宅まで届けてもらえます。天候が悪い日や、子育て・介護で外出が難しい場合でも手軽に買い物ができます。
遠方の商品やニッチな商品も購入できる
旅行先で知った特産品や、近所のスーパーでは手に入らない珍しい調味料、こだわりのクラフト食品なども、ECなら簡単にお取り寄せが可能です。
豊富な品揃えから比較検討できる
実店舗の棚には限りがありますが、ECサイトでは多くの商品を比較検討できます。口コミやレビューを参考にしながら、じっくりと商品を選べるのもメリットです。
食品ECを成功させる7つのコツ【不満解消アクション付き】
課題が多い食品ECですが、ユーザーの不満を1つずつ解消していくことが、そのまま売上アップの施策になります。以下では、ユーザー不満調査データをもとにした具体的なアクションも交えながら、食品ECを成功させるための7つのコツを解説します。
1. 独自性を打ち出す
地域の特産品や限定品など、現地でないと買うのが難しい商品を販売するのがおすすめです。通年で同じ商品を販売するのではなく、季節ごとに取扱商品を変えるなどの工夫で、消費者がサイトを確認する頻度を高められます。
また、安全性にこだわった商品や、手軽に料理を作れる食材セットなど、「そこでしか買えない」独自性が購入決定の後押しになります。どんな顧客に商品を届けたいかを踏まえて、価格以外の価値を打ち出すことが重要です。
2. 商品情報・写真を徹底的に充実させる
前述のユーザー不満調査でワースト3位に挙がった「商品情報・説明が少なすぎる」は、サイト内部の努力で対処できる不満です。以下のポイントを意識して、情報を充実させましょう。
【写真の充実】
- 写真枚数はできるだけ多く用意する(登録枠を多く設けることが重要)
- 商品到着後のイメージ写真・食品のディテール写真・包装イメージは必須
- 大きさ・サイズ感が伝わる写真(例:実際に食材を詰めた状態など)を掲載する
【情報の充実】
- アレルギー情報・賞味期限・原材料・栄養成分など基本情報は必ず明記する
- 商品に対するポジティブ・ネガティブ双方のコメントを把握し、商品説明に反映させる(事前にネガティブポイントを開示することで、返品やクレームを減らせる)
- 原材料や作り方のこだわりを丁寧に伝え、購入意欲を高める
※関連記事: 売れる商品説明文とは?書き方や効率化を叶えるソリューションを紹介!
3. 送料・割引ルールをシンプル化し、専用ページで明示する
ユーザー不満のワースト1位・2位を占めた「送料の高さ」と「送料ルールのわかりにくさ」への対処は最優先事項です。
まず前提として、複雑な配送に対応できるECシステムを用意することが不可欠です。複数配送先・送料エリア管理・温度帯管理(冷蔵・冷凍・常温)・ギフト対応など、食品EC特有の配送ニーズに応えられる機能が揃っていることが成功の土台になります。
その上で、以下の運用上の工夫も重要です。
- 送料無料の条件を全ページの目立つ場所に掲示する(購入意欲を高めるため、閾値を常に見せる)
- 送料・割引ルールをまとめた専用ページを作成する(複雑なルールであっても1ページで全体像がわかるようにする)
- セット・合わせ買いの商品画像に「送料無料」を分かりやすく表示する
- 定期購入については、特典も含めた専用ページを用意し、単品購入との違いを明確に伝える
- ギフト用にAmazon Payなど外部決済で素早く購入できる動線を用意する
- 配送状況のメール通知機能を用意し、購入後の不安を解消する
4. リピーターを増やす工夫をする
食品ECで重要なのは、リピート率を高めてリピーターを増やすことです。キャンペーンやサブスクリプションサービスの実施、メールマガジンの配信など、リピート率を高めるための施策に注力しましょう。会員機能を活用して、ランクが上がるとお得なクーポンをもらえるなどの特典を設けるのも効果的です。
また、リピート率を高めるためには消費者からの信頼感を得ることも重要です。商品ページの情報を充実させたり、問い合わせ先をわかりやすい場所に表示したりして、安心して買い物できるサイトを構築しましょう。
※関連記事: ECサイトの「リピート購入」を増やすには?リピーター獲得に効果的な施策や推進事例をご紹介!
5. SNSを活用してUGCを収集する
SNSを活用することで、商品の魅力やレシピなどを発信したり、サイトへの流入経路を増やしたりできます。ビジュアル面での訴求がしやすい食品はSNSとの親和性が高く、UGC(ユーザーが作成・発信するコンテンツ)を積極的に活用することで購買を後押しできます。
SNSのハッシュタグを活用して投稿を促したり、Instagramなどでユーザーが投稿した商品写真をECサイトに掲載したりすることで、宣伝色を抑えたリアルな訴求が実現します。
また、SNSコンテンツを設計する際は「商品の機能や企業目線の映え」から脱却し、「お客様の生活の中でどう使われるか」という顧客視点に切り替えることが重要です。時短レシピや料理動画、食卓のリアルな使用シーンを発信することで、「これなら自分でもできそう」という共感が購買につながります。
※関連記事: UGCとは? ECサイトのマーケティングに取り入れたい理由と活用方法を解説
6. カテゴリ設計でサイトの利便性を高める
ユーザー不満調査ワースト4位に挙がった「カテゴリが多すぎて迷う」は、カテゴリ設計の見直しで解決できます。
商品数の多い食品ECでは、単なる「商品ジャンル別」の分類だけでなく、ユーザーが求める多様な探し方に対応するカテゴリ設計が重要です。たとえば以下のような切り口を用意すると、迷いなく商品にたどり着きやすくなります。
- 食材・ジャンル別(従来型の分類)
- 用途別(例:「おつまみ向け」「朝食向け」)
- シーン別(例:「贈りもの」「お家で楽しむ」「ご当地名物」)
- 価格帯別
- こだわり別(例:「無添加」「産直」「限定品」)
また、検索・絞り込み機能やAIレコメンド機能の活用により、ユーザーが商品購入にスムーズにたどり着ける導線を整えることも有効です。
7. ギフト購入に対応する
食品ECでは、ギフト購入への対応も重要なポイントとなります。日本には、お中元・お歳暮・父の日・母の日・敬老の日・クリスマス・バレンタインデーなど、1年間を通じて多くのギフト需要があります。
のし・ラッピング、メッセージカード、複数の宛先への配送などに対応することで、ギフト需要を取り込める可能性が高まります。ギフトを選ぶ際には「贈る相手から選ぶ」「予算から選ぶ」といった導線設計も購入率向上に効果的です。
※関連記事: 食品ECはギフト対応するのがおすすめ! メリットや必要な機能の例をご紹介
食品ECの構築ならメルカートで!
ここまでは、食品ECの概要やよくある課題、成功に導くポイントなどを解説してきましたが、具体的にどのようにECサイトを構築するべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
次は、これから食品ECを始める事業者や、さらなる成長のためにリニューアルを検討している事業者におすすめのサービスとして、クラウドECプラットフォーム「メルカート」をご紹介します。
「メルカート」は、中堅・大手企業向けに「データ統合」と「AI活用」をワンストップで提供する、国産のSaaS型クラウドECプラットフォームです。
では、「メルカート」が食品ECの構築・リニューアルに適している理由を見ていきましょう。
食品ECに欠かせない機能が充実
「メルカート」には、食品ECに適した機能が数多く備わっています。
たとえば、食品ECでニーズの多い定期購入・リピート購入や、セット・合わせ買いに対応しているほか、ユーザーがお目当ての商品を簡単に見つけることができるよう、検索機能やカテゴリ機能も備えています。
また、エリアごとの送料設定・管理や常温・冷凍・冷蔵の配送抑制設定、熨斗(のし)やラッピングなどのギフト対応など、食品ECで想定される購入・配送方法にも対応しています。
さらに、メルマガ配信機能や会員ランク機能、ブログ機能やLP作成機能も搭載しています。
EC未経験でも安心のサポート体制
サポートの充実度も「メルカート」の強みのひとつです。
契約前から設計・構築フェーズ、リリース後まで、豊富な実績にもとづき丁寧にサポートいたします。サポート満足度は97%を誇り、EC未経験の事業者でも安心してEC事業をスタートできます。
また、WEB広告運用やコンテンツ支援、SNS・CRM支援などサービスもご用意しているので、EC未経験であっても売上アップを目指すことができます。
サービス・ツール連携でさらに便利に
「メルカート」は、各種サービス・ツールと連携することでさらに利便性を高めることが可能です。
たとえば、グループ会社が提供するツール「 visumo(ビジュモ) 」を使えば、InstagramやX(旧 Twitter)と簡単に連携することができ、SNSで発生したUGCをECサイトに掲載することが可能です。
同じく、グループ会社が提供するツール「 ReviCo(レビコ) 」では、メールから最短2クリックで簡単にレビュー投稿できます。商品情報の充実やUGCの活用は、前述のユーザー不満の解消に直結する施策です。
このほかにも、「メルカート」はさまざまな外部サービス・ツールと連携可能なので、目的や戦略に合わせてECサイトを拡張していくことが可能です。
メルカートによる食品ECの構築事例
次は、メルカートを採用して食品ECサイトを構築した事例をいくつかご紹介します。
前年同月比で10倍規模の売り上げを達成(株式会社神戸屋)
パンや洋菓子、冷凍生地、デリカ食品の製造・販売やベーカリーレストランの運営を行う株式会社神戸屋は、メルカートを導入して食品ECサイト「神戸屋オンラインストア」を新規オープンしました。
2021年頃、新型コロナウイルス感染症の流行により、同社の既存販売ルートの売上は低迷していました。一方、パン業界では冷凍パンが浸透しつつあり、サブスクリプション型の定期販売に対する市場ニーズが高まっていたことも重なり、同社は食品EC市場への参入を決断。
当時はECサイトに関する経験があまりなかったこともあり、スモールスタートで、なおかつEC事業のノウハウを蓄積しながら着実にステップアップできる「メルカート」の採用に至りました。SNS活用ツール「visumo」やレビュー機能「ReviCo」の採用も決定し、2022年に「神戸屋オンラインストア」を無事にオープン。オープンから1年以上が経過し、前年同月比で約10倍の売上を記録する月も出てくるなど、EC事業の成長を実感されています。
販促機能を活用して過去最高売上を達成(不二食品株式会社)
昆布茶、梅こぶ茶、佃煮などの製造・販売を手掛ける不二食品株式会社は、「メルカート」を導入して食品ECサイト「不二食品公式オンラインショップ」をオープンしました。
かねてより2つのECモールに出店し、EC事業を展開していた同社。コロナ禍に突入して実店舗の売上が減少したこともあり、会社方針としてネット通販に力を入れていくことが決まり、公式オンラインショップの構築を決定しました。
サービス選定においては、将来的な越境ECに対応可能な点や豊富な構築実績、そしてデザイン性の高さが決め手となり、「メルカート」でのECサイト構築に至りました。公式オンラインショップのオープン後、会員向けクーポンなどの販促機能やSNSを活用して認知や新規会員の獲得に成功し、過去最高売り上げを達成。将来的な越境ECの展開に向けて、EC事業の成長に確かな手ごたえを得ています。
全国からの注文が増加し、前年同月比130%の売上を達成(株式会社戸村精肉本店)
宮崎県に根ざした総合食品企業である株式会社戸村精肉本店は、全国への更なる販路拡大と情報発信力の強化を目指し、「メルカート」によるECサイトのリニューアルを実施しました。
同社では以前よりECサイトでの商品販売を行っていたものの、画像やテキストの配置が固定的で商品の魅力を十分に表現できない点や、情報発信の自由度が低くタイムリーな訴求が難しい点、さらにシステムの拡張性に欠け将来的な運用に不安がある点といった課題を抱えていました。
そこで同社は、ECサイトのリニューアルを決定し、製品選定を開始。管理画面の操作性の高さと、EC運営に必要な機能が充実していた点が決め手となり、「メルカート」が採用されました。メルカート導入によるリニューアル後、サイトの訴求力が向上し、全国からの注文が増加。コンバージョン率は導入前の約1.3%から4%へと大幅に向上し、売上高も昨年同月比130%を達成する月が出るなど、売上拡大に直結しています。また、従来手作業であった注文処理や価格設定が自動化され、運営負担の大幅な軽減にも成功しています。
ネットショップで食品を販売する際の注意点
ECサイトで食品を販売する場合は、実店舗で商品を販売するのとは異なる注意点があります。ネットショップで食品を販売する際に注意したい点を確認しておきましょう。
衛生管理を徹底する
食品は人の口に入るものです。食中毒などの健康被害につながる恐れもあるため、衛生管理の徹底が不可欠です。2021年6月からは、原則として全ての食品事業者に「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理が義務化されています。これは、製造から販売までの各工程で衛生管理計画を立て、実行・記録する手法です。
義務表示事項をネット上で確認できるようにする
ネットショップで食品販売をする際は、「食品表示法」という法律に基づいて、情報を表示する義務があります。栄養成分表示や賞味期限など、必要な情報はネット上で確認できるようにしておきましょう。また、アレルギー情報の表示も重要です。消費者の健康や命に関わる事故に発展する恐れもあるため、特定原材料(7品目)に加え、可能であれば「特定原材料に準ずるもの(21品目)」についてもサイト上で確認できる状態にしておくことをおすすめします。
※関連記事: ECサイトでもアレルギー表示は重要! 食品表示のポイントを解説
広告表現に注意を払う
ECサイト上で販売する食品の広告表現にも注意が必要です。たとえば、「体力増強・疲労回復」や「体質改善」といった効果効能を表示したり、「○○が気になる方に」などの効果があると思わせる表示をしたりするのは違法です。優良誤認や事実誤認を招くような表示に注意しましょう。
※関連記事: トクホはECサイトでも人気! 保健機能食品をネットショップで販売する際の注意点
食品をネット販売する際に必要な資格
インターネット上で食品販売を行うためには、各種許可や資格が必要です。新規で食品の製造・販売を行う場合は、「食品衛生責任者」という資格と、「食品衛生法に基づく営業許可」の2つが必要になります。
食品衛生責任者は、保健所が実施する講習会を受講することで資格を得られます。ただし、パッケージングされた加工品をそのまま販売するなど、許可なしで商品を販売できるケースもあります。地域によって必要な営業許可は異なる場合があるので、ECサイト構築前に、管轄の保健所に相談・確認しましょう。
食品ECを開設するための手順
食品ECを立ち上げるためには、通常のECサイトとは少し異なる手順を踏む必要があります。開設までの一般的な手順は、以下の通りです。
【食品系ネットショップ開設の手順】
- 営業施設の図面を準備し、保健所に相談する
- 営業許可の申請を行う
- 保健所の担当者と施設の確認検査の日程を調整し、施設の検査を行う
- 営業許可書の交付を受け、ECサイトの構築を行う
- サイトの準備が完了したら営業開始
ただし、上記の流れは一例です。地域によっては必要な申請などが異なるケースもあるため、必ず管轄の保健所に確認を取ってください。
食品ECに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、食品ECに関するよくある質問とその回答についてまとめました。
Q1: 食品ECユーザーが最も不満を感じているのはどんな点ですか?
A: メルカートが実施した「通販サイトに関する不満調査」(2021年12月・N=200)によると、最も多かった不満は「送料の負担が大きすぎる(23.0%)」で、次いで「送料のルールがわかりづらい(16.5%)」「商品情報・説明が少なすぎる(15.5%)」「カテゴリが多すぎてどこを見るべきか迷う(15.0%)」「複数同時購入や組み合わせによる割引ルールがわかりづらい(14.5%)」が続きます。送料関連の不満解消と、商品情報・サイト設計の充実が売上改善の重要なアクションポイントです。
Q2: 食品業界のEC化率はどのくらいですか?
A: 経済産業省が2025年8月に公開した「令和6年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によれば、「食品、飲料、酒類」のEC化率は4.52%となっています。生活家電(43.03%)や衣類(23.38%)などと比較すると低水準ですが、裏を返せば伸びしろの大きい市場です。
Q3: 食品ECを成功させるために最初に取り組むべきことは何ですか?
A: まずはユーザーが最も不満を感じている「送料と配送ルールの整理」と「商品情報の充実」から着手するのがおすすめです。送料ルールの専用ページ作成、商品写真の充実(到着後イメージ・サイズ感がわかる写真)、アレルギーや原材料など基本情報の明記は、比較的すぐに着手できる改善策です。複数配送先対応・温度帯管理・ギフト対応などの機能を備えたECプラットフォーム選定も、食品ECの成功において非常に重要な基盤となります。
まとめ
今回は、食品ECに焦点を当てて、その概要や市場規模、ユーザー不満調査データから見える課題と成功のポイント、注意点を解説しました。
ユーザー不満調査が示すとおり、食品ECにおける不満の多くは「送料」「商品情報」「サイトの使いやすさ」に集中しています。これらは適切なシステム選定と運用上の工夫によって改善できるポイントであり、1つずつ解消していくことが、そのまま売上UPの施策につながります。
EC化率4.52%という数字は、食品市場がECにおいてまだまだ成長途上にあることを示しています。コロナ禍を経てネットショッピングが浸透した今、食品を扱う事業者にとってECサイトでの販売の重要性は増す一方です。
これから食品ECを始めたいという事業者や、すでに食品ECを展開していてさらなる成長を目指したいと考えている事業者は、記事内でご紹介した「メルカート」でのECサイト構築・リニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
株式会社メルカート
執行役員座間 保
株式会社AtoJの創業メンバーとしてAtoJに参画。自らもWEBサービスやコンサルティング会社設立を経て、AtoJのデジタルマーケティング事業責任者としてAtoJに復職。SEO・モール・広告・SNS・GrowthHack領域のデジタルマーケティング支援部署の立上げを行い、AtoJの執行役員兼マーケティング統括責任者に就任。2025年 メルカートの分社化に伴い転籍。現在は株式会社メルカートのマーケティングやインサイドセールスの執行役員として従事しています。

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