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食品ECはギフト対応するのがおすすめ! メリットや必要な機能の例をご紹介
右肩上がりで成長を続けているECサイト(ネットショップ)。中でも、近年注目を集めつつあるのが食品ECです。
しかし、食品ECを成功させるためにはどのような対策を行った方がいいかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。ここでは、食品ECの概要や、売上を高めるために取り入れたいギフト対応のメリット、具体的に用意したい機能などをご紹介します。
【目次】
食品ECとは?
食品ECとは、名前の通りインターネットを通じて生鮮食品や加工品といった食品を販売するネットショップ(ECサイト)のことです。
経済産業省の調査によると、物販系分野における2020年の日本の消費者向けEC(BtoC-EC)市場は約12.2兆円でした。その中で、「食品、飲料、酒類」の分野は2兆2,086億円という市場規模を誇ります。これは、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等(2兆3,489億円)」や「衣類・服装雑貨等(2兆2,203億円)」に次ぐ3番目の大きさです。 ※1
一方で、市場全体の取引においてECが占める割合を示す「EC化率」は3.31%と低い水準にとどまっているのが現状です。これは、近所にスーパーやコンビニが多い、商品を実際に手に取って確認できる実店舗の方が利便性に優れる、在庫管理の手間がかかる割に単価が安く利益を出しにくい、などが理由として考えられます。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行以降、巣ごもり需要の拡大などにより、飲食店の多くが閉店を余儀なくされる中で、食品EC市場は拡大の兆しを見せています。
食品ECは、伸びしろがあり大きな成長が期待できる市場といえるのではないでしょうか。
※1 参照:経済産業省『電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました』
https://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210730010/20210730010.html
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食品ECはギフト対応するのがおすすめ
食品ECを本格的に運営したいと考えている場合は、ギフト購入に対応させることをおすすめします。食品ギフトに対応するメリットを、いくつかご紹介します。
年間通して安定した需要
日本には、お正月やお中元、お歳暮、父の日や母の日、敬老の日、クリスマス、バレンタインデーなど、1年間を通じて非常に多くの年中行事や季節のイベントが存在します。
贈り物をするタイミングが多く、安定した需要が見込めるということです。特に、年中行事には食品と関連が深いものも多い点も特徴です。
季節ごとのイベント・年中行事に応じて需要があるうえに、贈り物をする相手もそれぞれ大きく変わると考えられます。内容や価格などが異なる幅広い商品を展開しやすい点も、食品ECがギフト対応に向いている理由のひとつです。
ニーズの高まり
ギフトのニーズが高まっている点も見逃せません。コロナ渦を理由に実家に帰省できないといった理由から、会うのが難しい友人や家族に手軽に贈れるギフトの存在感が高まりつつあります。自分へのちょっとしたご褒美として、食品を購入する場合もあるでしょう。
また、2010年以降普及し始めた「ソーシャルギフト(Eギフト)」もポイントです。ソーシャルギフトとは、住所や実名がわからない相手にギフトを贈ることができるサービスです。
TwitterやLINE、InstagramといったSNSでしかつながりがない相手に向けて、手軽に贈り物ができます。
食べれば後に残らず、相手に気を使わせる可能性が少ないという点も、食品がカジュアルな贈り物として人気が高い理由に挙げられるでしょう。
リピーターの確保につながる
食品ECがギフト対応することで、リピーターの獲得につながる点もメリットです。
例えば、父の日やお中元などでビールを購入した顧客に対して、定期購入を促してリピートにつなげたり、比較的安価なお試し商品を販売してから主力商品を購入してもらったりする施策が考えられます。
お中元やお歳暮、父の日など、イベントに即したギフトを販売していれば、「頂き物がおいしかったからまた頼もう」「自分でも食べてみたい」といった需要のニーズも取り込める可能性があります。
食品ECでギフト対応するために必要な機能
食品ECでギフト対応するには、サービスを充実させたりシステムを改善したりする必要があります。ギフトに対応したECサイトを構築する際に、用意しておきたい機能の一例をご紹介します。
のし、ラッピング対応
ギフト対応のECサイトを作る場合は、のし(熨斗)やギフトラッピングへの対応は不可欠です。注文画面などで、包装紙の種類やのしの有無、水引の種類、表書きなどを選択できる機能を搭載しておくと良いでしょう。
メッセージカード
ギフトに、メッセージカードを同梱したいと考えるユーザーも多いはずです。メッセージカードを同梱できる機能も搭載しておくと良いでしょう。
定型文の中から文章を選択したり、オリジナルの文章を打ち込んだりできるようにすれば、ECサイトの利便性を高められるはずです。
複数配送
ギフトでは、実家と友人、親戚など、一度に複数の宛先に商品を贈ることもありえます。
1回の注文で購入した商品を複数の配送先に送ることができる、「複数配送」機能も搭載しておくと便利です。
また、配送先別にのしやラッピングの設定を行えるようにすると、サイトの利便性が向上して、ユーザーからの信頼感を得やすくなります。
自家需要への対応
「自分へのご褒美」として商品を購入したり、相手に贈る前に一度品質を確認しておきたいと考えたりするユーザーもいるはずです。ギフトだけに注力するのではなく、自分用に商品を購入する方への対応も忘れずに行いましょう。
のしやギフトラッピングのない簡易包装も選択できるなどが、施策の例です。
また、お中元やお歳暮といったギフト需要が高まる時期の前に、お試し用に少量で安価な商品を販売するのもおすすめです。一度試した商品をユーザーが気に入り、リピーターになってくれる可能性もあります。
定期購入機能
食品ECにおいては、リピーターを増やすことが重要です。リピート購入機能や定期購入による割引設定、次回お届け日を確認するメールの配信といった、定期購入を促す機能も搭載しておきましょう。
マイページなどから、顧客がお届け日やコースなどを変更できるように設定し、ユーザビリティーを高めるのもおすすめです。
ギフト注文以外の需要に対応することで、売上の増加を見込むことができます。
ソーシャルギフト
ニーズが高まっている、ソーシャルギフトも導入すると良いでしょう。ソーシャルギフトに対応しておけば、SNS上の友人にギフトを贈りたいなど、より多くのニーズに対応できるようになります。
また、SNSを活用した方法なので、商品を受け取ったユーザーがSNS上で口コミを投稿してくれる可能性がある点もメリットです。
食品ECはギフト需要に対応しよう
徐々に広がりつつある食品ECですが、利便性に劣る、単価が低いなどの理由から、EC化率はあまり高くありません。食品ECサイトを成功させるためには、実店舗や他社とは異なるメリットを打ち出すことが重要です。
ネットショップの売上をさらに高めたいと考えている方は、年間を通して高いニーズが見込め、リピーターにもつなげやすい、ギフト需要に対応してみてはいかがでしょうか。
メルカートでは、のし・ラッピング設定やギフト購入、定期購入など、幅広い注文方法に対応しています。食品ECでギフト対応を検討している場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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この記事の監修者
株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保
2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。
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