ECサイトがAmazon Payを導入するメリットとは? 導入方法も解説

クレジットカード決済や代金引換(代引)、銀行振り込みなど、ECサイト(ネットショップ)には多くの決済方法があります。どれを導入すれば良いのか悩んでしまいがちですが、多くのユーザーに利用されていて、事業者が導入しておきたいのが「Amazon Pay(アマゾンペイ)」です。

Amazon Payの導入は、企業だけでなく、サイトを利用するユーザーにとっても多くのメリットがあります。

ここでは、Amazon Payの概要やメリット、具体的な導入方法などについてご紹介します。

   

Amazon Pay(アマゾンペイ)とは?

アマゾンペイとは紹介

 

Amazon Payとは、名前の通り、Amazonが提供しているID決済サービスです。Amazonに登録されたお届け先や支払い情報を利用して、外部ECサイトや実店舗での買い物を行えます。

使い方も、AmazonアカウントでAmazonにログインし、ネットショップの決済画面で「Amazon Pay」を選ぶだけと簡単です。対応している実店舗なら、QRコードを読み込んで決済を済ませることもできます。

 

使用できる支払い方法は、Amazonに登録しているクレジットカードやAmazonギフト券です。

クレジットカードは、VisaやMasterCard、JCB、American Express、Diners Clubといった各種ブランドに加え、デビットカード、一部のプリペイドカードも利用できます。

導入によるユーザーのメリット

Amazon Payを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、ユーザー側が得られるメリットを3つご紹介します。

 

アマゾンペイ導入メリットの図

 

1つのアカウントで決済できる

1.商品をカートに入れる

2.購入手続き画面に進む

3.氏名や住所といったお届け先情報を入力する

4.支払い方法を選択し、必要に応じてクレジットカード番号などを入力する

 

Amazon Payに対応しているサイトなら、Amazonに登録しているアカウント情報で支払いを行えるので、新規でアカウントを作成したり、お届け先情報や支払い方法を入力したりする必要はありません。

面倒な入力の手間を減らし、複数のIDやパスワードを覚えておく必要もなくせます。

 

また、Amazon Payを使った買い物の履歴はすべて公式サイトから確認できます。さまざまなサイトの購入履歴が一括管理できるため、出費を把握しやすい点もメリットです。

セキュリティが高い

Amazon Payは、大手ECモールであるAmazonのセキュリティレベルが担保されています。

また、Amazonにクレジットカード情報を入力しておけば、決済時にカード番号を再入力する必要はありません。カード情報もAmazonにしか伝わらないため、万が一の情報流失の可能性を減らせます。

マーケットプレイス保証を申請できる

Amazon Payを使った買い物は、Amazonマーケットプレイス保証の対象となります。マーケットプレイス保証とは、商品の不具合などがあった際に、返金や支払い取り消しといった保証を受けられるサービスのことです。

 

商品が届かない、破損がある、商品説明と異なるなど、Amazonが提示している条件に1つでも当てはまればマーケットプレイス保証を申請できます。より安心して、ネットショップでの買い物を楽しむことが可能です。

ただし、あまりにもマーケットプレイス保証への申請が多いユーザーは、警告やアカウント停止などを受ける場合もあります。

導入による事業者のメリット

ユーザーだけでなく、ECサイトを運営している事業者側にも多くのメリットがあります。導入による事業者のメリットは、以下の通りです。

ユーザーを獲得できる

Amazonは、世界でも有数の利用者数を誇るECサイトです。Amazon Payを導入すれば、Amazonアカウントを持っているユーザーを新規顧客として獲得できる可能性があります。

 

また、Amazonのアカウントが使えるサイトという点は、ユーザーの安心感につながるはずです。知名度が低いECサイトの場合は、クレジットカード情報の入力を躊躇する人も多いかもしれません。

アカウントがあればクレジットカード情報を入力しなくても済むAmazon Payは、購入までの障壁をなくしやすい点もメリットといえます。

離脱防止になる

初回購入時に会員登録が必要なECサイトは、各種情報の入力が煩わしい、購入までに時間がかかるといった理由で、ユーザーが購入を諦めて離脱する可能性もあります。

しかし、Amazon Payを導入すれば、Amazonのアカウントを持っているユーザーは個人情報の登録をせずに商品を購入できます。

購入までのフローを減らしてスムーズな決済を可能にすることで、離脱防止やコンバージョン率(CVR)の改善につながるでしょう。

導入コストが低い

初期費用や月額手数料が無料で導入コストが低い点も、Amazon Payのメリットです。決済手数料はデジタルコンテンツで4.5%、それ以外の商品やサービスで3.9%となっていて、クレジットカードより手数料が割高になる可能性もあります。しかし、新規顧客の獲得やカゴ落ち防止が期待できる点を考えると、大きなデメリットとは言い切れません。

 

ただし、ショッピングカートを利用している場合は、決済手数料とは別にシステムベンダーへの月額使用料が発生することもあります。

Amazon Payの導入方法

Amazon Payを導入するには、事前に審査を受けなければいけません。Amazonに商品を出品している場合でも、新たに契約や審査が必要です。

 

審査の流れ

具体的な審査の流れは、以下のようになります。

 

【導入までの流れ】

1.申し込みページに必要な情報を入力し、登録する

2.利用登録完了後、ECサイトでAmazon Payのインテグレーションを行う

3.テストとインテグレーションが終わったら、Amazon Payボタンを反映して注文を受けられる状態にする

 

申し込みには「メールアドレス」や「売上入金用の銀行口座」、「登記簿に記載された会社情報」、「法人用クレジットカード」などが必要になるので、事前に用意しておきましょう。Amazonの出品用アカウントと同じメールアドレスは利用できない点に注意が必要です。

 

Amazon Payの導入方法

審査完了後、Amazon Payをネットショップに組み込む方法は、大きく2つに分けられます。

 

【Amazon Pay認定パートナーの場合】

審査後に、テンプレートや機能が利用できるようになる

 

【Amazon Pay認定パートナーではないシステムを使っている・自社開発】

システム開発を行い、Amazon Payを組み込む

 

ただし、以下の条件を満たしていないとAmazon Payは導入できません。

・日本に拠点がある法人

・Amazonが規定する禁止ビジネスカテゴリ、または禁止商品を取り扱っていない事業者である

具体的な禁止商品については、以下のページをご確認ください。

 

⇒Amazon「サービス利用規定」

https://pay.amazon.co.jp/help/6023?ld=ELJPLPA-design.aekana.com

ECサイトにはAmazon Payを導入しよう!

Amazon Payは、Amazonアカウントがあれば誰でも気軽に利用できる決済サービスです。ユーザーにとってはもちろん、カゴ落ちの防止やセキュリティ強化、新規顧客獲得など、事業者側にとっても多くのメリットがある決済方法といえます。

Amazon Payをまだ導入していないというECサイト担当者の方は、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

メルカートは、Amazon Payと標準連携しています。Amazon Pay認定パートナーなので、簡単な設定切り替えなどを行うだけで導入可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保

2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

座間
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