ECサイトがAmazon Payを導入するメリットとは? 導入方法も解説

クレジットカード決済や代金引換(代引)、銀行振り込みなど、ECサイト(ネットショップ)には多くの決済方法があります。どれを導入すれば良いのか悩んでしまいがちですが、多くのユーザーに利用されていて、事業者が導入しておきたいのが「Amazon Pay(アマゾンペイ)」です。

 

Amazon Payの導入は、企業だけでなく、サイトを利用するユーザーにとっても多くのメリットがあります。ここでは、Amazon Payの概要やメリット、具体的な導入方法などについてご紹介します。

 

Amazon Pay(アマゾンペイ)とは?

アマゾンペイとは紹介

 

Amazon Pay(アマゾン ペイ)とは、名前の通り、Amazonが提供しているID決済サービスです。

 

10万サイト以上でAmazon Payの利用が可能となっており、今やECサイトにおける主要な決済手段のひとつだと言えます。なお、以前はAmazon PayはQRコード決済による実店舗での支払いに対応していたものの、2021年1月末に実店舗におけるQRコード決済サービスを終了したため、現在はオンラインでの支払いのみ対応となっています。

 

Amazon Payを利用すれば、Amazonに登録されたお届け先や支払い情報を利用して、Amzon以外のECサイトで買い物を行えます。使い方も、AmazonアカウントでAmazonにログインし、ネットショップの決済画面で「Amazon Pay」を選ぶだけと簡単です。

 

使用できる支払い方法は、Amazonに登録しているクレジットカードやAmazonギフト券、あと払い(ペイディ)です。クレジットカードは、VisaやMasterCard、JCB、American Express、Diners Clubといった各種ブランドに加え、デビットカード、一部のプリペイドカードも利用できます。

 

ECサイトでAmazon Payを導入することは、事業者・利用者(ユーザー)の双方に多くのメリットがあることから、これからECビジネスを始める事業者はもちろん、すでにECサイトを運営している事業者も導入を検討するべき決済手段だと言えます。

Amazon Pay導入によるEC事業者のメリット

Amazon Payを導入することは、EC事業者にとって多くのメリットが存在します。

 

まずは、Amazon Pay導入によるEC事業者側のメリットを見ていきましょう。

コンバージョン率(CVR)の向上

Amazon Payを導入することで、コンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。

 

ECサイトにおいては、商品をカートに入れてから購入完了するまでに、約7割のユーザーが離脱すると言われています。ユーザーが購入前に離脱してしまう要因はいくつか存在しますが、使いたい決済方法に対応していない、購入完了までのステップが多く面倒に感じてしまうといった理由で離脱してしまうユーザーは少なくありません。

 

Amazon Payを導入していれば、決済方法の選択肢が増えるだけでなく、ユーザーはAmazonのアカウント情報を利用してスムーズに購入完了することが可能です。

 

Amazon Payの導入が購入完了までの障壁を取り除くことにつながり、離脱の防止、ひいてはコンバージョン率の向上が期待できるでしょう。

新規顧客・会員の獲得

Amazonは、世界でも有数の利用者数を誇るECサイトです。Amazon Payを導入すれば、Amazonアカウントを持っているユーザーを新規顧客として獲得できる可能性があります。

 

コンバージョン率の向上とも共通しますが、初回購入時に会員登録が必要なECサイトは、各種情報の入力が煩わしい、購入までに時間がかかるといった理由で、ユーザーが購入を諦めてしまうケースが多々あります。Amazon Payを導入すれば、Amazonに登録しているアカウント情報を利用できるため、初回購入のハードルを下げることが可能です。注文時に同意を得ることで、Amazon アカウントの情報を基に会員登録やメルマガ購読を同時に行うことも可能です。

コストを抑えて導入可能

コストを抑えつつ導入できる点も、Amazon Payのメリットです。

 

導入にあたり、初期費用や月額費用、振込手数料などは発生しないため、比較的導入しやすい決済手段だと言えるでしょう。

 

Amazon Payによる決済で商品が売れた際に決済手数料が発生しますが、一般的な物販であれば3.9%、電子書籍などのデジタルコンテンツであれば4.5%の決済手数料が差し引かれます。

 

利用しているECカートによっては、Amazon Payをサイトに実装する開発コストがかかる場合がありますが、Amazon Payの認定パートナーである「メルカート」などであれば、開発コストを掛けずに実装することが可能です。

 

Amazon Pay導入によるユーザーのメリット

Amazon Payを導入することでユーザーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。次は、ユーザー側が得られるメリットをご紹介します。

 

アマゾンペイ導入メリットの図

スムーズに商品を購入できる

通常、ECサイトでの商品購入は以下のような手順で行われます。

 
  1. 商品をカートに入れる
  2. 購入手続き画面に進む
  3. 氏名や住所といったお届け先情報を入力する
  4. 支払い方法を選択し、必要に応じてクレジットカード番号などを入力する

一方、Amazon Payに対応しているサイトであれば、購入手続き画面でAmazon Payでの支払いを選択し、Amazonアカウントへログインするだけで注文手続きを完了することが可能です。

 

新規でアカウントを作成したり、お届け先情報や支払い方法を入力したりする必要がないため、面倒な入力やクレジットカードを確認したりする手間なくスムーズに商品を購入することができるでしょう。

1つのアカウントで決済できる

ECサイトでのショッピングの際、Amazon Payを利用することで、面倒な入力の手間を減らし、複数のIDやパスワードを覚えておく手間も不要です。

 

また、Amazon Payを使った買い物の履歴はすべて公式サイトから確認できます。さまざまなサイトの購入履歴が一括管理できるため、出費を把握しやすい点もメリットです。

セキュリティが高い

知名度が低いECサイトを利用する場合、クレジットカード情報の入力を躊躇する人も多いかもしれません。その点、Amazon Payは、大手ECモールであるAmazonのセキュリティレベルが担保されているため、安心してショッピングを楽しむことができるでしょう。

 

また、Amazonにクレジットカード情報を入力しておけば、決済時にカード番号を再入力する必要はありません。カード情報もAmazonにしか伝わらないため、万が一の情報流失の可能性を減らせます。

マーケットプレイス保証を申請できる

Amazon Payを使った買い物は、Amazonマーケットプレイス保証の対象となります。マーケットプレイス保証とは、商品の不具合などがあった際に、返金や支払い取り消しといった保証を受けられるサービスのことです。

 

商品が届かない、破損がある、商品説明と異なるなど、Amazonが提示している条件に1つでも当てはまればマーケットプレイス保証を申請できます。より安心して、ネットショップでの買い物を楽しむことが可能です。ただし、あまりにもマーケットプレイス保証への申請が多いユーザーは、警告やアカウント停止などを受ける場合もあります。

Amazon Payの導入方法

Amazon Payを導入するには、事前に審査を受けなければいけません。Amazonに商品を出品している場合でも、新たに契約や審査が必要です。

審査の流れ

具体的な審査の流れは、以下のようになります。

 

【審査の流れ】

  1. 申し込みページに必要な情報を入力し、登録する
  2. 利用登録完了後、ECサイトでAmazon Payのインテグレーションを行う
  3. テストとインテグレーションが終わったら、Amazon Payボタンを反映して注文を受けられる状態にする
 

申し込みには「メールアドレス」や「売上入金用の銀行口座」、「登記簿に記載された会社情報」、「法人用クレジットカード」などが必要になるので、事前に用意しておきましょう。Amazonの出品用アカウントと同じメールアドレスは利用できない点に注意が必要です。

Amazon Payの導入方法

審査完了後、Amazon Payをネットショップに組み込む方法は、大きく2つに分けられます。

 

【Amazon Pay認定パートナーの場合】
審査後に、テンプレートや機能が利用できるようになる

 

【Amazon Pay認定パートナーではないシステムを使っている・自社開発】
システム開発を行い、Amazon Payを組み込む

 

ただし、以下の条件を満たしていないとAmazon Payは導入できません。

 
  • 日本に拠点がある法人
  • Amazonが規定する禁止ビジネスカテゴリ、または禁止商品を取り扱っていない事業者である

具体的な禁止商品については、以下のページをご確認ください。
Amazon「サービス利用規定」

Amazon Payの認定パートナー「メルカート」

事業者・ユーザーの双方にメリットがあるAmazon Payは、ECサイトの構築・リニューアルとあわせて導入を検討することをおすすめします。

 

次は、Amazon Payをスムーズに導入可能なECカート「メルカート」をご紹介します。

 

「メルカート」は、Amazon Payの「グローバルパートナープログラム」における「Premier Solution Partners(プレミアソリューションパートナー)」に認定されているクラウドECプラットフォーム(ECカート)。

 

では、「メルカート」がECサイトの構築・リニューアルやAmazon Payの導入を検討している方におすすめな理由を見ていきましょう。

充実の機能をクラウド上で提供

「メルカート」は、国内ECサイト構築実績No.1のECパッケージ「ecbeing」から生まれたクラウドECプラットフォーム(ECカート)です。

 

「ecbeing」の豊富な標準機能をクラウド上で利用でき、集客から販促、顧客分析やCRMまで一気通貫で実現します。オプション機能の追加やマイクロサービス、外部ツール連携にも対応しているので、必要に応じて機能を拡張していくことができます。

 

各種ジャンルに特化したサービスパックもご用意しているので、扱う商材やビジネスモデルを問わず、高機能かつ使いやすいECサイトを実現可能です。

Amazon Payを含む豊富な決済方法に対応

Amazon Payをはじめ、さまざまな決済方法に対応可能な点も「メルカート」の特徴です。

 

先述の通り、「メルカート」はAmazon Payの認定パートナーであり、スムーズにAmazon Payを実装可能。

 

もちろん、各種クレジットカードでの決裁や後払い決済、PayPayや楽天Payといった決済サービスにも対応しています。

 

商材やユーザー層にあわせて決済方法を追加・実装することができるので、ユーザーの利便性を高めつつ販売機会の損失を防ぐことが可能です。

将来的なECパッケージへの移行もスムーズ

これからECビジネスに乗り出そうとしている事業者の場合、まずはスモールスタートでECサイトを構築したいという方も多いのではないでしょうか。

 

「メルカート」であれば、将来的な事業拡大を見据えつつECビジネスをスモールスタートすることが可能です。先述の通り、ECパッケージと同水準の多彩な機能を、クラウドサービスならではのリーズナブルな料金で利用することが可能。設備投資などの初期コストを抑えられるだけでなく、自動バージョンアップにより保守・開発のリソースも抑えることができます。

 

また、事業の成長に合わせて大規模ECサイト向けの「ecbeing」へと短期間かつ低コストで移行可能なので、将来を見据えつつスモールスタートしたいという方におすすめです。

初心者も安心の手厚いサポート体制

EC初心者の方でも安心のサポート体制を整えている点も、「メルカート」の特徴です。

 

豊富なノウハウ・実績をもとに、お客様にあったECサイト構築・リニューアルをご提案。ECサイトの構築段階では、初期セットアップの方法や各種機能の使い方に関するトレーニングを実施し、お客様の不安を解消します。

 

また、ECサイトのリリース後も、専任のカスタマーサクセスチームがお客様の疑問やご相談にお応えし、売上アップに向けて伴走いたします。Web広告運用やコンテンツ制作、SNS・CRMなどの支援サービスもご用意しているので、EC運用に関する社内のノウハウやリソースに不安がある方でも、安心してご利用いただけます。

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「メルカート」でAmazon Payに対応した事例

最後に、「メルカート」を採用してAmazon Payに対応するECサイトを構築した事例をご紹介します。

 

米糀や糀甘酒、および糀製品の製造販売事業を展開する魚沼醸造株式会社は、2021年7月にメルカートを導入してECサイト「魚沼醸造公式オンラインショップ」をオープンしました。

 

新潟県魚沼市に拠点を構え、創業当初から糀甘酒の原料となる米糀を生産してきた同社。なかでも同社が注力している商品が、米と米糀から作った「糀甘酒」を凝縮した天然発酵甘味料「糀みつ」です。希少性が高い「糀みつ」を効果的に売り出すには通信販売で丁寧にブランディングしていくことが大切だと同社は考え、公式オンラインショップの構築を検討開始。

 

システムの自由度の高さや使いやすさを考慮した結果、「メルカート」を採用してECサイトを構築することを決定。また、「Amazon Pay」を利用できる点も、「メルカート」を採用する決め手のひとつとなりました。

 

少人数での対応でありながら、約5か月という短期間で公式オンラインショップをオープンすることに成功。注力商品である「糀みつ」が注文の4割~5割を占めるなど好評を博しています。

ECサイトにはAmazon Payを導入しよう!

Amazon Payは、Amazonアカウントがあれば誰でも気軽に利用できる決済サービスです。ユーザーにとってはもちろん、カゴ落ちの防止やセキュリティ強化、新規顧客獲得など、事業者側にとっても多くのメリットがある決済方法といえます。

 

Amazon Payをまだ導入していないというECサイト担当者の方は、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

メルカートは、Amazon Payと標準連携しています。Amazon Pay認定パートナーなので、簡単な設定切り替えなどを行うだけで導入可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。


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この記事の監修者

株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保

2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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