InstagramとFacebookの連携方法は?メリットと手順を解説【2025年最新版】

広告やマーケティング目的でSNSを運用する企業が増えています。なかでも、Meta社が提供するInstagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)を運用しているという企業は多いのではないでしょうか。

しかし、複数のSNSを独立して運用するのは大変な労力がかかるものです。そこでおすすめなのが、InstagramとFacebookを連携して運用する方法です。

 

この記事では、InstagramとFacebookを連携させるメリットや連携方法、そして連携を成功させるための準備や注意点まで詳しくご紹介します。

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InstagramとFacebookを連携させる5つのメリット

Instagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)は、どちらもMeta社が運営するSNSであり、スムーズに連携できます。連携によって多くの機能が使用可能になるので、両方のアカウントを運用している場合は連携をおすすめします。

 

ここでは、InstagramとFacebookを連携させることによる具体的なメリットを、5つご紹介します。

1. 投稿の手間を大幅に削減できる

InstagramとFacebookを連携すると、Instagramへの投稿(フィード・ストーリーズ)をFacebookページに同時投稿できます。

 

アプリを何度も開く必要がなくなり、投稿作業そのものを忘れてしまうといったミスも防げます。SNS運用にかかる手間と時間を大幅に削減できる、もっとも基本的なメリットです。

2. より多くの人に投稿を見てもらえる

両方のページに同時に投稿することで、どちらか一方のアカウントしかフォローしていないユーザーにもアプローチできます。これにより、より多くの人に情報が届き、リーチの拡大に繋がります。

 

とくにInstagramは写真や動画の訴求力に優れたSNSです。そのビジュアルコンテンツをFacebookでも活用することで、ビジネスの認知度向上やブランドイメージの訴求力を高める効果が期待できます。

3. Instagram広告の出稿・管理が高度化する

Instagram広告は、Facebookの広告管理ツール「広告マネージャ」を使って出稿します。

 

アカウントを連携させておくことで、詳細なターゲティング設定や効果測定がスムーズに行えるだけでなく、過去にInstagramアカウントで行ったオーガニック投稿(通常の投稿)を、そのまま広告として配信できるようになります。

 

これにより、ユーザーからの反応が良かった投稿を広告に活用するといった、より効果的な広告戦略が可能になります。

4. Instagramのショッピング機能が利用できる

InstagramとFacebookを連携することで、Instagramの「ショッピング機能(Shop Now)」を利用できます。このショッピング機能は、Instagramの投稿をタップすると商品情報(タグ)が表示され、ECサイトの商品詳細ページへと直接誘導できる仕組み。

 

ショッピング機能で販売する商品の追加や削除といったカタログ管理を、「Meta Business Suite」のコマースマネージャ上で行えるようになります。

5. 予約投稿や複数アカウントの統合管理が可能になる

アカウントを連携すると、Meta社の公式無料ツール「Meta Business Suite」が利用できます。このツールを使えば、以下のことが可能になり、運用がさらに効率化します。

 
  • InstagramとFacebookへの投稿を日時指定して予約
  • 両アカウントのパフォーマンス(インサイト)を一元管理・分析
  • InstagramのDMとFacebookメッセンジャーの受信箱を統合し、一か所で確認・返信
 

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【連携前の準備】3つの必須チェック項目

Instagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)の連携作業をスムーズに完了させるため、事前に以下の3点を確認・準備しておきましょう

 

これらができていないと、連携がうまく進まない原因となります。

Facebookの「個人アカウント」と「Facebookページ」の違いを理解する

Facebookには「個人アカウント」と、企業や店舗が運用する「Facebookページ」の2種類が存在します。

 
  • 個人アカウント:友人や家族と繋がるための個人用のもの。
  • Facebookページ:企業がファン(フォロワー)に向けて情報発信する公式ページ。
 

企業のInstagramアカウントを連携させる対象は、後者の「Facebookページ」です。

 

後述するショッピング機能や広告管理といった連携によるメリットは、この「Facebookページ」との連携によって得られます。この違いを理解しておくことが、正しく連携するための第一歩です。

Instagramを「ビジネスアカウント」に切り替える

企業のInstagramアカウントが「個人アカウント」設定のままでは、Facebookページと連携できません。必ず「ビジネスアカウント(またはクリエイターアカウント)」に切り替えておく必要があります。

 

設定はInstagramアプリの「設定」>「アカウントの種類とツール」から簡単に行えます。

Facebookページの「管理者権限」を確認する

連携作業を行うご自身の個人Facebookアカウントが、連携させたいFacebookページの「管理者」権限を持っている必要があります。

 

ご自身でページを作成した場合は問題ありませんが、他の人が作成したページを管理している場合は、事前にページの作成者から管理者権限を付与してもらいましょう。

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InstagramとFacebookの連携方法・手順

Instagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)のアカウント連携は「アカウントセンター」という管理画面で行うのが主流です。

 

次は、InstagramとFacebookを連携させる具体的な方法・手順をご紹介します。

Instagramアプリから連携する

ひとつめは、Instagramのスマートフォンアプリから設定する方法です。

 

【Instagramからの連携方法】

1.Instagramのプロフィール画面を開き、「プロフィールを編集」をタップする

2.「プロフィール情報」欄にある「ページ」をタップする

 

Instagramからの連携方法1-2

 

3.「Facebookページをリンクする」と表示されるので、アカウントがない場合は「Facebookページを作成」、既に作成済みのアカウントと連携する場合は「既存ページをリンク」をタップする

4.連携したいページを選択したら元の画面に戻り、設定したFacebookページ名が「ページ」欄に表示されていれば完了

 

Instagramからの連携方法3-4

Facebookアプリから連携する

【Facebookからの連携方法】

1.Facebookのアプリを開き、画面右下の3本線のマーク⇒「設定とプライバシー」⇒「設定」の順にタップする

2.表示された画面で「アカウントセンター」⇒「他のアカウントを追加」の順にタップする

3.連携したいInstagramアカウントでログインして完了

 

Facebookアプリからの連携方法1-3

 

「コネクテッドエクスペリエンスを有効にするには、これらのアカウントを同じアカウントセンターに追加してください」と表示された場合は、表示されているアカウントが正しいものかを確認したうえで「次へ」⇒「はい、追加を完了します」の順にタップすると、連携が完了します。

PCでFacebook(ブラウザ)から連携する

PCでの作業に慣れている方は、ブラウザから設定することも可能です。

 

【Facebook(ブラウザ)からの連携方法】

1.連携したいFacebookのページをブラウザで開く

 

Facebookから連携 図1

 

2.ホーム画面の右上にある「設定」をクリックする

 

Facebookから連携 図2

 

3.「Instagram」ボタンを選択する

 

Facebookから連携 図3

 

4.「ログイン」または「アカウントをリンク」ボタンを押し、Instagramのパスワードやユーザーネームを入力してログインする

 

Facebookから連携 図4

連携後に行いたい投稿シェア設定

アカウントを連携した後は、投稿の連携方法を設定する必要があります。

投稿の連携方法は、以下のとおりです。

 

【投稿の連携方法】

1.InstagramまたはFacebookのアプリを開く

2.プロフィール欄にある3本線のマーク⇒「設定とプライバシー」をタップする

 

投稿の連携方法1-2

 

3.「アカウントセンター」⇒「コネクテッドエクスペリエンス」⇒「プロフィール間のシェア」の順にタップする

4.「シェア元」という項目に連携しているアカウントが表示されるので、投稿を設定したいアカウントをタップする

5.シェア元とシェア先のアカウントを確認したうえで、「自動的にシェア」の項目から自動的にシェアしたい投稿をオンにする

 

投稿の連携方法3-5

 

投稿ごとに連携するかどうかを選択したい場合は、Instagramの場合は投稿時に「次の場所にも投稿」を選択してください。

 

Facebookの場合は、アカウント名の下にあるカメラのようなアイコンをタップすると、Instagramにシェアするかどうかを選択できます。ただし、写真または動画のないFacebookの投稿を、Instagramと連携することはできません。

InstagramとFacebookの連携を解除するには?

Instagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)の連携が不要になった場合も、アカウントセンターから簡単に解除できます。

 

【連携を解除する方法】

1.InstagramまたはFacebookのプロフィール画面にある3本線のマークから「設定とプライバシー」をタップする。Facebookの場合は設定とプライバシーの後に「設定」を選択する

2.「アカウントセンター」を選択する

3.「アカウント設定」欄にある「アカウント」を選択し、連携を解除したいアカウントに表示されている「削除」ボタンをタップする

 

連携を解除する方法1-3

 

アカウントセンターからは、アカウントの追加も行えます。新たに別のアカウントを追加する必要ができた場合も、こちらから設定を行ってください。

 

同時投稿の連携のみ解除したい場合は、アカウントセンターの「コネクテッドエクスペリエンス」内にある「プロフィール間のシェア」から、連携を解除しましょう。

InstagramとFacebookを連携する際の注意点

連携機能は非常に便利ですが、思わぬ失敗を避けるために注意すべき点もあります。設定を行う前に、以下のポイントを必ず確認してください。

投稿先のページ設定を必ず確認する

連携できるのは、1つのInstagramアカウントにつき、1つのFacebookページです。複数のFacebookページを管理している場合、意図しないページに連携されていないか必ず確認しましょう。

 

連携設定を誤ると、企業の公式投稿が、個人のFacebookタイムラインに流れてしまうといった事態も起こりかねません。企業の信頼を損なう恐れがあるため、連携先アカウントの確認は慎重に行ってください。

連携に頼らず、各SNSの特性に合わせた運用を行う

連携機能で投稿の手間は省けますが、すべての投稿を全く同じ内容で両方のSNSに流し続けるのは、必ずしも最善策ではありません。これは、連携の唯一のデメリットとも言えます。

 

InstagramとFacebookでは、メインのユーザー層や好まれる投稿の雰囲気が異なります。例えば、Instagramでは一般的な大量のハッシュタグも、Facebook上では場違いに見えてしまうことがあります。また、万が一誤った情報を投稿してしまった場合、両方のプラットフォームに一気に拡散されてしまうリスクもあります。

 

連携による同時投稿は基本としつつも、時にはFacebook向けに文章を少し丁寧に書き換えたり、Instagramではビジュアルをより重視したりと、それぞれのユーザーに響くような微調整を加えることが、ファンを増やしていく上で重要です。

連携機能を上手に活用しよう

Instagram(インスタグラム)とFacebook(フェイスブック)の連携は、設定自体は簡単ですが、SNS運用の手間を大きく減らせる非常に有効な方法です。

 

しかし、SNSはそれぞれ利用者層や文化が異なります。連携機能にすべてを任せるのではなく、あくまで運用を「効率化するツール」として捉えることが大切です。

 

本記事で解説した準備や手順、注意点を参考に、ぜひ連携機能を賢く活用し、SNSマーケティングの効果を最大化していきましょう。

 

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この記事の監修者

株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保

2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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