ECとは? ビジネスのうえで知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説

従来は実店舗に足を運んで商品を購入するのが当たり前でしたが、近年はネットショップ(ECサイト)を通じた商品の売買も一般的になりつつあります。

成長を続けているECサイトを活用して、ビジネスにチャレンジしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。ECを使ったビジネスを成功させるためには、ECサイトの基礎知識を知っておくことが重要です。

ここでは、ECの概要やメリットなど、ECビジネスを成功させるうえで押さえておきたいポイントをご紹介します。

   

ECとは?

出典:経済産業省ウェブサイト(https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html)

 

ECは「Electronic Commerce(エレクトロニック・コマース)」の略で、日本語では「電子商取引」という意味です。インターネット上で商品やサービスの売買を行う取引全般を指し、Eコマースと呼ばれる場合もあります。

ネットショップやインターネット通販、オンラインショッピングなどがECの一例です。

 

近年見聞きする機会が増えた言葉ですが、ECが市場に現れたのは1990年代後半とされています。2000年代に入ると、スマートフォンの普及や高速なインターネット環境の整備などもあり、急速に普及していきました。

 

経済産業省の調査によると、日本国内の消費者向けECの市場規模は20.7兆円(前年比7.35%増)、全取引に対するECの市場規模の割合を占める「EC化率」は8.78%(前年比0.7ポイント増)となっています。

特に、物販系の分野は2021年の市場規模が13.2兆円と、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2019年の約10兆円から大きく伸長しました。※

今後もビジネスにECを取り入れる企業は増えていき、ECの市場規模も拡大していくことが予想されます。

 

※出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました(2022年8月12日)」

https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html

ECサイトのビジネスモデル

ECサイトは、売り手と買い手によって大きく4つのビジネスモデルに分けられます。サイトを運営していく際は、ビジネスモデルごとの特徴を把握しておくことが重要です。

BtoC

Business to Consumerの略で、企業が一般の消費者に商品やサービスを販売するビジネスモデルです。Amazonで商品を購入する、ネットショップで日用品を購入するなど、一般的に想像するECサイトはBtoCに当たります。

BtoB

出典:経済産業省ウェブサイト(https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005-h.pdf)

 

Business to Businessの略で、企業間同士の取引を指します。原材料や法人向けのソフトウェア、オフィス備品の販売などが一例です。

BtoCよりも商品単価が高い傾向にあるため市場規模も大きく、2021年のBtoB-ECの市場規模は372.7兆円、EC化率は35.6%と高い数字を誇ります。

   

DtoC

Direct to Customerの略で、卸業者などの事業者を間に通さず、メーカーがユーザーに直接販売を行うビジネスモデルです。

仲介業者がいない分価格を下げられる、消費者とコミュニケーションが取りやすいといったメリットがあります。

 

CtoC

CtoCの例

 

Consumer to Consumerの略で、個人同士で行う取引を指します。メルカリやヤフオクといった、フリマアプリやオークションサイトなどが一例です。

ECサイトの種類

ECサイトは、構築方法によって大きく自社サイト型とモール型の2種類に分けることができます。取り扱う商材や構築にかけられる予算などに応じて、適切な種類のサイトを選ぶことが重要です。

 

ECサイト構築の方法

 

自社サイト型

独自のドメインを取得して、自社でECサイトを構築・運営するタイプです。構築方法などによって、いくつかの種類に分けることができます。

 

ECサイト構築サービスの例

 

【ASP】

インターネットを介して提供されているサービスを利用して、サイトを構築する方法です。比較的低コストかつ短時間でサイトを開設でき、システムのメンテナンスなどはベンダーが行ってくれるため特別な知識も必要ありません。

ただし、その他の構築方法に比べるとデザインや機能面に制約があります。

   

【パッケージ】

ECに必要な機能がパッケージ化されたソフトウェアをサーバーにインストールして、サイトを構築する方法です。ASPに比べるとコストはかかるものの、カスタマイズ性が高く独自のサイトを構築するのに適しています。

   

【クラウド型】

クラウド上のプラットフォームを使ってECサイトを構築する方法です。システムアップデートやメンテナンスの手間がかからない、カスタマイズ性や拡張性があるなど、ASPとパッケージのメリットを掛け合わせたタイプといえます。

   

【オープンソース】

ECのオープンソース例

ワードプレスをECサイト化するプラグイン、woocommerce・Welcart、PHPベースのオープンソースソフトウェアEC-CUBE

 

WordPressなど、無料で公開されているソースコードを使ってECサイトを構築する方法です。スキルがあれば、低コストでサイト構築を行えます。

 

【フルスクラッチ】

0からサイトを作り上げる方法です。独自性の高いサイトを作れるものの、構築かかる期間とコストも最も高くなります。

   

方法によって多少違いはあるものの、独自性を打ち出しやすい、同業他社との価格競争に巻き込まれにくいといった点が自社サイト型のメリットです。

一方で集客は難しく、なかなか売上が伸びない恐れもあります。

モール型

インターネット上のショッピングモールに、出店または出品するタイプです。楽天市場やAmazon、ヤフーショッピング、ZOZOTOWNなどが代表的なモール型ECとして挙げられます。

 

手数料などの費用がかかるものの、比較的簡単にサイトを構築できるのがメリットです。知名度が高くユーザー数が多いモールなら、集客の手間もかかりません。

一方で、競合他社と比較されやすく価格競争に陥りやすい、モール側のルールに縛られるため独自性が打ち出しにくい、顧客のデータが手元に残らないといったデメリットもあります。

 

事業者におけるECサイトのメリット

ECサイトの運営は、ビジネスにおいてどのようなメリットがあるのでしょうか。事業者におけるECサイトのメリットをご紹介します。

時間や場所の縛りがない

ECサイトは、実店舗のようにスタッフが常駐している必要がありません。24時間いつでも商品を販売できます。

また、インターネット上で売買を行うため、地理的な制約がない点もメリットです。実店舗が近くにないユーザーに商品を買ってもらったり、海外のユーザーをターゲットにする「越境EC」を行ったりすることも可能です。

店舗代がかからない

実店舗の場合は、店舗の家賃やスタッフの人件費、光熱費といった固定のコストが発生します。事業規模が大きくなり複数店舗を運営する場合は、さらにコストが大きくなっていくはずです。

一方でECサイトなら、サイトの保守運営費用はかかりますが、実店舗よりもコストを抑えられます。無料のASPなどを活用すれば、予算が少ない個人でもECサイトを立ち上げることが可能です。

購買データを収集できる

自社サイト型の場合は、ユーザーの購買データを収集できる点もメリットです。誰が何を買ったのか、どんなページを長く見ていたのかといった顧客情報を把握・分析することで、データを活用したマーケティング活動を行えます。

ユーザー側のメリット

ECビジネスは、事業者だけでなくユーザー側にも大きなメリットがあります。ユーザーの視点から見るECサイトのメリットとしては、以下が考えられます。

どこからでも買い物できる

ECサイトは、インターネット接続が行える場所ならどこでも買い物ができます。実店舗に足を運ぶ必要がないため、移動に時間やお金がかかることもありません。

また、基本的には24時間365日いつでも利用できるので、思い立ったタイミングで商品を購入することも可能です。

商品や店舗の比較が簡単

商品や店舗ごとの比較がしやすい点も、ユーザーから見たメリットのひとつです。実店舗の場合は何店舗か回って商品を見比べる必要がありますが、ECサイトならスマートフォンやパソコンで検索をかけるだけで商品を比較できます。

複数のサイトを確認して、最安値の商品を購入するといったことも可能です。

 

ECサイトの立ち上げ方

ECサイトを立ち上げてビジネスを始めようと考えている場合は、あらかじめサイトを構築するまでの流れを押さえておくとスムーズです。

大まかな流れと、それぞれのポイントを紹介します。

1.コンセプトを決める

最初に、ECサイトのコンセプトを決めましょう。どんな商品を販売するのか、誰をターゲットにするのかなどを定めておけば、どのようなサイトを作れば良いのか明確にできます。

 

2.サイトの構築方法を決める

コンセプトが決まったら、サイトに必要な機能やデザインをまとめていきます。要件がある程度まとまったら、予算をもとにサイトの構築方法を選定しましょう。

構築方法によっては機能やデザインが制限されるため、コンセプトに欠かせない機能を導入できるか確認する必要があります。

 

3.商品登録やテストを行う

ECサイトが完成したら、サイトに商品情報の登録を行います。事前に商品写真や紹介文などを用意しておくとスムーズです。

登録作業が完了したらテストを行い、問題なければオープンとなります。

   

オープン後もユーザーの反応などを見ながら、定期的にシステムを改善していくのがコツです。

   

ECをビジネスに活用しよう

ビジネスモデルの多様化に伴い、ECサイトは年々市場規模を拡大していて、今後もその流れは続いていくと予想されます。

ECサイトを構築する際は、ターゲットに適したサイトデザインになっているか、使いやすいデザインかなどを踏まえることがポイントです。

また、明確なコンセプトがないと、事業がうまくいかないことも考えられます。どのようなECサイトを作りたいのかも定めておきましょう。


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