ECとは?ビジネスモデルの特徴や始め方、成功事例をわかりやすく解説!

従来は実店舗に足を運んで商品を購入するのが当たり前でしたが、近年はネットショップ(ECサイト)を通じた商品の売買も一般的になりつつあります。

 

成長を続けているECサイトを活用して、ビジネスにチャレンジしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。ECを使ったビジネスを成功させるためには、ECサイトの基礎知識を知っておくことが重要です。

 

ここでは、ECの概要やメリットなど、ECビジネスを成功させるうえで押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

 

ECとは?

ECは「Electronic Commerce(エレクトロニック・コマース)」の略で、日本語では「電子商取引」という意味です。インターネット上で商品やサービスの売買を行う取引全般を指し、「eコマース(イー・コマース)」と呼ばれる場合もあります。

 

ネットショップやインターネット通販、オンラインショッピングなどがECの例です。

 

近年見聞きする機会が増えた言葉ですが、ECが市場に現れたのは1990年代後半とされています。2000年代に入ると、スマートフォンの普及や高速なインターネット環境の整備などもあり、急速に普及していきました。

 

BtoC ECの市場規模

※出典:経済産業省 令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書_P.7(https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002-1.pdf)

 

経済産業省の調査によると、日本国内の一般消費者向けEC(BtoC-EC)の市場規模は22.7兆円であり、前年比で2兆499億円増加しています。

 

とくに、物販系分野は2021年の市場規模が約14兆円、全取引に対するECの市場規模の割合を占める「EC化率」は9.13%(前年比0.35ポイント増)となっており、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2019年の市場規模である約10兆円から大きく伸長しました。※

 

今後もビジネスにECを取り入れる企業は増えていき、ECの市場規模も拡大していくことが予想されます。

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ECのビジネスモデル

ECは、売り手と買い手によって大きく4つのビジネスモデルに分けられます。サイトを運営していく際は、ビジネスモデルごとの特徴を把握しておくことが重要です。

BtoC-EC

BtoCは「Business to Consumer」の略で、企業が一般の消費者に商品やサービスを販売するビジネスモデルです。

 

Amazonで商品を購入する、ネットショップで日用品を購入するなど、一般的に想像するECサイトはBtoC-ECに該当します。

BtoB-EC

BtoBは「Business to Business」の略で、企業間同士の取引を指します。

 

原材料や法人向けのソフトウェア、オフィス備品などをインターネットを介して販売する形態がBtoB-ECの例です。

 

BtoB-EC市場規模

※出典:経済産業省 令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書_P.9(https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002-1.pdf)

 

BtoCよりも商品単価が高い傾向にあるため市場規模も大きく、2022年のBtoB-ECの市場規模は420.2兆円(前年比47.5兆円増)、EC化率は37.5%(前年比1.9ポイント増)と高い数字を誇ります。

DtoC

DtoCは「Direct to Customer」の略で、卸業者などの事業者を間に通さず、メーカーがユーザーに直接販売を行うビジネスモデルです。

 

仲介業者がいない分価格を下げられる、消費者とコミュニケーションが取りやすいといったメリットがあります。

CtoC-EC

CtoCの例

 

CtoCは「Consumer to Consumer」の略で、個人同士で行う取引を指します。

 

メルカリやヤフオクといった、フリマアプリやオークションサイトなどがCtoCに該当します。

 

CtoC-EC市場規模

※出典:経済産業省 令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書_P.8(https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002-1.pdf)

 

CtoC-ECの市場規模は2.4兆円であり、BtoC-ECやBtoB-ECと比べると市場規模はまだまだ小さいものの、前年比で6.8%の伸び率となっています。

ECサイトの種類

ECサイトは、構築方法によって大きく自社サイト型とモール型の2種類に分けることができます。取り扱う商材や構築にかけられる予算などに応じて、適切な種類のサイトを選ぶことが重要です。

 

ECサイト構築の方法

 

自社サイト型

自社サイト型は、独自ドメインを取得して自社で構築・運営するタイプのECサイトです。

 

後述するモール型ECと比べると、デザインや機能の柔軟性が高く、自社の方針に合ったブランディングやマーケティング施策に取り組みやすいという特徴があります。

 

自社サイト型は、構築方法によっていくつかの種類に分けることができます。

 

ECサイト構築サービスの例

 

【ASP】

インターネットを介して提供されているサービスを利用して、サイトを構築する方法です。比較的低コストかつ短時間でサイトを開設でき、システムのメンテナンスなどはベンダーが行ってくれるため特別な知識も必要ありません。

ただし、その他の構築方法に比べるとデザインや機能面に制約があります。

【パッケージ】

ECに必要な機能がパッケージ化されたソフトウェアをサーバーにインストールして、サイトを構築する方法です。ASPに比べるとコストはかかるものの、カスタマイズ性が高く独自のサイトを構築するのに適しています。

【クラウド型】

クラウド上のプラットフォームを使ってECサイトを構築する方法です。システムアップデートやメンテナンスの手間がかからない、カスタマイズ性や拡張性があるなど、ASPとパッケージのメリットを掛け合わせたタイプといえます。

【オープンソース】

ECのオープンソース例

 

ワードプレスをECサイト化するプラグイン、woocommerce・Welcart、PHPベースのオープンソースソフトウェアEC-CUBE

 

WordPressなど、無料で公開されているソースコードを使ってECサイトを構築する方法です。スキルがあれば、低コストでサイト構築を行えます。

 

【フルスクラッチ】

0からサイトを作り上げる方法です。独自性の高いサイトを作れるものの、構築かかる期間とコストも最も高くなります。

方法によって多少違いはあるものの、独自性を打ち出しやすい、同業他社との価格競争に巻き込まれにくいといった点が自社サイト型のメリットです。

 

一方で集客は難しく、なかなか売上が伸びない恐れもあります。

モール型

モール型ECサイトは、インターネット上のショッピングモールに、出店または出品するタイプです。楽天市場やAmazon、ヤフーショッピング、ZOZOTOWNなどが代表的なモール型ECとして挙げられます。

 

手数料などの費用がかかるものの、比較的スムーズにECビジネスをスタートできるのがメリットです。知名度が高くユーザー数が多いモールなら、集客の手間もかかりません。

 

一方で、競合他社と比較されやすく価格競争に陥りやすい、モール側のルールに縛られるため独自性が打ち出しにくい、顧客のデータが手元に残らないといったデメリットもあります。

事業者におけるECサイトのメリット

ECサイトの運営は、ビジネスにおいてどのようなメリットがあるのでしょうか。事業者におけるECサイトのメリットをご紹介します。

時間や場所の縛りがない

ECサイトは、実店舗のようにスタッフが常駐している必要がありません。24時間いつでも商品を販売できます。

 

また、インターネット上で売買を行うため、地理的な制約がない点もメリットです。実店舗が近くにないユーザーに商品を買ってもらったり、海外のユーザーをターゲットにする「越境EC」を行ったりすることも可能です。

店舗代がかからない

実店舗の場合は、店舗の家賃やスタッフの人件費、光熱費といった固定のコストが発生します。事業規模が大きくなり複数店舗を運営する場合は、さらにコストが大きくなっていくはずです。

 

一方でECサイトなら、サイトの保守運営費用はかかりますが、実店舗よりもコストを抑えられます。無料のASPなどを活用すれば、予算が少ない個人でもECサイトを立ち上げることが可能です。

購買データを収集できる

自社サイト型の場合は、ユーザーの購買データを収集できる点もメリットです。

 

誰が何を買ったのか、どんなページを長く見ていたのかといった顧客情報を把握・分析することで、データを活用したマーケティング活動を行えます。

ユーザー視点でのECサイトのメリット

ECビジネスは、事業者だけでなくユーザー側にも大きなメリットがあります。ユーザーの視点から見るECサイトのメリットとしては、以下が考えられます。

どこからでも買い物できる

ECサイトは、インターネット接続が行える場所ならどこでも買い物ができます。実店舗に足を運ぶ必要がないため、移動に時間やお金がかかることもありません。

 

また、基本的には24時間365日いつでも利用できるので、思い立ったタイミングで商品を購入することも可能です。

商品や店舗の比較が簡単

商品や店舗ごとの比較がしやすい点も、ユーザーから見たメリットのひとつです。実店舗の場合は何店舗か回って商品を見比べる必要がありますが、ECサイトならスマートフォンやパソコンで検索するだけで商品を比較できます。

 

複数のサイトを確認して、最安値の商品を購入するといったことも可能です。

ECサイトの立ち上げ手順

ECサイトを立ち上げてビジネスを始めようと考えている場合は、あらかじめサイトを構築するまでの流れを押さえておくとスムーズです。

 

大まかな流れと、それぞれのポイントを紹介します。

1.コンセプトを決める

最初に、ECサイトのコンセプトを決めましょう。どんな商品を販売するのか、誰をターゲットにするのかなどを定めておけば、どのようなサイトを作れば良いのか明確にできます。

2.サイトの構築方法を決める

コンセプトが決まったら、サイトに必要な機能やデザインをまとめていきます。要件がある程度まとまったら、予算をもとにサイトの構築方法を選定しましょう。

 

構築方法によっては機能やデザインが制限されるため、コンセプトに欠かせない機能を導入できるか確認する必要があります。

3.商品登録やテストを行う

ECサイトが完成したら、サイトに商品情報の登録を行います。事前に商品写真や紹介文などを用意しておくとスムーズです。

 

登録作業が完了したらテストを行い、問題なければオープンとなります。

4.ECサイトはオープン後が重要

ECサイトはオープンしただけでは期待した売上を見込むことはできません。

 

マーケティング施策に取り組み、継続的に分析・改善を繰り返すことが大切です。

 

場合によっては、マーケティングに知見を持つ外部パートナーと協力してECビジネスの成長を目指すのも一策です。

ECビジネスを始めるなら「メルカート」

ここまでECの基本について解説してきましたが、これからECビジネスを始めるにあたりどのサービスを利用すればよいか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこでおすすめしたいのが、クラウド型ECプラットフォーム「メルカート」です。

 

次は、ECビジネスのスタートにメルカートが適している理由をご紹介します。

高機能なECサイトをリーズナブルに構築可能

メルカートは、EC構築20年超の実績を誇る国産ECパッケージ「ecbeing」をベースに誕生したクラウドECプラットフォームです。

 

クラウドサービスならではのリーズナブルな料金で、「ecbeing」の標準機能を利用することができます。

 

オプションも充実していて、外部ツール連携にも柔軟に対応しているので、自社の要望に応じて機能を拡張していくことも可能です。

 

また、ECパッケージ「ecbeing」への移行もスムーズなので、将来的な成長も見据えつつEC事業をスモールスタートしたいという企業におすすめです。

手厚いサポートでEC初心者の方も安心

「メルカート」の特徴として、充実のサポート体制も挙げることができます。

 

契約前から構築段階、ECサイトのリリース後も、お客様に寄り添いEC事業の成長をサポート。

 

Web広告運用やコンテンツ支援、SNS・CRM支援といったサービスもご用意しているので、EC運用やマーケティングのノウハウを持っていない場合や、社内のリソースに限りがあるという場合でも安心してEC事業の成長を目指すことができます。

安心のセキュリティ&定期無料バージョンアップ

メルカートはECに特化した徹底的なセキュリティ体制を整えており、お客様のECサイトをさまざまなリスクから守ります。

 

また、定期的にシステムの自動バージョンアップを実施しているので、ECサイトの陳腐化を防ぎ、常に最新の機能をご利用いただけます。

 

そのため、安心のセキュリティ環境で、トレンドに合ったECサイトを運用することが可能です。

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メルカートでECサイトを構築・リニューアルした事例

最後に、メルカートを採用してECサイトを構築・リニューアルした企業事例をご紹介します。

短期間でスムーズに公式オンラインショップをオープン(魚沼醸造株式会社)

「しぜんを醸し、いのちを造る」をキーワードに、米と米糀のやさしい味わいを人々に伝える魚沼醸造株式会社は、メルカートを導入して公式オンラインショップをオープンしました。

 

創業より糀甘酒の原料となる米糀を生産してきた同社が注力する商品のひとつに、「糀みつ」があります。商品の設計上「糀みつ」は希少性が高く、一般の小売に出すよりもECで丁寧にブランディングしていくべきだと同社は判断し、公式オンラインショップの構築を決定しました。

 

ECサイトの構築にあたり、コーポレートサイトのイメージを崩すことなく組み込むことができ、使いやすく短期間での立ち上げが可能であることを条件としていた同社。

 

複数のサービスを検討した結果、同社が求める条件を満たしており、親会社が採用している決済代行会社を利用できる点を評価して「メルカート」を導入しました。

 

サポートを受けながらメルカートの導入を進め、短期間でスムーズに公式オンラインショップをオープンすることに成功しました。

 

オープン後、注力商品である「糀みつ」が公式オンラインショップでの注文の4~5割を占めるなど、「糀みつ」の魅力や価値の発信について好感触を得ています。

EC事業の立ち上げにメルカートを採用(株式会社ブレインスリープ)

睡眠に関連する事業を多角的に進める株式会社ブレインスリープは、創業から1年後の2020年5月にメルカートを採用してオンラインセレクトショップをオープンしました。

 

自社開発製品の脳が眠る枕「Brain Sleep Pillow(ブレインスリープピロー)」の発売に合わせてEC事業の展開を計画していた同社。

 

当初は大手ECモールでの販売を構想していた同社ですが、専門性を打ち出していくために自社ECの立ち上げへと舵を切りました。

 

自社ECの構築にあたり、ローンチまでの構築スピード、バックオフィスの使い勝手、そして定期購入機能を実装できる点を評価し、メルカートの導入に至りました。

 

導入決定後、サポートと密にコミュニケーションを取りながら約3ヶ月という短期間でオンラインセレクトショップ「zzzLand(ズーランド)」をオープンすることに成功。

 

リリースから3ヶ月でSKUが200点まで増え、今後も睡眠を改善するアイテムを幅広く多彩に取り揃えていく予定となっています。

ECサイトリニューアルで昨年比売上200%成長を達成(株式会社グリップインターナショナル)

ゴルフウェアやゴルフ関連製品の企画、製造、販売を手掛ける株式会社グリップインターナショナルは、メルカートを採用してECサイトの大幅リニューアルを行いました。

 

2010年にECサイト「GRIP ONLINE STORE」をオープンしていた同社ですが、販売を外部に委託するレベニューシェア型のビジネスモデルであり、サイト運営には大きくかかわっていませんでした。

 

そうしたなか、時代の変化に伴いECサイトからの情報発信やブランド認知が一層重要になり、ECサイト運営についても外部委託から内製化していく方針でサイトリニューアルを決定。

 

サービス選定では、ECサイトの構築からマーケティングまでサポート体制が充実している点や、売上のスケールに伴い「ecbeing」に移行できる点、専門的なスキルが無くても直感的に操作できるバックオフィスのインターフェースを評価し、「メルカート」でのサイトリニューアルに至りました。

 

リニューアル後、ECサイトを活用して情報発信やブランディングができる協力体制が整い、社内では部門を超えたコミュニケーションが活発化。

 

スピード感のあるサイト運用が可能になるなど、リニューアルによるポジティブな変化を実感しています。

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まとめ

ビジネスモデルの多様化に伴い、ECサイトは年々市場規模を拡大していて、今後もその流れは続いていくと予想されます。

 

ECサイトを構築する際は、ターゲットに適したサイトデザインになっているか、使いやすいデザインかなどを踏まえることがポイントです。

 

また、明確なコンセプトがないと、事業がうまくいかないことも考えられます。どのようなECサイトを作りたいのかも定めておきましょう。


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この記事の監修者

株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保

2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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