インタビュー詳細
良い意味で手応えがなく、短期間でスムーズに導入が出来た! 高品質な魚沼醸造のブランドの想いを伝えるコーポレートサイト兼オンラインストアの実現
「しぜんを醸し、いのちを造る」をキーワードに、魚沼の美しい自然が生み出す米と米糀のやさしい味わいを人々に伝える魚沼醸造株式会社。2017年の創業以来、「糀みつ」や「糀甘酒」「生塩糀」といった高品質の発酵食品の製造販売を手掛け、カフェ「糀サロン」や「糀茶寮」も展開して、急速にファンを増やしている。そんな同社は、2021年7月にメルカートを導入しECサイト「魚沼醸造公式オンラインショップ」をオープンした。そこで同社が公式ECサイトをオープンした狙い、メルカート導入の理由や今後の展望等について聞いた。
今回お話を伺った方
- 魚沼醸造株式会社
大原 直木 様
メルカート導入の目的・課題・効果
- 公式オンラインショップをオープンして様々なブランディング施策を展開する
- コーポレートサイトに組み込む形で公式オンラインショップを構築したい
- 短期間でオープンさせるため、使い勝手の良いシステムを採用したい
- 親会社の通信販売と同じ決済代行会社を利用したい
- 同一ドメインで、コーポレートサイトとシームレスに利用できる環境を構築
- 少人数で、実質的に5ヶ月ほどでスムーズにオープンすることができた
- 「Amazon Pay」などが利用でき、売り上げにも貢献している
短期間でコーポレートサイトと融合したECサイトを構築し、高品質な米糀製品のブランディング戦略を展開
はじめに御社の事業内容を教えてください。
当社は米糀や糀甘酒、および糀製品の製造販売事業を展開しており、開業してから今年で4年目です。親会社のマルコメに原料となる高品質の米糀を供給することもしています。
2021年7月には自社通販サイト「魚沼醸造公式オンラインショップ」を正式にオープンしました。それまで当社製品は市販していませんでしたが、オンラインショップで魚沼産コシヒカリを使った「糀甘酒」や「生塩糀」「糀みつ」といった魚沼醸造ならではの商品を通信販売することにしたのです。現在8種類の商品を取り扱っており、SKUはサイズや重量の違いによりその倍ほどになります。
当社の建屋にはカフェスペース「魚沼 糀サロン」があります。三重県・多気町にある食に特化したテーマパークのような商業施設『VISON(ヴィソン)』には当社がプロデュースしたカフェテラス「糀茶寮」を出店しました。現在は、この自社プロデュース店舗と通信販売のみで魚沼醸造商品を販売しています。
商品の中で特に注力している商品はありますか?
最も注力しているのは「糀みつ」です。これは米と米糀のみから作った「糀甘酒」を凝縮させて作った、はちみつのような天然発酵甘味料です。糀甘酒は他店にもありますが、「糀みつ」は当社独自の商品として認知を高めていきたいと考えています。
競合他社に対して、どういった強みをお持ちですか?
新潟県魚沼市に拠点を構えていることです。魚沼産コシヒカリは日本一有名且つ高品質な米のブランドであり、当社は米糀や糀甘酒を販売していますので「魚沼」はブランドイメージが想起しやすいと考えています。
また、魚沼は水がとても美味しい土地です。この地に工場を建てたのも、米だけでなくこの水があったからです。そういった意味で、今後も魚沼の米、水の品質の高さを伝えていきたいと考えています。この品質の高さが私たちの強みです。
御社が公式オンラインショップをオープンした背景を教えてください。
当社は創業より糀甘酒の原料となる米糀を生産していました。「糀みつ」は、魚沼醸造らしい商品を作り上げようとする中で誕生しています。「糀みつ」を「どうやって売ろうか?」と考えたとき、まず商品の設計上、希少性が高く、高価格帯の商品になる可能性が高かったこともあって、高級路線が適切と判断したのです。
その展開として、一般の小売に出すよりも通信販売で丁寧にブランディングしていくことが重要だと考えました。一般に広く公開するのではなく、公式オンラインショップでの通信販売やプロデュースしたカフェといった公式ショップで販売していく方針を採ったことになります。
公式オンラインショップの準備をはじめたとき、どのような課題がありましたか?
公式オンラインショップの準備をはじめたとき、どのような課題がありましたか?
既に存在していたコーポレートサイトのイメージを崩さないなど、制約がいろいろある中で販売ページを作ることになりますので、システム的に自由度が高いことがポイントになります。また、短期間での立ち上げを目指していたので、操作が煩雑ではない、使いやすいものが必要だと考えました。
検討をして、メルカートを採用した理由を教えてください。
まず、私がマルコメの自社通販でecbeingを使っていたことが、操作感が近いこともあってメルカートの採用に大きく影響しています。実際には、他のシステムをいくつかあたってみたのですが、どうしてもドメインが変わってしまってコーポレートサイト内に組み込めなかったり、コーポレートサイトからの流用が効かなかったりするなど、なかなか難しい面があることが分かりました。
オープンまで時間がなく、配送の仕組み作りや決済関係の対応もしなければならない中で、どうやったら実現できるかを考えると、親会社で使用経験があったecbeingと同じように操作できるメルカートが最適だと考えたわけです。
メルカートを採用した理由の一つに、親会社と同じ決済代行会社が利用できて、「Amazon Pay」も使えたことが挙げられます。決済関係はシステムによって決済方法が縛られてしまう場合がありますが、新しい決済代行会社を使うのは時間もかかりますし、怖いとも感じていました。現在では、Amazon Pay経由での売り上げ比率が高いので良い判断だったと思います。
メルカートの導入に際して、何か問題はありましたか?
当社の商品は冷蔵、冷凍など温度帯による配送条件の違いがあり、商品自体も温度帯が3つあるため、この設定に時間がかかりました。エートゥジェイのサポートとやり取りをしながら解決していきましたが、その他は良い意味で手応えがありませんでしたね。たいへんスムーズに導入できました。
公式オンラインショップをオープンして、お客様からの反応はどうでしたか?
「糀みつ」は新規性が高かったこともあり、公式オンラインショップでのご注文の4割~5割を占めています。「魚沼醸造」としてブランディングを進めていく中で、「糀みつ」の新たな価値をお客様に伝えられる感触を得ることができました。今後は、メルカートの中でもコンテンツを増やし、さらにブランディングを進めていきたいと考えています。
現在、感じている課題がありましたら、差し支えない範囲で教えてください。
まず認知です。まだまだ当社ブランドの認知が上がっていないと認識していますので、これをどう上げていくかが課題です。当社製品の品質の高さは、お客様にまず知っていただき、一度試していただければ伝わるとの想いが私たちにはあります。ですから、まず「魚沼醸造」ブランドをいかに認知してもらうかが大切になってくるのです。
そのための施策として、現在、自社SNSを使った告知やディスプレイ広告を展開しています。コロナ禍でなければ、自社がプロデュースしている店舗から公式オンラインショップに送客するのが、最も確実にファンを獲得できると考えていますが、今は認知を増やすための他の“柱”を作っているところです。
今後、公式オンラインショップなどWEBを活用して、どんな施策を計画していますか?
自社ブランドの認知を広げるため、顧客との接点を増やす取り組みを進めています。くわえて、他のECモールへの出店など、販売チャネルを増やしました。最終的には、メルカート一括で処理できるような形になると効率が良くなると考えています。
お客様との接点を増やす意味では、これまでもインスタグラムを活用し、SNSで返信をするなどしていましたが、今後はvisumo(ビジュモ)やRevico(レビコ)を活用し、コンテンツを増やすことを考えています。
メルカートの導入を検討している企業様にアドバイスがありましたらお話しください。
メルカートは全体として、ほどよい機能を持っていて、ほどよい価格で、ほどよいサイトが作れるのがメリットだと感じています。言い換えると過不足がなく、必要なものが必要な場所にあるシステムです。メーカーがEC戦略に取り組む際の“取っ掛かり”としてメルカートを使うのは非常に良いのではないでしょうか。多種多様な独自機能を追加しようとすると別の選択になるかもしれませんが、メーカーが一定水準以上のオンラインショップを立ち上げるためには充分なシステムですから、検討されているのであればお勧めしたいですね。
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社名
魚沼醸造株式会社
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創業
2017年(平成29年)6月
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代表取締役社長
青木時男
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本社
新潟県魚沼市十日町1791-10
構築・運用・サポート
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