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ECカートの移行を成功させよう! 移行手順と失敗を防ぐポイント

EC事業が拡大していくと、「使いたいシステムと連携できない」「機能が足りず不便に感じることが増えた」などが理由で、ECカートの移行・サイトのリニューアルを行う必要が出てきます。
カートの移行で売り上げの向上が見込める反面、既存のカートシステムから新しいシステムに漏れなくデータを移行するのは、簡単なことではありません。ECカートの移行を成功させるには、ポイントを押さえることが重要です。
ここでは、ECカートの移行を進める手順と、失敗を防ぐためのポイントを解説します。
【目次】
ECサイトのリニューアルに適したタイミング
カートシステムを移行して、ECサイトをリニューアルするタイミングはいくつか考えられます。サイトリニューアルに適したタイミングの例は、以下の通りです。
【ECサイトのリニューアルに適したタイミング】
1.システムが老朽化して使いにくくなった
2.セキュリティ面に問題が発生した
3.カスタマイズ性が低く、システムとの連携に問題が生じている
4.売り上げが落ちた、または伸び悩んでいる
5.カートシステムのサポートに不満がある など
このような問題を放置していると、日々のECサイト運営に関わる業務に余計なコストがかかる、必要な施策を行えない、不正アクセスによる個人情報流出につながるなどの恐れがあります。
ECサイトの売り上げを伸ばしたり、業務の効率化を目指したりするために、課題を抱えている場合は早期のリニューアルを検討しましょう。
ECカートを移行する手順
ECカートを移行し、サイトリニューアルを成功させるためには、ECカート移行の具体的な手順を押さえておくことも重要です。手順ごとのポイントをご紹介します。
現在のサイトの課題を把握する
最初に、現在のECサイトが抱えている課題を洗い出しておきましょう。例えば、「商品購入フォームからの離脱が多い」という悩みを抱えているのであれば、購入までの過程を減らす対策が必要です。
サイトの課題を把握し、解決に何が必要なのかを洗い出せれば、「どのようなレイアウトにすれば良いのか」「必要な機能は何か」など、リニューアル時に注力する点が分かりやすくなります。
プラットフォームの選定
リニューアル前の課題と、解決に必要な機能やシステムを把握したら、サイトの引っ越し先となるプラットフォームを選定します。
カートシステムにはさまざまな種類があるため、複数の候補をピックアップして、比較検討したうえで選定すると良いでしょう。求めている機能が使えるか、ブランドコンセプトに即したサイトレイアウトを構築できるかなどを確認することが重要です。
また、カートシステムが対応している決済方法の確認も必要です。対応可能な決済の種類が少ないと、ユーザーが商品購入を諦めてしまうことも考えられます。
できるだけ豊富な決済に対応しているカートシステムを選ぶと安心です。
サイトデザインの制作
カートシステムの選定が終わったら、要件やブランドコンセプトに沿って、サイトデザインの制作を行います。
この時、「サイトを移行する目的や移行後の目標」「サイトのコンセプト」「公開日時」などが制作会社に伝わっていないと、トラブルに発展することも考えられます。サイトデザインを請け負う会社に、要望を正しく伝えることを心がけましょう。
データの移行や設定を行う
サイトデザインの制作に加えて、現行サイトから新しいサイトに、各種データを移さなくてはいけません。商品データや顧客データ、記事コンテンツといったデータの移行や整理も、忘れずに行いましょう。
データに抜け漏れがあるとトラブルに発展する恐れがあるため、注意が必要です。
また、現行サイトと新サイトでフォーマットが異なる場合は、齟齬がないようにフォーマットを統一する作業が発生するため、時間がかかりやすいです。必要な範囲のみ移行するなど、作業負担を減らすことを心がける必要があります。
各種データの移行や設定、テストを行ったうえで問題がなければ新サイトをオープンし、移行作業は完了です。
サイトリニューアルの失敗を防ぐためのポイント
ECカートの移行に伴うリニューアルが原因で、サイトが逆に使いにくくなり、ユーザーの離脱を招く恐れがあります。失敗を防ぐためには、以下の点を確認しておくことをおすすめします。
予算とスケジュールの確認
新規で立ち上げる時とは異なり、商品や顧客データの移行を行う必要があるため、ECカートの移行はコストや時間がかかりやすいです。
予算やスケジュールをあらかじめ確認し、余裕を持った計画を作るようにしましょう。
特に、通常業務と平行して移行作業を実施する場合は、作業量が膨大になることが考えられます。余裕を持って作業を行えるように、事前の入念な準備が欠かせません。
SEO対策
ECカートの移行に伴い、サイトをリニューアルする際に注意したいのが、SEO対策です。対策が不十分だと、サイトの評価を1から高めていかなければいけません。リニューアル直後の集客に大きな影響が出て、売り上げが落ち込む恐れがあります。
旧サイトから新サイトにリダイレクト設定をしておく、インデックス登録をリクエストしておくなど、SEO対策を欠かさずに行っておきましょう。
ユーザーへの告知
サイトのリニューアル後は、機能やデザインの変更、再度のログインなどにより、これまで使っていたユーザーが使いにくさを感じることも考えられます。リニューアルを知らないユーザーが、「サイトが閉鎖されてしまった」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。
ユーザーの不快感を軽減したり、離脱を防いだりするために、SNSやメールマガジンを活用して、サイトリニューアルのお知らせをユーザーに周知することが重要です。既存会員に向けてログインキャンペーンを実施するのも、離脱の防止につながります。
また、リニューアルしてすぐに旧サイトを閉鎖するのではなく、旧サイトから直接新サイトに遷移できるように設定しておくのも有効です。リニューアルを知らない顧客に、「サイトが閉鎖した」と勘違いされるのを防ぐことができます。
ECカートの移行は事前準備が成功のカギ
ECサイトは、事業規模の拡大や新機能の追加のために、カートシステムの乗り換えや、サイトのリニューアルといった作業が必要になる場合が多いです。
時間的・金額的にコストがかかりやすいため、「なぜカートの移行が必要なのか」「どのような機能が求められるのか」「移行して何を達成したいのか」などを明確にしておく必要があります。
また、カートの移行に伴うサイトリニューアルが原因で、既存顧客が離れてしまう恐れも捨てきれません。離脱を防ぐための施策を併せて行うこともポイントです。
クラウド型ECプラットフォーム、メルカートは、スモールスタートからサイトリニューアルまで、幅広い用途で導入いただいております。パッケージ型のecbeingへの移行も低コストかつ短時間で行えるため、事業拡大にも柔軟に対応可能です。
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この記事の監修者
株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保
2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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