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eコマースとは? ECサイト開設の前にメリットやデメリットを知ろう

実店舗だけでなく、ECサイトを新たに構築したいと考えている事業者の方は多いはずです。しかし、具体的にeコマースにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ECサイトを開設する前に知っておきたいeコマースのメリットやデメリットなどについてご紹介します。
【目次】
そもそもeコマースとは?
eコマースまたはECとは、英語の「Electric Commerce」の略称で、日本語に訳すと「電子商取引」という意味の言葉です。端的に表すなら、eコマースとはネット通販やネットショッピングのことです。
eコマース用のサイトは「ECサイト」と呼ばれます。ネットで商品購入を行えるサイトはすべてECサイトに当たり、日本ではAmazonや楽天市場、ZOZOTOWNなどが代表的です。
eコマースは、Amazonや楽天市場のように多くの企業が商品を出店する「モール型EC」や、自社でショッピングサイトの運営を行う「自社EC」の2種類に大きく分けられます。
また、企業同士の取引となる「BtoB」や、企業と一般消費者の取引になる「BtoC」、ネットオークションなどで行う消費者同士の取引「CtoC」など、取引の内容によって分けることも可能です。
eコマースの現状の市場規模
※1 出展:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」より
https://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210730010/20210730010.html
スマートフォンの普及や高速なインターネット回線の整備などにより、eコマースの市場規模は年々拡大しています。経済産業省の行った調査によると、2020年のBtoC-ECの市場規模は19.3兆円(前年19.4兆円)、BtoB-ECの市場規模は334.9兆円(前年353.0兆円)でした。
2020年は前年より全体の市場規模が減少していますが、これは新型コロナウイルス感染症の拡大により、チケット販売や旅行サービスといったサービス系分野の市場規模が大幅に減少したことが一因です。
物販系に限ればEC市場規模は大きく伸長し、EC市場規模の割合を指す「EC化率」もBtoC-ECで8.08%(前年比1.32ポイント増)、BtoB-ECで33.5%(前年比1.8ポイント増)と増加傾向にあります。※1
※1 出展:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」より
https://www.meti.go.jp/press/2021/07/20210730010/20210730010.html
eコマースのメリット
インターネット上で取引を行うeコマースは、実店舗の商売とは異なるメリットを持っています。ECサイトを開設する前に、具体的なメリットを知っておくことが大切です。
ここでは、eコマースの持つメリットを、いくつかご紹介します。
いつでもどこでも買い物できる
eコマースなら、スマートフォンやパソコンといったデバイスとインターネットに接続できる環境があれば、いつでもどこでも買い物を行えます。
地方に住んでいて実店舗が近くにない人や、店舗が開いている時間に買い物に行けない人でも買い物ができるため、実店舗だけを経営するよりも商圏を広げやすいです。
日本国外でも商品販売できる
いつでもどこでも買い物ができるのは、日本国内に限った話ではありません。ECサイトの多言語化や外国への商品配送網の整備を進めれば、商圏を世界中に広げることができます。日本だけでなく世界中で商売が行えるのは、事業者にとっては売上を伸ばす大きなチャンスになるはずです。
固定費が抑えられる
実店舗の場合、店舗を運営する際に販売員やテナントの賃料、光熱費といったコストがかかります。店舗の開店直後やトラブルがあった際に、それらのコストが負担になることもあるでしょう。
一方で、eコマースなら店舗販売員は必要ないため、実店舗より固定費を抑えられます。サイトの構築方法にもよりますが、実店舗を新たに開店するよりも初期費用や固定費がかかりづらいのもメリットのひとつです。
商品の比較が簡単に行える
消費者側からすると、商品の価格や質を比較しやすいのもメリットです。実店舗だと、商品の価格を比べたいと思ったら、異なる店舗を複数回るしかありません。eコマースならサイトやページを見比べるだけで済むため、商品比較を簡単に行えます。
eコマースのデメリット
多くのメリットがあるeコマースですが、デメリットがまったくないわけではありません。ECサイトを運用する際は、以下の点を踏まえておく必要があります。
集客が難しい
実店舗なら、近所にチラシを配ったり店頭で呼び込みをしたりして、集客を行うことができます。店の前をたまたま通りかかった人が来店するケースもあるでしょう。
一方で、ECサイトを顧客が勝手に見つけてくれることは稀です。SNSや広告を活用して認知度を高めたり、SEO対策を行って検索結果で上位に来るようにしたりしなければ、顧客はなかなか集まりません。
集客の施策を効率的に行うには専門知識が必要で難易度も高く、時間と労力がかかります。
競合が多い
商圏が全国に広がる一方で、その分競合が増えてしまう点も見逃せません。例えば、財布を購入しようと思って「おしゃれな財布」などと検索をかけると、広告や通販サイトなどが多数出てくるはずです。財布を取り扱うECサイトを構築したい場合は、これらのサイトが競合になります。
検索結果に出てきたページが競合相手になります
また、Amazonや楽天市場といったモール型ECの場合は、検索結果から商品価格を比較しやすく、価格競争に陥りやすい点にも注意が必要です。
商品に付加価値をつけてブランド力を高め、価格以外の面でユーザーに訴求できるようにしないと、価格競争から抜け出せない恐れも考えられます。
商品の実物を確認できない
顧客側は、商品の実物を見たり触ったりして確認することができません。写真や説明文だけではイメージを掴みづらい商品の場合、購入後に「思っていたのと違った」と思われてしまうこともあるでしょう。
イメージ写真との齟齬が、商品を購入する際に足かせになる恐れがあります。実際に商品を使用しているシーンを想像しやすい写真を掲載するなど、ギャップを解消するための対策も必須です。
特徴を知ったうえでeコマースを導入しよう
2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、全体の市場規模こそ微減でしたが、物販系分野は大きくECサイトが売上を伸ばすことになりました。実店舗とは異なり、いつでもどこでも買い物ができるeコマースは、今後もさらに発展していくと考えられます。
しかし、eコマースにはメリットだけでなくデメリットがあるのも事実です。メリット・デメリットを把握したうえで、eコマースを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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