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Meta広告とは?仕組みや始め方、売上アップにつながる運用のコツを徹底解説!

FacebookやInstagramといったプラットフォームに広告配信できるMeta広告は、認知獲得や売上アップを目指す事業者にとって非常に魅力的なサービスです。
一方で、
「Meta広告とは具体的に何なのか?」
「Meta広告の始め方は?」
「費用・予算はどれくらい?」
といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、Meta広告の基本的な知識や仕組み、始め方のステップ・手順、そして売上アップを叶えるための運用のコツを解説します。
これからMeta広告を始めたいと考えている方や、Meta広告のパフォーマンスを改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Meta広告とは?
Meta広告とは、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)といったMeta社が提供するプラットフォームに配信できる広告のことです。
2021年にFacebook社がMeta社に社名変更したことに伴い、「Facebook広告」や「Instagram広告」という名称から「Meta広告」に統一されました。世界中の膨大なユーザーデータを活用し、精度の高いターゲティングで潜在的な顧客にアプローチできるのが最大の特徴です。
ECビジネスにおけるMeta広告のメリット
ECビジネスを展開する事業者にとって、Meta広告には以下のようなメリットが存在します。
1. 高精度なターゲティング
Meta広告は、ユーザーが自ら登録した年齢・性別・地域といった情報や、学歴・職歴、さらには投稿への「いいね!」、フォローしているアカウントなどから分析される「興味・関心」などに基づいて、広告を配信する相手を非常に細かく設定できます。
他の広告媒体が閲覧履歴などからユーザー属性を「推定」するのに対し、Meta広告はより正確な情報に基づいているため、「買ってくれそうな人」にピンポイントで訴求が可能です。
2. EC売上アップに適したフォーマット
商品を魅力的に見せるための広告フォーマット(種類)が豊富に用意されています。
複数の商品をスワイプして見せられる「カルーセル広告」や、ユーザーのサイト内行動に合わせて関連商品を自動表示する「Advantage+ カタログ広告(ダイナミック広告)」など、ECサイトの売上アップに寄与する機能が充実しています。
3. シームレスなデータ連携
Instagramショッピング機能と連携して、広告から直接商品タグ付き投稿へ誘導したり、「Metaピクセル」という計測タグをECサイトに設置することで、サイト訪問者の行動(例:「カートに商品を入れたが購入しなかった」)に基づいた広告(リターゲティング広告)を配信したりできます。これにより、購買ファネル全体を通じた一貫性のあるアプローチが可能です。
検索広告・他のSNS広告との違い
Web広告の代表格であるGoogle検索広告や、他のSNS広告(X広告、LINE広告、TikTok広告など)と比較した場合のMeta広告の特徴を見てみましょう。
Google検索広告(リスティング広告)との違い
検索広告は「今すぐ〇〇が欲しい」といった顕在ニーズを持つユーザーに強い一方、Meta広告は「〇〇が好き」「△△に興味がある」といった潜在ニーズを持つユーザーへのアプローチが得意です。
ECにおいては、Meta広告で商品やブランドを「発見」してもらい、検索広告で購入を「刈り取る」といった組み合わせが有効です。
他のSNS広告との違い
Xはリアルタイム性、TikTokは若年層へのリーチといった具合に、各SNS広告にはそれぞれの特徴がありますが、Meta広告はターゲティング精度の高さとEC向け機能の豊富さにおいて優位性があります。
また、FacebookとInstagramという巨大プラットフォームへの同時配信によるリーチの広さも魅力です。どのSNS広告から始めるか迷った場合、まずはMeta広告から試してみるのが良いでしょう。
※関連記事: ECサイトの集客に役立つ7つのWeb広告を解説!運用のポイントや成功事例も紹介!
Meta広告の仕組み(配信面・フォーマット・費用など)

次は、Meta広告がどのように表示され、どのような種類があり、費用がどう決まるのか、その基本的な仕組みを解説します。
配信先プラットフォームと主な配信枠(配置)
Meta広告は、以下のプラットフォームと、そのなかの「配置」と呼ばれる広告枠に配信されます。
1.Facebook
- フィード
- ストーリーズ
- リール
- インストリームリール動画
- Marketplace
- 検索結果
- ビジネス発見
- 右側広告枠(PCのみ)
- お知らせ など
2.Instagram
- フィード
- プロフィールフィード
- ストーリーズ
- リール
- プロフィールリール動画
- 発見タブ
- 発見ホーム
- 検索結果 など
3.Messenger
- 受信箱
- ストーリーズ
4.Audience Network
- Audience Network内のアプリ(バナー、インタースティシャル、ネイティブ広告)
- 動画リワード
5.Threads
- Audience Network内のアプリ(バナー、インタースティシャル、ネイティブ広告)
- フィード
6.WhatsApp
- ステータス
Meta広告を始めるのなら、まずはFacebookとInstagramのフィード、ストーリーズ、リールといった主要な配信面を検討すると良いでしょう。
配信面は手動で選択することも可能ですが、Metaが自動で最適化してくれる「Advantage+ 配置(自動配置)」を利用するのが一般的です。
EC担当者必見! 成果につながる主要広告フォーマット
ECサイトの売上を伸ばすために活用すべき広告フォーマット(種類)を紹介します。
フォーマットによって利用できる配置が異なりますので注意が必要です。
画像広告・動画広告
1枚の静止画、または1本の動画で訴求するもっとも基本的な形式です。ブランドの世界観を伝えたり、特定の商品を強くアピールしたりするのに向いています。動画は画像よりも情報量が多く、ユーザーの注意を引きやすい傾向があります。
カルーセル広告
最大10個の画像や動画を横にスワイプして見せられる形式です。ECでは「複数の商品を一覧で見せる」「一つの商品の使い方や特徴を順序立てて見せる」といった使い方ができ、各カードに異なるリンク先を設定することも可能です。
コレクション広告
メインとなるカバー画像または動画の下に、複数の商品カタログ画像を並べて表示できる形式です。タップすると「インスタントエクスペリエンス」と呼ばれるカタログ画面がアプリ内で開き、没入感のある購買体験を提供できます。サイト遷移の手間なく商品を吟味できるため、モバイルでの購買促進に効果的です。
Advantage+ カタログ広告 (旧ダイナミック広告)
EC担当者にとってもっとも重要なフォーマットのひとつがAdvantage+ カタログ広告(旧ダイナミック広告)です。ECサイトに設置したMetaピクセルや後述する「カタログ」と連携し、ユーザーのサイト内行動に基づいて、関連性の高い商品を自動で表示します。
上記以外にも、複数の静止画をつなぎ合わせて動画のように見せる「スライドショー広告」や、広告内で簡単なフォーム入力を促す「リード獲得広告」など、目的に応じて様々なフォーマットが用意されています。
Meta広告の課金形態
Meta広告の費用は主にオークション形式で決まりますが、主な課金形態は以下の通りです。(キャンペーン目的によって選択できるものが異なります。)
CPM (Cost Per Mille / インプレッション課金)
広告が1,000回表示されるごとにかかる費用。認知度向上やリーチ最大化を目的とする場合に主に適用されます。ECサイトの売上(コンバージョン)目的の場合も、基本はこのCPM課金で最適化が進みます。
CPC(Cost Per Click / クリック課金)
広告が1回クリックされるごとにかかる費用。サイトへのトラフィック(アクセス)増加が目的の場合に選択肢となりますが、売上目的のキャンペーンではあまり使われません。
ThruPlay(動画視聴課金)
動画広告が15秒以上(15秒未満の動画は最後まで)再生された場合に課金されます。動画コンテンツの視聴完了を重視する場合に用いられます。
Meta広告のオークションの仕組み
Meta広告がどのユーザーに表示されるかは、リアルタイムで行われる広告オークションによって決まります。単に入札単価が高い広告が勝つわけではなく、以下の3つの要素を総合的に評価して、ユーザーにとって価値が高いと判断された広告が配信されます。
・入札価格:広告主がその広告表示機会に対して支払ってもよいと考える金額。手動設定も可能ですが、MetaのAIが最適化する自動入札が主流です。
・推定アクション率:その広告を見たユーザーが、「いいね!」やクリック、購入などのアクションを起こす可能性の高さ。過去の広告パフォーマンスやユーザーの行動履歴などから推定されます。
・広告品質:広告を見たユーザーからのフィードバック、広告内の不適切な表現の有無、リンク先ページの質などを評価した指標。ユーザーにとって有益で質の高い広告であるかが問われます。
つまり、単に予算を多く投入するだけでなく、ターゲットユーザーの反応が良いクリエイティブを作成し、広告の品質を高めることが、オークションで勝ち、効率的に広告を配信するための鍵となります。
高度なターゲティングを実現する3種類の「オーディエンス」
Meta広告のターゲティングは、大きく分けて3種類の「オーディエンス(広告を配信する対象)」があり、これらの活用・使い分けが高精度なターゲティングを可能にします。
1. コアオーディエンス
年齢、性別、地域、言語といった基本的な属性に加え、「興味・関心」や「行動」などでターゲットを設定します。
ECにおいては、自社の商品やカテゴリに興味を持ちそうな新規顧客層を発見し、アプローチするために活用します。
2. カスタムオーディエンス
EC事業者にとってとくに重要なオーディエンスです。自社が保有するデータソースに基づいて、特定のユーザーグループを作成します。主なソースは以下の通りです。
ウェブサイト:Metaピクセルで計測したサイト訪問者。サイト内での行動別に細かく設定可能。
カスタマーリスト:既存顧客のメールアドレスや電話番号のリストをアップロードし、Meta上のユーザーと照合してリストを作成。
アプリ:アプリ内での行動に基づいたリスト。
エンゲージメント:FacebookページやInstagramアカウントでアクションを行ったユーザーのリスト。
3. 類似オーディエンス
上記で作成したカスタムオーディエンス(ソースオーディエンス)を元に、それに共通の特徴を持つ、まだ接触できていない新しいユーザーをMetaが自動で見つけ出してくれる機能です。
たとえば、「過去30日間の購入者」のカスタムオーディエンスを元に類似オーディエンスを作成すれば、「購入者に似た傾向を持つ、質の高い新規顧客候補」へ効率的に広告を配信できます。類似度は1%〜10%の範囲で設定でき、1%がもっとも類似度が高く(範囲は狭い)、10%に近づくほど類似度は下がり(範囲は広がる)ます。
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Meta広告の始め方を5ステップで解説

Meta広告をスムーズに開始するための具体的な手順を、EC担当者向けに特化して5つのステップで解説します。
事前準備(Facebookアカウントやページなどの用意・連携)
Meta広告を配信するには、まず個人としてのFacebookアカウントが必要です。
次に、広告主となる企業やブランドの公式なFacebookページを作成します。これは無料で作成でき、複数人での管理も可能です。
さらに、Instagramに広告を配信する場合は、個人のInstagramアカウントを「ビジネスアカウント(またはクリエイターアカウント)」に切り替え、Facebookページと連携させる必要があります。
※関連記事: InstagramとFacebookの連携方法は?メリットと手順を解説【2025年最新版】
ステップ1. Meta Business Suiteのアカウント開設
広告アカウント、Facebookページ、Instagramアカウント、後述するピクセルやカタログといったビジネス資産(アセット)を一元管理するための公式ツール「Meta Business Suite(またはMetaビジネスマネージャ)」のアカウントを開設します。
個人アカウントとは別にビジネス用のアカウントを持つことで、セキュリティを高め、複数人での共同作業や代理店への権限付与などが容易になります。これが広告配信全体の「司令塔」となります。
ステップ2. MetaピクセルとコンバージョンAPIの設置
ECサイトを運営している場合、とくに重要になる設定がMetaピクセルとコンバージョンAPI(CAPI)の設置です。
Metaピクセルは、ECサイトの各ページに設置する短いコード(タグ)。これを設置することで、以下のことが可能になります。
・ユーザー行動の計測:どの商品が閲覧されたか、カートに追加されたか、購入されたかなどを把握。
・カスタムオーディエンスの自動作成:「過去30日間にカート放棄した人」といったリストを自動で生成・更新。
・広告の成果計測:広告経由での購入件数や売上金額を計測。
・広告配信の最適化:計測データをもとに、MetaのAIが購入につながりやすいユーザーに広告を配信。
近年、Cookie規制やiOSのプライバシー保護強化(ATT)により、ピクセルだけでは正確なデータ計測が難しくなっています。そこで、ピクセルを補完する技術としてコンバージョンAPI(CAPI)の導入が強く推奨されています。CAPIを導入することにより、より安定的かつ正確なデータ計測と広告最適化が期待できます。
ステップ3. カタログ連携(コマースマネージャ)
ECサイトで扱っている商品データをMetaに連携する作業です。「コマースマネージャ」というツールを使用し、商品名、価格、画像URL、在庫状況、商品説明などの情報をまとめたデータフィードを作成し、「カタログ」として登録します。
多くのECプラットフォームでは、このカタログ連携を自動化する機能やアプリが提供されています。手動でCSVファイルを作成してアップロードすることも可能です。
このカタログ連携が完了することで、前述の「Advantage+ カタログ広告」や「コレクション広告」といった広告フォーマットが配信可能になります。
ステップ4. 広告アカウントの作成と支払い設定
Meta Business Suite内で、実際に広告費を支払い、広告キャンペーンを管理するための「広告アカウント」を作成します。ここで広告費の支払い方法を設定し、請求先情報などを登録します。
1つのMeta Business Suiteで複数の広告アカウントを管理することも可能です。
ステップ5. 広告マネージャでキャンペーンを作成
いよいよ広告の作成です。「広告マネージャ」という管理画面を使い、以下の3階層構造に沿って設定を進めます。
1.キャンペーン:広告の「目的」を選択します。(例:ECサイトでの購入促進なら「売上」を選択)
2.広告セット:「誰に」(ターゲティング・オーディエンス設定)、「どこに」(配信面・配置設定)、「いつ」(スケジュール設定)、「いくらで」(予算と入札戦略)広告を配信するのかを設定します。
3.広告:実際にユーザーに表示されるクリエイティブや広告文、リンク先URL、CTAボタンなどを設定します。
すべての設定が完了し、広告がMetaの審査を通過すれば、広告配信が開始されます。
Meta広告でECの売上を伸ばすコツ

Meta広告は設定して終わりではなく、配信開始後の「運用」こそが成果を最大化する鍵です。
次は、ECの売上アップを目指すために覚えておきたい、Meta広告運用のコツをご紹介します。
キャンペーン目的は「売上(コンバージョン)」を選ぶ
広告キャンペーンを作成する際、最初に選択する「目的」は非常に重要です。
ECサイトでの最終的な商品購入をゴールとする場合、「売上」(旧:コンバージョン)を選択しましょう。
Metaの機械学習システムは、選択された目的に基づいて広告配信を最適化します。つまり、「売上」を選べば、「過去の購入データなどから分析して、購入する可能性が最も高いと判断されるユーザー」を優先的に探し、広告を配信しようとします。
「トラフィック」や「エンゲージメント」などを選んでしまうと、購入意欲は低くてもクリックや反応だけしやすいユーザーに広告が表示されがちになり、結果として広告費はかかるのに売上につながらない、という事態を招きかねません。
Meta広告の予算は目標から逆算する
Meta広告は最低1日100円程度から出稿可能ですが、「適正予算」は企業の目標によって大きく異なります。重要なのは、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)の目標から逆算して予算を考えることです。
たとえば、目標CPAを3000円、目標獲得件数(月間)を100件とするなら、必要な月間予算は「3,000円 × 100件 = 30万円」となります。
また、目標ROASを400%、広告経由の売上目標を200万円とするなら、投入できる月間予算は「200万円 ÷ 400% = 50万円」となります。
ただし、これはあくまで目標から逆算した理論値です。
Meta広告の機械学習が最適化されるには、ある程度のデータ量(コンバージョン数)が必要とされています。一般的には、1つの広告セットあたり週に50件程度のコンバージョンがあると、機械学習が安定しやすいと言われています。つまり、目標CPAが3,000円の場合、週50件のCVを得るには、週に 3,000円 × 50件 = 15万円、月に約60万円程度の予算が必要になる計算です。
最初からこの予算を確保するのが難しい場合は、少額でテストを行い、実際のCPAやCVRのデータを見ながら、徐々に予算を調整していくのが現実的です。
Advantage+ カタログ広告を積極的に活用する
EC運用において、Advantage+ カタログ広告(旧ダイナミック広告)は費用対効果(ROAS)が高くなりやすい広告手法の一つです。
この広告は、カタログとピクセル(またはCAPI)の連携により、以下のような高度なパーソナライズ配信を自動で行います。
・リターゲティング:特定の商品を閲覧したユーザーに広告を自動表示したり、かご落ちユーザーに対して広告を表示。
・プロスペクティング:まだサイトを訪れたことがないユーザーに対しても、興味関心や行動履歴に基づいて関連性の高い商品の広告を表示。
設定の手間はかかりますが、一度稼働すれば自動で最適化が進むため、EC担当者の運用負荷を軽減しつつ、高い成果が期待できます。
クリエイティブのABテストで「勝ちパターン」を見つける
Meta広告の成果は、広告の「クリエイティブ(画像や動画、テキスト)」によっても大きく左右されます。どんなに良いターゲティングをしても、魅力のない広告ではクリックも購入もされません。
EC担当者がやるべきなのは、仮説に基づいたABテストを継続的に行うことです。画像や動画、テキストの組み合わせを複数パターン作成して配信し、「どの画像・動画がもっともクリック率(CTR)が高いか?」「どの文章がもっとも購入(CVR)につながるか?」などをデータで検証し、「勝ちパターン」を見つけ出すことが、成果向上の最短ルートです。
3つの主要指標(CPA・ROAS・CVR)を分析する
Meta広告の広告マネージャでは非常に多くの指標(データ)を確認できますが、情報が多すぎて何を見れば良いか分からなくなりがちです。
EC担当者は、まず以下の主要な成果指標に注目し、目標達成度や改善点を見極めましょう。
・CPA (Cost Per Action / 顧客獲得単価):1件の購入を獲得するために、いくら広告費がかかったかを表す指標。「広告費用 ÷ 購入件数(CV数)」で算出します。
・ROAS (Return On Ad Spend / 広告費用対効果):投入した広告費に対して、何倍の売上が得られたかを表す指標。「(広告経由の売上 ÷ 広告費用) × 100 (%)」で算出します。
・CVR (Conversion Rate / コンバージョン率):広告をクリックしてサイトに来た人のうち、何%が購入に至ったかを表す指標。「(購入件数 ÷ 広告クリック数) × 100 (%)」で算出します。
これらの指標をキャンペーン別、広告セット別、広告別に分析し、予算配分の調整やクリエイティブの改善、ターゲティングの見直しといった具体的なアクションにつなげていくことが重要です。

クラウドECプラットフォーム「メルカート」を提供する弊社は、業種・業界や組織規模を問わず、さまざまな企業の広告運用支援を行ってきた実績があります。
広告運用にお困りの方や、EC運用のトータルサポートを希望される方は、ぜひお気軽にご相談ください。
Meta広告に関するよくある質問(FAQ)
最後に、EC担当者様からよくいただくMeta広告に関する質問とその回答をまとめました。
Meta広告とInstagram広告の違いは?
Instagram広告は、Meta広告の一部です。Meta広告は、Facebook、Instagram、Messenger、Audience Network、Threads、WhatsAppといったMeta社が提供する複数のプラットフォームに配信できる広告の総称です。
広告が審査に落ちた場合はどうすればいい?
Meta広告には、ユーザー保護や法令遵守の観点から厳格な広告ポリシー(規定)が定められています。このポリシーに違反していると判断されると、広告は「不承認」となり配信されません。
不承認となった場合、広告マネージャに具体的な理由が表示されます。その理由を確認し、該当する設定を修正して、再審査をリクエストしてください。ポリシー違反を繰り返すと、広告アカウント自体が停止されるリスクもあるため、注意深く対応しましょう。
Meta広告の適正な予算はどれくらい?
Meta広告の予算は、目標から逆算して予算を考えることが大切です。
【例1:目標CPAから算出】
目標CPA:3,000円
月間目標獲得件数:100件
必要な月間予算:3,000円 × 100件 = 30万円
【例2:目標ROASから算出】
目標ROAS:400% (広告費の4倍の売上を目指す)
想定される広告経由の月間売上:200万円
投入できる月間予算:200万円 ÷ 400% = 50万円
ただし、これはあくまで目標から逆算した理論値です。実際のCPAやCVRのデータを見ながら、徐々に適正な予算へと調整していきましょう。
他のSNS広告と比べたときの特徴は?
主要なSNS広告との比較におけるMeta広告の主な特徴は以下の通りです。
・X広告(旧Twitter広告):リアルタイム性、情報の拡散力に優れる。リツイートなどによる二次拡散効果も期待できるが、炎上リスクも。
・LINE広告:国内最大の月間アクティブユーザーを誇り、幅広い層にリーチ可能。LINE公式アカウントへの誘導など、CRM施策との連携がしやすい。
・TikTok広告:10代〜20代の若年層へのリーチに強い。短尺動画フォーマットが中心で、エンタメ性の高いクリエイティブが求められる。
Meta広告は、これらと比較して、ターゲティング精度の高さ、Facebook・Instagramという2大プラットフォームへの配信によるリーチの広さ、そしてECサイト向けの広告機能(ダイナミック広告、ショッピング連携など)の充実度において強みがあります。
BtoB商材でもMeta広告は有効?
BtoB(企業向け)商材においてもMeta広告は有効な手段となり得ます。
とくにFacebookは実名登録が基本であり、役職、業種、企業規模といったビジネス関連のデータに基づくターゲティングも可能です。
まとめ
今回は、Meta広告の基礎知識から始めるためのステップ、売上アップに向けた運用のコツまで解説しました。
Meta広告は、FacebookとInstagramという人気プラットフォームへの配信が可能であり、高精度なターゲティング設定や豊富な機能・フォーマットが特徴であり、EC事業者にとっても魅力的なサービスだと言えます。
クラウドECプラットフォーム「メルカート」を提供する弊社は、業種・業界や組織規模を問わず、さまざまな企業の広告運用支援を行ってきた実績があります。
広告運用にお困りの方や、EC運用のトータルサポートを希望される方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保
2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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