ECサイトの集客で使いたい5種類のインターネット広告と優先順位

ECサイトを運営する上で重要となる集客を効率的に行うためには、SEO施策だけでなく広告をうまく活用することが必要不可欠です。

今回はインターネット広告の現状や種類、それぞれの特性やメリット・デメリット、広告費などについてご紹介し、ECサイト運営者が採用したい5種類のネット広告と、その優先順位について解説します。

 

インターネット広告を取り巻く現状

まず始めに、日本のインターネット広告の歴史や変遷について簡単におさらいしておきましょう。

 

インターネット草創期の1996年頃にバナー広告が誕生しました。この時期のバナー広告は、Yahoo! JAPANトップページなどの特定のWebサイトの広告枠を一定期間買い取り、広告を掲載する「純広告」の形態のみでした。またメール広告もこの時期に誕生しています。

 

その後1999年頃から成果報酬型のアフィリエイト広告がスタート、2002年頃には検索連動型のリスティング広告が誕生し、インターネット広告が多様化してきます。

 

そしてユーザーのあらゆる行動を解析して選別する行動ターゲティングの手法が注目されるようになり、2008年頃からリターゲティング広告が使われ始めました。

またこの時期に、複数のWebサイトを媒体として集めて広告の配信を可能にするアドネットワークの仕組みが誕生しています。

 

このようにマーケティング手法とテクノロジーの進歩によって多種多様なインターネット広告が生み出され、従来のテレビや新聞などのメディアを使ったマス広告では不可能だった細やかなターゲティングが可能な広告手法として進化し続け、現在に至ります。

 

インターネット広告の分類方法と種類

現在、インターネット広告には多くの種類や呼び名が存在し、複雑化しています。まずは、分類方法から整理していきましょう。

 

インターネット広告を分類する方法は、広告形態によって分類する「広告種別」と、広告を配信する方法で分類する「配信種別」、そして広告掲載料の課金方法で分類する「課金種別」があります。

これらの分類方法をまず頭に入れておくと、把握がしやすくなります。

 

広告種別

「広告種別」では、リスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告、SNS広告、ネイティブ広告、ネイティブ広告、動画広告、記事広告などがあります。

 

配信種別

ディスプレイ広告を「配信種別」で分類すると、純広告やYDNに代表されるアドネットワーク、DSP、SSPなどに細分化できます。

 

課金種別

「課金種別」にはクリック課金型、期間保証型、インプレッション保証型、成果報酬型などが存在しています。

 

ECサイト向けインターネット広告5選

数あるインターネット広告の中から、どの広告を選べばよいか悩んでいる企業の担当者も多いことでしょう。

そこでECサイトに最適な広告形態を5つご紹介し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

 

リスティング広告

リスティング広告は、現在のインターネット広告の中で主流となっている広告形態です。

ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードに関連する広告を表示することができるため、検索連動型広告とも呼ばれます。

 

リスティング広告のメリットは、何と言っても興味関心度の高いユーザーに対してアプローチ可能な点です。ユーザーが特定のキーワードで検索をかけている時点で、その事柄に対して強い関心があることを意味します。

自社の商品を認知している、あるいは関心を持っている「顕在層」のアクセスを効率的に集めることができるのがリスティング広告の魅力です。

 

一方、ユーザーが自社商品に関連するキーワードで検索しない限り広告は表示されないため、自社商品を知らない「潜在層」へのアプローチには不向きな点がデメリットといえるでしょう。

 

課金種別はクリック課金型で、広告のリンクがクリックされた回数に応じて費用が発生します。

リターゲティング広告

リターゲティング広告はディスプレイ広告の中の一形態です。

ディスプレイ広告とは、Webサイト上の広告枠に自社商品の広告を掲載する形態ですが、リターゲティング広告は自社のECサイトに一度訪れたことのあるユーザーに対してのみ広告を掲載することができます。

 

リマーケティング広告と呼ばれることもありますが、Google AdWordsが提供するのが「リマーケティング」で、Yahoo!プロモーション広告が提供するのが「リターゲティング」であり、名称の違いこそあれ仕組みは同様です。

 

リターゲティング広告の強みは、一度自社製品に関心を持った顕在層のユーザーに対して再度アクセスを促すことができる点であり、さらに商品を購入したことのある顧客層に対してリピート購入を促進する効果もあります。

デメリットは、リスティング広告と同様に自社製品を知らない潜在層に対して広く認知してもらう用途には向かない点です。

課金種別はクリック課金型かインプレッション保証型が多くなっています。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、掲載された広告を経由してユーザーがコンバージョン(商品購入や資料請求など)した際に広告料が発生する成果報酬型の広告を指します。

 

アフィリエイト広告を出稿する際には、一般的には広告主とアフィリエイターをつなぐサービスを行っているASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に利用料を支払って登録します。

 

広告が掲載される場所はさまざまで、アフィリエイターが運営するWebサイトやブログ、メルマガなどで自社商品のPRをしてもらう形をとります。

 

ASPの利用料はかかりますが、コンバージョンが発生しない限り、広告料はかからないため他のインターネット広告と比較すると費用対効果が明確といえます。

一方、広告掲載先を一つひとつチェックするのは困難で、アフィリエイターによる誇大広告などで自社のイメージを低下させるリスクがある点はデメリットといえるでしょう。

Facebook広告

SNS広告の一種で、Facebook上のタイムライン(ニュースフィード)やサイドメニューに広告を掲載することができます。

 

Facebook広告は性別や年齢、興味関心といった属性に応じたターゲティングの精度が高いのが特徴で、狙ったユーザー層に対して効果的にリーチすることが可能になります。

また顕在層だけでなく、自社商品を知らない潜在層に対してもアプローチすることができる点も強みです。

 

ユーザー同士での共有や拡散が起これば期待以上の広告効果をもたらすことができますが、一方でコントロールが難しく、長期的に効果測定を行って施策を見直していく運用が必要になります。

Instagram広告

Facebook広告と同様にSNS広告の一種で、若年層や女性に人気のSNSであるInstagramのフィード上に広告を掲載することができます。

 

写真や動画での訴求を得意とし、特に食品や化粧品、雑貨、アパレル、ファンション関連との親和性が高いため、それらを商材とするECサイトには最適といえるでしょう。

 

インターネット広告の選び方と優先順位

インターネット広告を選ぶ際に重要なのは、ターゲットと目的を明確にすることです。

まずどのようなターゲットに訴求したいかを明らかにし、その顧客層に最適な広告形態を採用する必要があります。

また広告の目的が商品を広く認知してもらうためなのか、コンバージョン率を上げたいかによっても最適な広告形態は変わってきます。

 

顧客を「潜在層」「顕在層」「顧客層」に分けた場合、リスティング広告は「顕在層」へのアプローチに向いており、リターゲティング広告とアフィリエイト広告は「潜在層」から「顧客層」、Facebook広告とInstagram広告はすべての顧客層にアプローチできます。

 

初めてインターネット広告を出稿する場合は、商品への関心度が高い顕在層に効果的にリーチ可能なリスティング広告がおすすめです。

リスティング広告は低額な予算から出稿可能で、コンバージョンにも繋がりやすく、費用対効果の面でバランスが取れています。

 

その後、潜在層にもアプローチしたい際や、顧客層をファン化していきたいといった場合には、Facebook広告とInstagram広告などのSNS広告を採用し、コンバージョン率をさらに高めたい際にはアフィリエイト広告を採用するといった形で、都度広告形態を追加していくのがおすすめの方法です。

 

インターネット広告はターゲットと目標を明確に

いずれにしても、まず始めにターゲットとする顧客と広告の目的を明らかにし、ゴール(目標)を設定することが重要です。

ECサイトへのアクセスをどれくらい増やしたいのか、コンバージョン率を何%に引き上げたいのか、売上をいくら上げたいのか、明確な数値目標を立てることが大切です。

 

インターネット広告は出稿したら終わりではありません。広告出稿後にはツールを用いて効果を計測・分析し、継続的に施策を切り替えていく柔軟さが需要です。

 

この記事を参考にしていただき、広告をうまく活用して自社のECサイトで掲げる目標を達成できるよう検討してみてはいかがでしょうか。


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