セミナーレポート 新規ECサイトにおける戦略と運営

株式会社エートゥジェイと株式会社SAVAWAYは、2022年3月2日(水)に、EC担当者やWebマーケターの皆様を対象とした共催Webセミナー『新規ECサイトにおける戦略と運営』を開催しました。本記事ではその概略をレポートいたします。

   

セミナー登壇者

  • 株式会社エートゥジェイ
    メルカート事業責任者 / 執行役員
    渡邉 章公

    2010年に株式会社ecbeingへ入社。エンジニアとして様々なクライアントのECサイト構築支援に従事。2016年よりSaaS型のECプラットフォーム構築に参画し、2018年に新サービス『メルカート』を立ち上げ。2020年にグループ会社のエートゥジェイへ事業と共に転籍し、執行役員に就任。

    渡邉写真
  • SAVAWAY株式会社
    ECソリューション事業部SIセールスチームマネージャー
    新井 謙吉

    鉄鋼業界、金融業界、旅行業界など各種のシステム管理、プリセールス、部署立上げの経験を経て2019年SAVAWAYに入社。現在は、営業から要件定義、導入、保守まですべての工程の管理、運用を担当。

    新井氏写真
 

第1部メルカートで始めるEC運営

ECサイト構築実績13年連続シェア1位の「ecbeing」から生まれた、SaaS型クラウドECプラットフォームの「メルカート」。立ち上げにも加わった株式会社エートゥジェイ メルカート事業責任者/執行役員 渡邉章公がメルカートの魅力と強みについて解説しました。

 

ecプラットフォームの主な種類

 

自社ECを構築する際、プラットフォームの考え方としてはいくつかあります。

様々なプラットフォームがある中で選定基準には事業計画や事業規模、コスト、納期が密接に関わってきます。事業者の方々は事業戦略に合わせてどのようなプラットフォームを選定するかが重要になってきます。

ECに必要なモノ コトをひとつに。

ECに必要なものことひとつにい

 

メルカートは20年間ecbeingで培ってきた機能性やノウハウを凝縮したクラウドサービスです。そのため、システムやツールなど自信をもって提供しております。

一方で、EC事業は非常にスピードが速く変化が問われるため上記で述べたような機能の豊富さだけでECを成長させていくことが難しくなってきました。その中で豊富な機能をどのように活用していくか。サイトにどのようにしてお客さまを呼び込むのか。機能だけでなく、EC運営に必要なノウハウからリソースまでワンストップで提供し、お客様のビジネスを支えていきたいという思いからサービスを展開しております。

メルカートの機能面

メルカート管理画面

 

運用画面を使用するのは事業者の方々ですので使いやすさはポイントとなります。メルカートの管理画面では会員情報だけでなく、購買履歴やポイント履歴、行動情報が1画面にタブ化されており、お客様がどのようなコンディションにあるのかを素早く把握することが可能です。また、注文状況を把握し、お客様のセグメントごとに様々な仕掛けを直感的に作ることも出来ます。

 

分析、顧客セグメント、多様な施策の掛け合わせで売上UP

 

メルカートでは売上を上げるための機能を多く揃えており、うまく活用することでお客様をセグメント分けすることが出来、お客様に刺さりやすい最適な施策を打つことが可能となります。さらに、その施策に対して分析をかけることにより、分析で得られた情報からコンバージョンを得られたユーザーと得られなかったユーザーなどさらに高度なセグメントを切り施策打つなどPDCAを回すことが出来ます。

連携サービス

VISUMO

 

visumoサンプル画面

 

客様自身のインスタグラムの投稿(UGC)がvisumo側からパーミッション(投稿者への許可)を取ることによって、そのコンテンツを自社ECに掲載することが可能な機能です。

ECサイトに展開するコンテンツやビジュアルを全て自社で作成するのはコストや労力を含め非常に大変なことですが、ユーザーのしずる感のある馴染みのあるコンテンツを自社ECに活用していくことを実現しました。

 

REVICO

 

Revicoサンプル画面

 

レビューを収集し、コンバージョンに寄与していくサービスです。ECカートの中には標準的にレビュー機能が備わっていますが、機能があるだけではレビューは一切集まりません。

Revicoは自社ECで購入されたユーザーに対して自動でレビューのオファーを行ってくれます。そのためメールベースで自然にレビューを集めることが出来ます。

エートゥジェイの強み

エートゥジェイの強みの強み

 

株式会社エートゥジェイはメルカートを持つ前からEC事業であらゆる支援を行ってきました。主にはサイト構造設計からコンテンツマーケティングといったSEO施策・WEB広告運用・SNS運用支援、いわゆるトリプルメディアでのデジタルマーケティングで支援をおこない、アクセスを増やしつつ、分析や改善をおこない売上アップを目指しています。自社CMS(SiteMiraiZ)を活用しメディアサイトを構築し情報メディアを提供するような施策も実施しています。

 

また、メルカートだけでなく様々なプラットフォームのクリエイティブや構築、運営をお手伝いさせていただいております。ECの戦略や企画、設計力で構築を行い、グロースハックチームや支援チームが成長を加速させていくというエートゥジェイの元々の強みと、メルカートの強みを併せて新しい価値をご提供させていただいております。

第2部多店舗展開と運営効率化について

各ECサイトの受注、在庫、商品管理などのバックヤードを一元管理するシステム「TEMPOSTAR」。SAVAWAY株式会社 ECソリューション事業部SIセールスチームマネージャー 新井 謙吉氏が様々なタイプの一元管理システムと比較しながらTEMPOSTARの魅力を開設しました

TEMPOSTARとは

ECに情報を探しに来てる

 

一元管理システム未導入の場合、それぞれのモールによってルールが異なるため各モールに担当者が必要となります。しかし、TEMPOSTARを導入することにより受注管理や在庫管理、商品管理など共通業務を1つのツールで行うことが出来、作業の効率化が図れます。また、TEMPOSTARは業務の質や要望に合わせて使える機能を選択できることが特徴といえます。

カスタマイズ型とパッケージ型の違い

EC一元管理システムパッケージ版とカスタマイズ版の違い

 

パッケージ型の一元管理システムですと大きなモールのみの対応で、連携希望のモールがあっても希望クライアントが集まり次第の対応になってしまうなど各社別に対応することが出来ないことも少なくありません。カスタマイズ型のTEMPOSTARは自社フローに合わせたカスタマイズをすることが出来、大きなモール向けだけでなく本店のD2Cサイトや業界に特化したモールにもクライアントのタイミングに合わせてフローを組み替えることが可能です。また、自社フローに合わせたカスタマイズをすることにより広範囲での業務の一元化が可能になります。その他、トラブル時に障害調査や問題の切り分けも行うことが出来るため、導入後の総工数やコスト、メンテナンス等を見てみると先にカスタマイズしていた方がコストを抑えられている事例も多くあります。

第ハイブリッドカスタマイズ

EC一元管理システムパッケージ版とカスタマイズ版の違い

 

TEMPOSTARは各サイト、モールの仕様変更に柔軟な対応が可能な仕様です。軽減税率や〇〇Pay対応など、目まぐるしく変わる各サイト、モールへの接続仕様を常に最新のアップデートで利用することが出来、さらにオプションのように組み込みのカスタマイズをすることが可能です。また、軽減税率など大きな改修でも費用の発生事例はなく対応いたしました。

第3部メルカート、TEMPOSTARの活用事例

アツギ株式会社

 

事例

 

大きな運用課題

 

アツギ株式会社は自社ECと各モールに出品しながらECチャネルを展開されており、自社の基幹システムや物流システムなどあらゆるシステムを介して運用していました。また、ECの運営部門だけでなく様々な部門が絡んで業務を行っていた上に、アナログなオペレーションによりECチャネル、基幹システム、物流の運用負荷が増大していました。

 

負荷軽減アプローチ

 

各基幹や物流と販売チャネルを繋いでくれるハブの役割をしてくれるようになり、今回の事例では在庫、受注、出荷の中央管理が実現しました。

導入前には在庫の過受注を恐れて同じ品番の商品を各チャネルで在庫の確保が必要でした。その中で一方のチャネルでは在庫が余ってしまうということも起きていましたが、一元管理をすることにより、どのチャネルから売られても、減った在庫を各チャネルに展開することが可能となりました。また、配分率も管理も可能で各チャネルの売れ具合により配分率を調整することも出来るようになりました。

加えて、受注も集約することにより出荷指示、出荷完了連絡などもTEMPOSTARに集まり、各チャネルへ一斉にお知らせされます。1つのハブを介すことによりタイムリーなオペレーションがシームレスに行われるようになりました。

第4部Q&A

Q.メルカートを使うとどのような分析が可能なのでしょうか?

  • 渡邉 ECの分析において2つのアプローチを使用しています。EC内の行動分析と顧客、注文軸での分析です。
    前者はGoogleが提供しているグーグルアナリティクスがワンクリックでメルカートに導入が可能なため、こちらで分析をかけていきます。アクセス数やコンバージョン率などマクロ視点でも分析を行っております。
    後者では、売上の分析や商品別、カテゴリ別、会員ランク別、決済方法別の分析がベースにあります。さらに検索キーワードやかご落ち、お気に入り数の分析も行っております。

    渡邉

Q.販路が複数あり、自社ECでの購入動機をどう醸成させればよいでしょうか?

  • 渡邉 各社試行錯誤しています。その中で、初めにたどり着くのがインセンティブです。 ランク制度やポイント、クーポン制度などインセンティブで自社ECへ誘導をかけることが出来ます。しかし、大手のモールのインセンティブにはかなわないケースが多いです。 その中で、比較的取り組みやすいものが、「自社ECだけで展開する商品開発」です。 よりお得感があるもの、より機能性が高いものなどを自社ECのみで展開することによりそこで買ってもらう理由を作っていくことを各社取り組んでおり、アプローチしやすいと考えます。

    渡邉

まとめ

今回のセミナーではECの運営から効率化までメルカートとTEMPOSTARそれぞれのサービス紹介を含めて解説していきました。運営していくチャネルが増えていくと業務が煩雑になり機会損失が生じるため自然と効率化を求めらてきます。自社で解決を試みるだけでなく、様々なサービスの中から自社の課題に適切なものを選択し解決していくことは販路拡大に大きく貢献していくことと思います。

今後も皆様のECサイト運営がスムーズなものとなるよう積極的にセミナーを開催してまいります。メルカートでは、ネットショップ構築サービス以外にも、企業サイトやマーケティングサービスをご提供し伴走しながらビジネスの成長をお手伝いしておりますのでお気軽にご相談ください。


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