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【セミナーレポート】【SEO超初心者EC事業者必見】基礎から学ぶGoogleの仕組みと今日から使える実務ノウハウ
2024年10月16日(水)に、ECサイトの運営担当者、SEO初心者を対象とした主催Webセミナー『基礎から学ぶGoogleの仕組みと今日から使える実務ノウハウ』を開催しました。本記事ではその概略をレポートいたします。
※2024年10月16日時点の情報となります。
【目次】
セミナー登壇者
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株式会社エートゥジェイ
Webコンサルタント/シニアマネージャー
松本 義之2012年11月に大手SEO会社へ入社し、SEO業界に足を踏み入れ以降現在まで、SEOコンサルタント、Webコンサルタントとして活動を行う。 Web専業広告代理店である株式会社セプテーニ、株式会社アイレップへの出向も経験し、主に大手サイトのコンサルティングに携わる。 不動産ポータルサイト、旅行サイト、クレジット会社サイトなど幅広い業界かつ、大手から中小に至るまで様々な規模のサイトにおけるコンサルティングに従事(対象サイトは200サイト以上) ecbeingのグループ企業となり、ecパッケージ、CMSの設計に関する改善にも参画
Googleランキングの仕組み
ランキング化の工程
検索のエンジンは、1位から10位というような形でランキング化し様々なサイトを表示させる仕組みになっています。
ランキングが出るまでに、大きく分けるとクローリング、インデックス、スコアリングが行われます。
世の中にはものすごく膨大な数のサイトが存在しています。何千、何兆とある中で、サイトを見つけるためのクローラーと呼ばれるボットがあります。そのボットがURL(住所)を見つける動きをします。
その次にインデックスという工程で、見つかったページを見に行きます。
ここでインデックスするか(データベースに置くべきページなのか)を判断するのですが、URLだけが存在して中身がないページも多いんです。
クローリングで発見されて、インデックスで認識されます。認識された後にやっとスコアリング(評価)をするという工程に入ります。
この評価に関わるのが、SEOでよく耳にするメタタグみたいな話ですねの要素とかにも言及してくるというか、繋がってくる要素になっていきますね。
クローリングでは、サイト上に載せられるsitemap.xml(サイト内のURLはこういうものがありますと示すリストのようなもの)なもの経由だったり、サイト内のリンクです。
最終的にはコンテンツの内容、クリック導線、メタタグの記述など様々な要素で評価が加わりますが、そういったところを踏まえ、この内容は検索キーワードに対して求められているものが提供できているのかを評価します。
ランキング表示までの過程では、最後のスコアリング(評価)の部分がよく議論されます。
「SEOコンテンツを書きましょう」「メタタグを整理しましょう」等です。
ただ、忘れてはいけないのがそもそもページに来てくれる状態か、インデックスされているかということです。
ここで引っかかっているとそもそも評価が入らないので、前段階で躓くことがあるという視点も重要です。
Googleのお話になりますが、Googleが掲げている使命は、「世界中の情報を整理して、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」です。
さらに、10の事実というのも公開しています。
この中で言うと、SEOには大まかにいうと1,3,4,5の4つが関係してくることです。
このように、検索エンジン側が何を考えているのか、何を大切にしているのかの理解もSEO上は重要なことですよね。
例えば、「遅いより速いほうがいい」。これは、ユーザーにとってはもちろんサクサク動く方がいい検索体験になるので、表示が速いサイトに評価が入るようにしようという考え方です。
厳密にいうと今のページスピードのランキングアルゴリズムは、早ければ早いほど評価が高い訳ではなく、ある一定より遅いと評価が下がる仕組みです。
「Web上の民主主義は機能する」これは外部リンクの話になります。
今も少しありますが、昔は外部リンクを売るような行為がありました。外部リンクがあった方が評価が高く、影響度もすごく高かったんです。ただ、今は昔ほどではないです。
リンク自体は悪くないのですが、売り買いはやめてほしいと思っているということです。ランキングをお金を使った上で操作する行動を忌避しています。
リンクがあること自体が評価の指標として重要なことというのは昔から変わっていないです。外部リンクというのは、他のサイトから紹介されるようなサイトの方が信用度が高く、ユーザーに求められていると考えられます。
弊社が考えるSEOにおける重要な視点を整理しました。
・ユーザーにとって使いやすいこと
・ユーザーが求めている情報を提供していること
・ユーザーが求めている情報がすぐに見つけられること
・ユーザーが派生して求める可能性のある情報への導きがある
この4点です。全部ユーザーと付けていますが、ユーザーファーストが大事ということですね。
あくまでGoogleが考えていることって昔から変わっていないんです。
とにかくユーザーが求めている答えを返せる、もしくはその答えを素早く書けるように検索のエンジンを日々アップデートする。
なので、結局検索の結果も上の方に出てくるサイトは実際に使いやすいサイトであることがほとんどですし、欲しい情報を提供していることがほとんどです。
裏を返すと、こういうところをちゃんとやっておくことで、しっかりと評価が得られるんだということです。
図の下に、Googleが理解しやすい作りにすると書きましたが、冒頭でお話ししたように、人の目で見て評価を付けてるわけではなく、ボット(機械)が判断していくので、
ボット(機械)が正しく理解できる配慮をした作りにしておくことが重要です。
例えば全部画像で構成されているページは、人から見たら、画像をにある文字や映像を認識できるので、1枚の画像が貼られてても、何のこと示してるか、何の情報を提供しているか理解できます。
これがボットだった場合、人間ほど高く理解できないですよね。
ポイントをまとめると、サイトやページは見つかって認識されて評価されます。
先ほどの画像の例ですが、ここ最近機械の画像の理解度は上がってきています。機械が画像を正しく認識できる技術も追いついてきてる側面がありますので、こういった技術革新が起きて改善されるものがユーザーの為になるのであれば、画像のみであってもHTMLで書かれていても評価は変わらなくなると思います。
ユーザーが何が欲しくて、どういうものを好んでいて、何をしたいのか、ちゃんと理解することがSEO的な評価にはつながります。
また、当たり前のことですがお金で検索順位は変えません。
広告は別枠なので、あくまで検索結果の話です。広告は広告枠をお金で買っているから出てくる仕組みになっています。
たまに広告をたくさん出せば上位表示できるのかという質問をいただきます。それはないです。それをやってしまうと、Google企業としてやろうとしていること、成し得ようとしていることの考えから逸脱してしまいますし、企業的な信用度、検索エンジンそのものの信用性が失われます。
検索意図と検索結果
ここに書いてあるように、Googleはマイクロモーメントという考え方を提唱しています。
検索行動の目的を分類したら、大体このような分類になると示しています。
マイクロモーメント
・知りたい → Knowクエリ
・行きたい → Goクエリ
・やってみたい → Doクエリ
・買いたい → Buyクエリ
これを検索意図、もしくは検索インテントと呼ばれたりします。
結局「何をしたいか」をもとに検索の結果を構成しているんですね。
例として「肩こり 原因」で検索したとします。
検索結果には肩こりの原因について論じている情報コンテンツが並びます。
4つのマイクロモーメントに当てはめると、「知りたい=Knowクエリ」ですね。
他にも例えば「渋谷 ランチ」と検索した場合は、どこかに行きたいと思っている「行きたい=Goクエリ」と判断され、その検索意図に沿った検索結果が並びます。
ランキングサイトで人気の飲食店のほかに、マップを表示する配慮もされています。
「腹筋トレーニング」と検索したとしましょう。
これは何かをしてみたいと思っている、「やってみたい=Doクエリ」ですね。なので検索結果にはやり方や手法の記事、さらに、トレーニングのやり方を紹介する動画も並びます。
「肩こり サプリメント」のキーワードでは、「何かを買いたい=Buyクエリ」なので、
この場合は一番上にいきなり広告が出てくることも多いです。検索結果もショッピングモールのサイトやECサイトなど、購入できるサイトが並びます。
分けて見てみると、このように検索結果にも大きな違いが出てきます。
なので、広告を行う場合にKnowクエリやGoクエリで出稿してもなかなか難しいです。買いたいと思って検索していないからです。
ECサイトでSEO的に狙っていきたいのはBuyクエリなのですが、検索量が多いからといって狙っていいわけではないですよね。
ECサイトで上位表示させたい場合は、Buyクエリに近い商品一覧ページや詳細ページを上位表示できるかどうかです。
Knowクエリで上位表示させようと思ったら、記事コンテンツを作る必要があって、そういった記事コンテンツを置くブロックを置く場所を考えなければいけませんし、並列して他のコンテンツを書く必要性も出てきます。
Knowクエリ | 知りたい意図。定義や事実、仕組みといった検索ワードを説明するようなコンテンツが評価される |
---|---|
Doクエリ | やってみたい意図。やりたい事に対しての方法や手順、ポイントなどをまとめたコンテンツが評価される。また動画も上位表示の傾向に。 |
Goクエリ | 行きたい意図。Googleマップが表示される傾向。店舗を保有の場合はGoogleマイビジネスの対応。検索結果上ではまとめ記事も上位表示傾向。 |
Buyクエリ | 買いたい意図。SEOの優先対応ワード。ECサイトのカテゴリページや一覧ページが上位表示される傾向。広告の出稿候補キーワードでもある。 |
とはいえ、検索されたキーワードがすべてきれいに4分類されるわけではないです。
買いたい意図にもとれるし、知りたい意図にもとれる場合が当然存在するんですね。
両方の意図が含まれる検索の場合、検索結果にはその両方の性質を持つサイトではなく、どちらかのテーマを持つページが上位表示されます。
なので、キーワードによっては、商品一覧が並んでいる中に記事コンテンツが差し込まれていたりします。
このように、検索ワードによっては対策できないことももちろんあります。自社のサイトで対応するようなキーワードではない場合や、対策しづらいケースも発生します。
検索ユーザーがその検索ワードで何を求めているのかを考えることがやっぱりすごく重要です。
Google search consoleの使い方
Google search console(グーグルサーチコンソール)はGA4と混同される場合があるのですが、全くの別物です。
SEO対策をする場合に必須のツールで、色々な機能がありますが今回は重要な機能を5つ上げてご紹介いたします。
・検索パフォーマンス
・流入キーワードの確認
・流入ページの確認
・インデックスページの確認
・個別URLのインデックス確認
YMYL と E-E-A-T
YMYLとは
YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、「お金や生活に関する情報」という意味になります。
YMYLページは、人々の財政、健康、安全、または生活の重要な側面に影響を与える情報を提供するウェブページを指します。
具体的には以下のようなトピックが該当します。
・健康情報: 医療、薬、病気の治療法など
・財務情報: 投資、税金、保険、ローンなど
・法律情報: 法律助言、契約、裁判関連情報など
・安全情報: 緊急事態、災害対策、子供の安全など
・その他の重要な情報: 人々の幸福や生活の質に直接影響を与える情報
医療や投資というトピックが入っていますが、人生に大きな影響を与えるトピックスということで、情報の精査をしっかりすべきという考え方です。
人生に影響を及ぼす度合いが高いトピックスとして分けて考えられています。
E-E-A-Tとは
E-E-A-Tは「Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness」の略で、日本語では「経験、専門性、権威性、信頼性」を意味します。以下にそれぞれの要素を詳しく説明します。
経験(Experience):
コンテンツ作成者やサイト運営者が、そのトピックに関してどの程度の実際の経験を持っているかを評価します。実際の経験に基づく情報は、ユーザーにとって非常に価値が高いと見なされます。
専門性(Expertise):
コンテンツの作成者がその分野においてどれだけの専門知識を持っているかを評価します。専門的な資格や学位、業界での経験などがここに含まれます。
権威性(Authoritativeness):
コンテンツやその作成者、さらにはウェブサイト自体がその分野においてどれだけの権威を持っているかを評価します。引用される頻度や業界内での認知度などがこれに影響します。
信頼性(Trustworthiness):
コンテンツがどれだけ信頼できるかを評価します。情報の正確性、透明性、信頼できるソースからの引用などがここに含まれます。
こういった専門性、権威性、信頼性、サイト運営者による経験値を持ってることが評価につながるという内容です。
昔でいうところのオーソリティーのような話ですが、サイトが持っている情報がいいコンテンツかどうかの判断する指標です。
つまり、E-E-A-Tはすべてのサイトに適用されるサイトとしての情報品質の高さを図る概念で、YMYLは特定領域において、E-E-A-Tを更に高い基準で評価するという考え方になります。
近年はフェイクニュースの問題も多く、Googleはこの2つの要素を重要視している傾向にあります。
YMYL領域ではテーマ領域なので気にしなくていいサイトもありますが、E-E-A-Tはすべてのサイトの評価基準になりますのであまり無視はできない話です。近年の評価では重要性が高まっている要素でもあります。
まとめ
今回のSEOセミナーでは、Googleのランクづけの基礎的仕組みを昨今のSEOトレンドや変化を交えてお話ししました。
AtoJでもSEOのご相談やサイト診断を受け付けておりますので、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。
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