モバイルフレンドリーとは? その重要性や確認方法、対策をご紹介

世界的にスマートフォンが普及し、インターネット閲覧の際はパソコンではなくスマートフォンを使用する方が多くなっています。そのような中で、モバイル端末でも閲覧しやすいWebサイトの構築は、ユーザーの使い勝手向上だけでなく、SEO対策の面でも欠かせません。

ここでは、モバイルフレンドリーの概要や、対応するべき理由、自社サイトがモバイルフレンドリーに対応しているか確認する方法などをご紹介します。

   

モバイルフレンドリーとは

モバイルフレンドリーとは、スマートフォン(モバイル)で使いやすいWebサイトのことです。Webサイトをスマートフォンに最適化することをモバイルフレンドリー化と呼びます。

具体的にモバイルフレンドリーなサイトと呼ばれるためには、次のような項目を満たしておく必要があります。

 
  • ・画像やテキストがスマートフォン端末で読みやすいサイズになっている
  • ・Flashなど、モバイルブラウザで再生できないものが含まれていない
  • ・バナーボタンやリンクが適切な位置に配置されていてタップしやすい
  • ・ページの表示速度が高速 など

モバイルフレンドリーに対応するべき理由

スマートフォンユーザーの増加に伴い、モバイルフレンドリーもその重要性を増しつつあります。モバイルフレンドリーにすぐに対応するべき理由を2つご紹介します。

また、自社サイトに掲載する場合も、掲載箇所や目的に応じたサイズを選ぶようにすることで、クリック数を増やすことができるでしょう。

ユーザーの離脱を抑える

近年は多くのユーザーがモバイル端末を使用しています。総務省の行った調査によると、日本国内では2019年(令和元年)時点で、スマートフォンを所有している世帯が8割を超えており、パソコンを所有している世帯(69%)の割合を上回っています。※1

 

モバイル端末での閲覧にWebサイトが適していないと、ユーザーはすぐにページから離れてしまうことが考えられます。ユーザーの離脱を防ぐために、モバイルフレンドリー化を進めることが重要です。

 

※1総務省:通信利用動向調査(令和元年調査)より引用

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html

SEOに影響する

Googleはユーザーの利便性を高めるためのアップデートの一環として、2015年4月21日に1回目の、2016年5月12日には2回目の「モバイルフレンドリーアップデート」を行っています。

これらのアップデートにより、スマートフォン表示にWebサイトが最適化されているかどうかは、検索結果に与える影響が大きくなりました。

 

Webページを検索結果の上位に表示させるSEO対策の一環としても、モバイルフレンドリー化は欠かすことができない要件といえます。

サイトのモバイルフレンドリーを確認する方法

googleモバイルフレンドリーテストツールのスクショ

 

Webページのモバイルフレンドリー化は、ユーザーの満足度や検索順位に影響を与える重要な要素です。自社のWebページがモバイルフレンドリー化されているかを確認しておくと良いでしょう。

モバイルフレンドリーを確認する方法として、以下の3つが挙げられます。

モバイルフレンドリーテスト

Googleは、モバイルフレンドリーテストツールを無料で提供しています。ツールにサイトのURLを貼り付けるだけで、ページがモバイルフレンドリーかどうかを簡単に測定可能です。

モバイルフレンドリーではないと判断された場合は、修正するべき項目が表示されるので、サイト改修の際にも役立ちます。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールに登録している場合は、サーチコンソール内の「モバイルユーザービリティ」から確認することもできます。

モバイルフレンドリーテストはページ単位でテストを行いますが、Googleサーチコンソールではサイト全体を一括でテストできるため便利です。

PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、ページの読み込み時間を測定するためのツールですが、モバイルフレンドリーかどうかをテストすることもできます。

モバイルフレンドリーテストと同様に、確認したいURLを貼り付け分析ボタンを押すだけと、操作も簡単です。

モバイルフレンドリーの対応方法

モバイルフレンドリーテストでページの改善を促された場合は、何かしらの対応が必要です。モバイルフレンドリーを満たすために行いたいことをいくつかご紹介します。

ユーザーエクスペリエンスの改善

テストツールで不合格だった項目を基本に、ユーザーエクスペリエンス(UX)を改善することが重要です。ユーザーエクスペリエンスとは、「ユーザーがサービスなどを通じて得られる体験」のことです。

例としては、テキストサイズを調整してスマートフォンでも文字を読みやすくする、リンクの距離を調整し誤タップを防ぐといった改善項目が考えられます。

スマホ対応ページを構築する

モバイルフレンドリーに対応するためには、スマホに対応したページ構築を行う必要があります。スマホ対応のページを構築する方法は、主に以下の3つです。

 

1.セパレートURL

パソコンとスマートフォン(モバイル)でURLを分けるタイプです。同じ内容のページが2つできることになるので、情報を注釈として付与するアノテーション設定を行い、クローラーがそれぞれのURLを認識できるようにする必要があります。

 

2.ダイナミックサービング

パソコンとスマートフォンで共通のURLを使用します。ユーザーエージェントという機能を使って、デバイスや画面サイズに合わせたファイルを呼び起こすのが特徴です。

 

3.レスポンシブWebデザイン

Googleが推奨しているモバイルフレンドリーへの対応方法が、レスポンシブWebデザインです。

デバイスの画面サイズに応じて、Webサイトの表示を変化させるタイプで、URLやHTMLがパソコンとスマートフォンで同一なので、サイト制作や管理を効率的に行えます。

ページの表示速度を改善する

ページが表示されるまでのサイトスピードを改善するのも、モバイルフレンドリーに対応させる策のひとつです。

 

PageSpeed Insightsで「修正が必要」と表示された項目を中心に、使用している画像を圧縮してファイルサイズを削減する、ブラウザのキャッシュを活用するなどしてページ速度を改善していきましょう。

デバイス向けにサイトを最適化することが重要

 

多くの方がスマートフォンを日常的に利用するようになった現代において、モバイルフレンドリー対応は欠かせない施策のひとつです。モバイルフレンドリー化によってSEO対策になるだけでなく、ユーザーの利便性が高まり離脱率が下がることも考えられます。

今回ご紹介したツールを活用して、サイトのモバイルフレンドリー化が進んでいるかを確認してみてはいかがでしょうか。


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この記事の監修者

株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保

2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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