ECベンダーとは?選定ポイント7選と主なECベンダーの特徴を徹底解説

ECサイトを構築・運営するうえで重要になるのが、どの「ECベンダー」をパートナーとして選ぶかという点です。

 

ECベンダーとは、ECサイトの構築や運用に必要なシステムやサービスを提供する事業者のことを指します。自社のビジネスモデルや予算、運営体制に適したベンダーを選定することが、円滑な運営と継続的な成長を実現するための鍵となります。

 

本記事では、ECベンダーの基本的な役割から、選定時にチェックすべきポイント、さらに主要ベンダーの特徴や料金を比較しながら詳しく解説します。
 

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ECベンダーとは

ECベンダーとは、ECサイトの構築や運営に必要なシステム・サービスを提供する企業や事業者のことを指します。ベンダー=vendorは、英語で売り手や販売者という意味の言葉です。

 

具体的には、ショッピングカートや決済機能、商品管理、在庫連携、デザインテンプレート、さらにはマーケティング支援やセキュリティ対策まで、ECサイトを立ち上げるために必要な機能をワンストップで提供する役割を担います。

 

近年では、EC市場の拡大とともにベンダーの提供範囲も広がり、単なるシステム提供にとどまらず、戦略立案や運営支援、コンサルティングなどのサービスも含めた「ECのパートナー」としての位置づけが強まっています。

 

BtoCだけでなく、BtoB取引に特化したソリューションを提供するベンダーも増えており、自社の業種・商材・販売体制に応じた最適なベンダー選定が、EC成功のカギを握るといっても過言ではありません。

ECベンダーを選定する際の7つの指標ポイント

数多くのECベンダーが存在する中で、自社に最適なパートナーを選ぶには、いくつかの明確な判断基準が必要です。

 

ここでは、失敗しないための「7つのチェックポイント」を紹介します。これらの視点を押さえることで、構築後の運用も含めた長期的な成功につながります。

必要な機能やデザインの自由度があるか

自社が目指すECサイトの方向性に対して、必要な機能が標準で備わっているかは最初に確認すべきポイントです。

 

たとえば、「定期購入」「BtoB専用価格」「会員ランク制」「レビュー機能」「マルチデバイス対応」など、業種や商材によって必要な機能は異なります。

 

また、ブランドイメージを表現するためのデザイン自由度も重要です。デザインテンプレートの有無や、HTML/CSSでの調整範囲、レスポンシブ対応の柔軟性などを確認しましょう。

カスタマイズ性と技術対応力があるか

自社独自の運用フローや業務システムと連携する場合、標準機能だけでは対応できないケースもあります。そのため、APIの提供有無やカスタマイズ対応可否は、ベンダーの技術的柔軟性を測る重要な指標です。

 

また、要望に対してどの程度スピード感と提案力を持って対応できるか、エンジニア体制が社内にあるか外注中心かなど、技術面の信頼性も評価ポイントです。要件が明確でない段階からでも技術的に寄り添ってくれるベンダーであれば、将来の拡張性も安心です。

運用のしやすさ・管理画面の使いやすさ

ECサイト公開後、商品追加、在庫更新、受注処理、顧客対応などの業務は日々発生します。これらを効率よく行える「運用のしやすさ」は、業務効率とミス防止に直結します。

 

たとえば、複数スタッフで使う場合は「権限管理」「操作履歴の記録」「UIの直感性」などが重要です。初期導入時に習得しやすい設計か、非エンジニアでも問題なく運用できるかどうかも選定の大きな基準になります。

初期費用・月額費用・手数料などのコスト

費用面では、初期構築費・月額利用料・決済手数料・カスタマイズ費用・システム更新料など、細かく確認すべきポイントがあります。

 

たとえば、売上連動で費用が変動する場合や、商品数・アクセス数に応じた課金が発生する場合もあります。また、「安い=得」ではなく、費用に対して提供される機能やサポート内容を正しく比較することが大切です。

 

将来的なビジネス拡大を視野に入れた費用シミュレーションも行っておきましょう。

セキュリティやシステムの信頼性

ECサイトは個人情報や決済情報を扱うため、セキュリティ対策は絶対条件です。

 

SSL暗号化、WAF導入、定期的な脆弱性チェック、2段階認証、データのバックアップ体制など、どのような対策が施されているか具体的に確認しましょう。

 

また、サーバーの稼働率や障害時の復旧体制、24時間監視の有無など、インフラ面の信頼性も併せて確認が必要です。ベンダーがISMSやPCI DSSなどのセキュリティ認証を取得しているかどうかも判断基準になります。

 

サポート体制の充実度

トラブル対応はもちろん、機能の使い方や仕様変更の際にしっかりサポートしてくれる体制があるかは極めて重要です。

 

ECベンダーによってはメールのみの対応だったり、チケット制で対応が遅かったりすることもあります。導入時に専任の担当者が付くか、サポート窓口の稼働時間、対応スピード、マニュアルの充実度、FAQの有無などをあらかじめ確認しましょう。

 

運用を外注せずに内製化する企業ほど、手厚いサポートがあると安心です。

 

ECサイト構築の実績・信頼性

導入実績が豊富なベンダーは、さまざまな業界のニーズやトラブルに対応してきたノウハウを持っています。公式サイトや営業資料で、どのような企業の導入実績があるのか、具体的な事例や構築内容をチェックしましょう。

 

また、BtoC・BtoB、単品通販・総合通販など、自社と近い業態での実績があるかは特に重視すべきです。信頼できるベンダーであれば、事前相談の段階から業界知識を活かした提案を受けられることが多いです。

ECベンダー各社の特徴と料金を比較

ECサイトの構築・運営において、自社に最適なベンダーを選ぶことは非常に重要です。ここでは、信頼と実績を兼ね備えた主要な6社の特徴や提供価値、料金体系の概要をご紹介します。

メルカート

メルカートは売上アップと運営効率化を両立するクラウド型ECプラットフォー ムです。BtoC/BtoBを問わず、多様な業種やビジネスモデルに対応可能な柔軟性が特長です。

 

最先端の機能はすべてのユーザーに自動でバージョンアップされ、常に最新環境で運用が可能です。また、AI技術を活用した業務効率化により、日々の運営負荷を軽減します。

 

さらに、無料のコンサルティングと専任サポートチームによる手厚い支援で、EC事業のあらゆる課題をトータルにサポートし、継続的な売上成長を後押しします。

 

初期費用:190,000円~
月額費用:49,000円~

 

URL: https://mercart.jp

ecbeing

ecbeingは、国内最大級のシェアを誇るECパッケージ型プラットフォームで、これまでに1,600社以上の大手・中堅企業への導入実績を誇る、EC構築のリーディングカンパニーです。

 

システム開発には約650名、マーケティング支援には約300名という大規模な体制を持ち、要件定義からデザイン、システム連携、運用サポートまで対応が可能です。

 

特に業界ごとの商習慣や運用フローに寄り添った業界特化型の提案力に定評があり、基幹システム連携、店舗POS連動、多言語・多通貨対応といった高度な要件にも柔軟に対応します。


初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

 

URL: https://www.ecbeing.net

EBISUMART

ebisumartは、クラウド型プラットフォームです。BtoC・BtoB、オムニチャネル、モール型、ふるさと納税サイトなど、さまざまなタイプのECサイトに対応しており、中規模〜大規模向けの柔軟なカスタマイズ性と拡張性が特長です。

 

定期的なシステムアップデートにより常に最新機能が利用でき、年間100以上の機能追加や1,000以上のAPI連携を通じて、他システムとの統合もスムーズに行えます。

 

目的に合わせた機能が揃い、安定した長期運用が可能なクラウド型ECプラットフォームです。

 

初期費用:3,000,000円~
月額費用:要問い合わせ

URL: https://ebisumart.com

Commerce21

Commerce21は、中〜大規模企業向けに特化したECパッケージで、豊富な構築実績と高い信頼性を誇るソリューションです。

 

会員・ポイント・在庫・物流など、多様な基幹・外部システムと連携可能で、オムニチャネル戦略にも対応が可能です。開発後も主要メンバーが保守を担当する体制により、安定した運用と柔軟な内製化支援が可能です。

 

また、高い拡張性・セキュリティ・可用性を備え、大規模トラフィックにも耐える堅牢なECシステムを提供します。

 

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

 

URL: https://www.commerce21.co.jp

EC-ORANGE

EC-ORANGEは、ECとPOSの連携に強みを持つパッケージ型ECプラットフォームで、実店舗とECを併用したOMO戦略を重視する企業に最適です。

 

自社開発の「ORANGE POS」との連携により、店舗・ECの統合運用が可能で、小売業界での導入実績も豊富です。ソースコードの開示により内製化支援にも対応しており、企業の開発体制に応じた柔軟な運用が可能です。

 

導入後も、継続的なアップデート提案や支援サービスにより、安心して運用を続けられます。料金は要件に応じて個別見積りとなります。

 

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

 

URL: https://ec-orange.jp/

ECサイトを構築するならクラウド型ECプラットフォーム「メルカート」がおすすめ

メルカートは、システム連携とデータ活用に強みを持つクラウド型ECプラットフォームです。国内ECサイト構築数で業界No.1の実績を持つ「ecbeing」をベースに開発されており、費用を抑えつつ売上向上と拡張性を実現するEC環境を提供します。

 

UGC活用や動画マーケティング、CRM/CDP強化など、お客様のニーズに応える多彩なマイクロサービスや外部ツールとの連携による機能拡張で、理想のEC運用を実現します。

 

メルカートについて詳しく知りたい方は以下のURLから資料をダウンロードしてください。

https://mercart.jp/wp-list/detail/dl-overview

まとめ

ECサイトの成功には、システム面だけでなく、ビジネス全体を見据えた「ECベンダー」の選定が不可欠です。ECベンダーとは、サイト構築に必要な機能や運用支援を提供する企業であり、単なるツール提供にとどまらず、パートナーとして戦略設計からサポートまで広く関与します。

 

ベンダーを選ぶ際は、機能性・カスタマイズ性・コスト・セキュリティ・サポート体制・実績など、多角的な観点から比較することが重要です。

 

自社のビジネスモデルや将来像に合ったECベンダーを選定し、戦略的なEC展開を進めましょう。


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この記事の監修者

株式会社エートゥジェイマーケティング責任者座間 保

2007年に㈱エートゥジェイの創業に参画し2009年に独立。マス媒体以外のトリプルメディアを活用した一貫性のあるWeb戦略立案・戦術プランニング・実行・分析・改善に携わる。結果を重視した戦略的なECサイトやオウンドメディア構築を行う。WebメディアやWeb関連事業の起業を3度経験した、シリアルアントレプレナー。2017年に㈱エートゥジェイに出戻り、マーケティング部門を統括している。

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