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ASPカートでは物足りない? 企業のECサイトがクラウドECにリニューアルする理由とは

近年、企業のECサイトを中心にクラウドECへの切り替えが進んでいます。ECサイト構築には主に5つの方法がありますが、なぜクラウドECが選ばれるのでしょうか。
今回は、クラウドECとその他の構築方法との違いや、無料のECカートからクラウドECへ切り替えるメリットをご紹介します。ECサイトリニューアルを考えているEC事業者様は、ぜひ参考にしてください。
無料のカートシステムから乗り換えを検討するタイミング
無料のカートシステムから乗り換えを検討するタイミングとしては、以下の2つに大きく分けられます。
ECの事業規模を拡大したい時
文字通り、無料のカートシステムは初期費用や月額使用料といったコストがかかりません。専門知識も必要ないため、スモールスタートに適しています。
一方で、売り上げに対する従量課金制を採用しているため、売り上げが上がるほどコストがかかりやすくなる点に注意が必要です。
そのため、ECの事業規模を拡大したい時は、ECサイトをリニューアルするのに最適なタイミングといえるでしょう。
必要な機能が不足していると感じる
必要な機能が不足していると感じる場合も、リニューアルを検討するタイミングに適しています。
無料のカートシステムは、誰でも簡単にECサイトを立ち上げられる反面、EC
サイトを立ち上げた後の自由度は決して高くありません。自社で使っている外部システムとの連携ができない、独自ドメインを取得できないなど、自社が使いたい機能が搭載されていないことも考えられます。
また、サイトデザインのテンプレートが少なく、他の企業と差別化ができずに埋もれてしまうこともあるでしょう。
必要最低限の機能だけでは不十分だと感じた場合も、無料カートからのリニューアルを検討するタイミングといえます。
次のステップで検討されやすい「クラウドEC」と「ASPカート」
無料のカートシステムからの乗り換え先としては、クラウドECやASPカートがよく検討されます。どのような特徴を備えているのかチェックしてみましょう。
クラウドECの特徴
ECサイトには、ショッピングカートや決済機能、受注管理やメール配信機能など、サイトを運営するのに専用のプラットフォームが必要になります。このECサイトのプラットフォームを、「クラウド」で利用する形態が「クラウドEC」です。
主な特徴として、以下の3点が挙げられます。
1)機能が順次バージョンアップされる
クラウドECは、共通プラットフォームを利用しているため、ECシステムが自動更新されます。EC事業者は常に最新のサービスを利用することができ、時代やニーズの変化に柔軟に対応が可能です。
2)セキュリティレベルが担保される
クラウドECシステムでは、基準の高い企業のセキュリティレベルがシステムに適応される点も特徴です。クラウドECを提供している会社は、高いセキュリティ基準であるISMSの認証を受けていたり、国際基準であるPCI DSSに準拠するサービスを提供していたりする場合もあります。
3)長期的に見てランニングコストが安い
常に最新のシステムにアップデートされるため、長期的に見てランニングコストが安く済む点もクラウドECのメリットです。
例えば、ECサイトをスマホ対応する際に、バージョンアップしないカートシステムの場合は、サイト改修に多額の費用がかかる可能性があります。
一方、クラウドECを利用している事業者は自動アップデートで対応可能です。サイト改修に費用がかからず、結果としてサイト運用費がかからなかったという事例もあります。
無料ASPカートの特徴
ASP(Application Service Provider)は、インターネットを介してサービス提供者(ASP事業者)のサーバーにアクセスして、サービスを利用するプラットフォームです。
ASPカートの特徴として、以下の3点が挙げられます。
1)初期費用を含めたランニングコストが安い
ASPは、サービス提供者の設計したプラットフォームを利用します。企業や個人が同じプラットフォームを利用することで、ECサイトの構築や運用などにかかる費用を月額数万円程度に安く抑えることができます。
2)サーバーやインフラ環境の整備が不要
ASPは、インターネットを介してサービスを利用するSaaSという方式を採用しています。サービス利用者がサーバーやインフラ環境を準備する必要はありません。ECサイトを構築する専門的な知識がなくても、アカウントを作成するだけで、商品の販売を開始できます。
3)カスタマイズや機能の拡張ができない
低価格で気軽に利用できるASPですが、共通のプラットフォームを利用するため、自社サイトに合わせてカスタマイズすることはできません。
また、クラウドECに比べると、サイトの成長に応じた機能の拡張や、外部システムと連携といった面では劣ります。
ASPカートの有名なサービスとしては、MakeShop、FutureShop、shopserveなどが挙げられます。自社のECサイトで導入をしていなくても、名前を聞いたことのあるプラットフォームは多いでしょう。
決められたシステムを用いて低価格で運営できるため、規模の比較的小さな企業や個人運営のECサイトに適している構築方法です。
ASPやクラウドEC以外の構築方法と特徴
ECサイトのプラットフォームには、ASPやクラウドEC以外にも、下記のような種類があります。
オープンソース
インターネット上に無料でソースコードが公開されていて、誰でも無償で利用できるのがオープンソースです。プラグインが豊富なため、カスタマイズの知識があれば、低価格でECサイトを構築できます。
しかし、ソースコードが公開されているためセキュリティ面での不安が大きく、web改ざんや情報漏えいなどのリスクをはらみます。
フルスクラッチ
ECサイト構築のためのシステムを、ゼロから作り上げる方法です。思い通りのECサイトを構築できる一方で、開発には膨大なコストと期間がかかり、定期的なシステムメンテナンスも欠かせません。
クラウドECやパッケージのカスタマイズ性が高くなったこともあり、フルスクラッチを採用するメリットが薄れているのが現状です。
パッケージ
ECサイト構築用のフレームを元に、サイトごとにカスタマイズしていく方法です。フルスクラッチ型よりもコストと時間は抑えられますが、初期費用は高額になります。運営管理やメンテナンスを提供元がサポートしてくれるので、安定したサイト運営を実現できるのがメリットです。
クラウドECにリニューアルするメリット
現在、無料のECカートを利用していて、ECサイトのリニューアルを検討している場合は、クラウドECに切り替えるのがおすすめです。
では、クラウドECにリニューアルすることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
最新の機能が利用できる
クラウドECの最大のメリットは、基本機能のアップデートです。
最新の拡張機能や、EC業界のトレンドに合わせた機能が利用できることは、他のECサイトから遅れを取らず、利便性の高いサイトであり続けることができます。フルスクラッチ型やパッケージ型のように費用が発生することもなく、オープンソースのようにコードを書き換える手間も必要もありません。
セキュリティ面で安心できる
ECサイトにおいて、セキュリティに関わるリスクマネジメントは非常に重要です。
オープンソースの場合、セキュリティ対策はサイト運営者が実施するので、常にリスクが付きまといます。セキュリティ基準の高いクラウドECを選択することで、セキュリティに対する心配を減らすことができます。
CRMなど外部システムと連携が可能
売上や利益率の向上を支援するツールとして、多くの企業がCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)システムをはじめとした外部システムを導入しています。
しかし、拡張性の低いASPカートでは、外部システムとの連携ができない場合が多いです。その他の構築方法も、費用や手間が多くかかります。
一方で、拡張性の高いクラウドECであれば、CRMと連携して売上の向上につなげることが可能です。
実績No.1! ecbeingのクラウドECプラットフォーム「メルカート」
クラウドEC の導入を検討している企業におすすめしたいのが、「ecbeing」の低価格クラウドECプラットフォーム「メルカート」です。
メルカートは、ASPカートのリーズナブルな価格に、クラウドECの自動バージョンアップという両者のメリットを兼ね揃えたサービスです。セキュリティや拡張性はもちろん、各分野に精通したプロジェクトチームによる安心のサポート体制を整えています。
また、予算や要望に合わせて変更できる、柔軟なプランも人気の理由です。
無料のカートシステムで課題を感じたらクラウドECにリニューアルしよう
無料のカートシステムは、導入コストがかからない一方で、最低限の機能しか使えない場合が多く、できることも限られてしまいます。売り上げに応じて決済手数料がかかるので、売り上げが伸び始めると利益を圧迫する可能性も捨てきれません。
無料のカートシステムに課題を感じている場合は、ECサイトのリニューアルをおすすめします。
ただし、ECサイトのプラットフォームにはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。ECサイトのリニューアルを考えている場合は、自社ECサイトを分析し、目的に合ったプラットフォームを選択しましょう。
また、クラウドECの場合、導入には3ヶ月〜半年程度の時間がかかる場合があります。導入の際は、早めに検討を開始することも重要です。リニューアルすることが決まったら、早めに動き出すようにしましょう。
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メルカート事業責任者 / 執行役員渡邉 章公
2010年に株式会社ecbeingへ入社。エンジニアとして様々なクライアントのECサイト構築支援に従事。2016年よりSaaS型のECプラットフォーム構築に参画し、2018年に新サービス『メルカート』を立ち上げ。2020年にグループ会社のエートゥジェイへ事業と共に転籍し、執行役員に就任。

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