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キャッシュレス決済とは? 種類やメリット・デメリットなどを解説
政府主導のポイント還元キャンペーンなどもあり、日本でもキャッシュレス決済の普及が進みつつあります。しかし、キャッシュレス決済は多くの企業が参入していて、非常に多くの種類があります。それぞれの特徴や使い方などが良くわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、キャッシュレス決済の概要や支払い方法、具体的なキャッシュレス決済の種類などについてご紹介します。
【目次】
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、キャッシュ(Cash・現金)レス(Less・ない)の名前の通り、お札や小銭といった現金を使わない決済方法全般を指します。
クレジットカードを利用してECサイトや実店舗で買い物を行うのが、最もわかりやすいキャッシュレス決済の例でしょう。また、SuicaやPASMOといった交通系のICカードを使って電車に乗ったり、銀行口座から各種税金や公共料金を引き落としたりするのも、キャッシュレス決済に含まれます。
諸外国に比べると、日本はキャッシュレス決済の普及が遅れているとされています。これは、偽札が少なく現金の信頼感が高い、盗難のリスクが低い、ATMが普及していて現金が手軽に引き出せる、などが理由として挙げられるでしょう。
しかし近年は、新型コロナウイルス感染症による衛生面への不安や、政府の取り組みなどに後押しされ、日本でも徐々にキャッシュレス決済の普及が進みつつあります。
キャッシュレス決済の支払い方法
キャッシュレス決済は、支払い方法から考えると大きく3タイプに分けることができます。キャッシュレス決済における3つの支払い方法を、それぞれご紹介します。
前払いタイプ
あらかじめ電子マネーなどにお金をチャージしておいて、チャージしたお金を使って支払いを行うのが前払いタイプです。具体例としては交通系ICカードが挙げられます。
チャージした金額しか使えないため、その都度チャージする必要があるものの、お金がいくら減ったかわかりやすく、使い過ぎを防げるのがメリットです。
クレジットカードと連携させて、手動でチャージする必要がない「オートチャージ機能」を付帯している場合もあります。
即時払いタイプ
支払いと同時に、銀行口座から決済金額が引き落とされるのが即時払いタイプです。
銀行が発行しているデビットカードが有名ですが、QRコード決済の中にも一部即時払いに対応しているサービスがあります。
後払いタイプ
決済後すぐに引き落としが行われず、指定の日になるとそれまでの利用金額がまとめて引き落とされるタイプです。ポストペイとも呼ばれ、クレジットカードがこのタイプに当たります。
主なキャッシュレス決済サービスの種類
キャッシュレス決済サービスは、普及に伴いさまざまなサービスが台頭してきています。その中から、主なキャッシュレス決済サービスの種類をいくつかご紹介します。
クレジットカード
クレジットカードは日本で最も普及しているキャッシュレス決済です。2019年時点で、キャッシュレス決済の24%をクレジットカードが占めています。※1
ECサイトや実店舗はもちろん、公共料金や保険料の納付に使用できる場合もあります。
クレジットカードにはVISAやMasterなど複数のブランドがあり、ブランドによっては世界中のお店で利用することが可能です。また、専用端末にタッチするだけで決済が行える「非接触IC決済」に対応しているものも増えてきています。
※出典:経済産業省「第2回 キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_payment/002.html
デビットカード
商品購入時に代金がすぐに銀行口座から引き落とされる、即時払い式の決済方法です。
カードの種類によってはECサイトなどのネットショッピングにも対応しています。
日本ではあまり普及しているとはいえませんが、クレジットカードとは異なりカードを作る際の与信審査が不要で、比較的気軽に持つことができるのが特徴です。
電子マネー
専用の機器にスマートフォンやICカードをかざすだけで支払いが完了するのが電子マネーです。SuicaやPASMOといった交通系と、nanacoやWAON、iDといった流通系の2種類に分けることができます。
支払い方法は電子マネーによって異なり、前払いのものや、3種類すべての支払い方法に対応している場合もあります。
QRコード
あらかじめスマートフォンにアプリをインストールしておき、QRコードやバーコードを使用する方法です。
決済アプリを立ち上げたら、画面に表示されたコードを店側に読み取ってもらうか、店舗が設置しているコードを読み取ることで支払いが完了します。
近年普及しつつある新しい決済方法のひとつで、有名なものとしては以下が挙げられます。
- ・PayPay
- ・LINE Pay
- ・メルペイ
- ・楽天ペイ
- ・d払い など
キャッシュレス決済のメリット
普及が進みつつあるキャッシュレス決済ですが、従来の現金決済とはどのような違いがあるのでしょうか。企業がECサイトや実店舗でキャッシュレス決済を導入するメリットをご紹介します。
購入履歴がデータに残る
キャッシュレス決済を使用した商品の購入は、購入履歴がデータとして残ります。購入履歴のデータを事業者側が収集・分析すれば、ユーザーニーズに見合った広告を打ち出すなど、新たな施策につなげることができるでしょう。
業務の効率化につながる
キャッシュレス決済なら、購入時のお金のやり取りはすべてデータで行われます。現金の管理やおつりの対応などは不要で、会計時に釣り銭の渡し間違いが起こる心配もありません。
また、お金に関わる業務をデータ上で完結できるようになるため、現金を取り扱うよりも売上管理にかかる手間を減らせます。
インバウンド需要につながる
前述のように、諸外国では日本よりもキャッシュレス決済が広く普及しています。仮に現金払いのみ対応の店舗があったとした場合、外国人の顧客が買い物を諦めてしまう恐れがあります。
外国人顧客への機会損失を防ぐためにも、キャッシュレス決済は導入する必要性が高いといえるでしょう。
キャッシュレス決済のデメリット
キャッシュレス決済は導入する必要性が高い施策ですが、注意しなければいけないデメリットもあります。以下の点は事前に把握しておき、対策を考えることが大切です。
セキュリティや不正利用の問題
顧客のクレジットカード情報が抜き取られ、第三者に不正利用されたという事件は多く見られます。キャッシュレス決済アプリをインストールしているスマートフォンの場合も、何らかの理由でアプリを悪用されてしまう事態は捨てきれません。
不正利用や顧客の安心感を高めるためのセキュリティ対策は必要不可欠です。
災害時に使用できない恐れがある
キャッシュレス決済は、通信機器を通じてデータをやり取りして決済を行います。災害などのトラブルによって通信網や決済用端末が故障した場合、実店舗でもキャッシュレス決済が使用できなくなる恐れがあります。
決済手数料がかかる
キャッシュレス決済を導入するためには、決済用端末やシステムの導入費が発生します。また、キャッシュレス決済にかかる手数料を負担するのは消費者ではなく事業者側です。
手数料のために商品価格などの見直しを迫られるケースも考えられます。
キャッシュレス決済を導入しよう
キャッシュレス決済は、今後は日本でもさらに普及していくことが予想されます。特にECサイトでは、クレジットカードによる決済方法を選ぶ方が6割を超えているなど、実店舗以上にキャッシュレス決済で支払うケースが多いです。
キャッシュレス決済にはさまざまな種類や特徴がありますが、それらを踏まえたうえで導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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