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ソーシャルログインとは? 導入前に知りたい仕組みとメリット・デメリット
スマートフォンの普及が進み、パソコンではなくスマートフォンでECサイトの閲覧・商品購入などを行っているという方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、会員登録が求められるサイトの入力フォーム画面は、スマホ画面が小さく入力が煩わしい、個人情報の入力の際に人の目が気になるといった理由で、ユーザーが離脱する恐れがあるのも事実です。
その様な問題を解決するための仕組みとして、近年広がりを見せているのが「ソーシャルログイン」です。ここでは、ソーシャルログインの概要やメリット・デメリット、導入時の注意点などをご紹介します。
【目次】
ソーシャルログインとは
ソーシャルログインとは、各種SNSやGoogle、Appleなど、日頃から使い慣れているアカウント情報を利用して、Webサイトやサービスにログインできる機能のことです。 アクセス権限の認可を行う「OAuth」や、認証用のサーバーを使ってユーザー認証を行う「OpenID Connect」という仕組みを利用することで、ソーシャルログインを実現しています。
サイトやサービスによって異なりますが、日本国内でソーシャルログインに利用されているSNSサイトやアカウントとしては以下のものが挙げられます。
- LINE
- Yahoo!
- Apple ID
ソーシャルログインを取り入れるメリット
普及しつつあるソーシャルログインですが、取り入れることでどのようなメリットを得られるのでしょうか。まずは、Webサイトやサービスを運営する企業から見た際のメリットをご紹介します。
フォーム入力画面の離脱率の改善
ECサイトやアプリなどの会員登録を行う際は、ユーザーの氏名や年齢、住所、メールアドレス、電話番号など、多くの情報を入力しなければいけません。入力の途中で煩わしさを感じ、ユーザーが会員登録を断念してしまう可能性もあります。
しかし、ソーシャルログインを導入すれば、連携しているSNSやGoogleなどのアカウント情報を使ってフォーム入力を行えます。登録時の手間を防ぎ、離脱を防ぐことが可能です。
登録時だけでなくログインにも使用できるので、サービスの継続利用率の向上も期待できるでしょう。
ソーシャルデータを取得できる
ユーザーが使用しているSNSのアカウント情報を取得できます。具体的なデータはSNSごとに異なりますが、氏名や性別、メールアドレス、誕生日など、SNSに登録されているデータを取得可能です。
取得したデータをもとに、ユーザーに合わせたサービス提供につなげたり、SNSでメッセージを配信して顧客との接点を増やしたり、新しいプロモーションに活用できるのもメリットです。
セキュリティ対策のコストが減る
多くのSNSサイトが、二段階認証などの多要素認証に対応しています。セキュリティ要件が高いSNSサービスをログインに利用できるようになり、特別な対策を実施することなく、サイトのセキュリティを強化可能です。
また、ソーシャルログインの場合、サイト側はログイン時のパスワードなどを持ちません。サイバー攻撃のリスクを減らせる点もメリットといえます。
ユーザーから見たソーシャルログインのメリット
ソーシャルログインの導入は、サイトを運営している企業はもちろん、サイトを使用するユーザーにとってもメリットが大きいです。ユーザー視点でソーシャルログインを見た場合は、どのようなメリットがあるのでしょうか。
サイトの登録が簡単になる
SNSアカウントを利用してサイトの会員登録を行えば、メールアドレスや電話番号といった入力フォームを自動で補完してくれるので、入力時の手間や入力ミスを大きく減らせます。
スマートフォンなど、画面が小さく入力フォームがタップしづらいデバイスからの登録時は特に便利です。
パスワード管理の手間が減る
新しいWebサイトのサービスが、SNSアカウントにログインして利用できます。サイトごとにユーザーIDやパスワードを設定する必要がなくなるので、パスワード管理の手間を大きく減らせるでしょう。
なりすましや不正ログインを予防できる
SNS側で実装している二段階認証などのセキュリティを利用できるのもメリットです。SNSサイトはログイン時に確認のメールが届く場合があるので、身に覚えのないログインやなりすましはすぐにキャンセルして防げます。
ソーシャルログインのデメリット
企業・ユーザーともにメリットが大きいソーシャルログインですが、デメリットがないわけではありません。導入・運用する際は、次のようなデメリットがあることを知っておく必要があります。
SNS側の仕様変更に影響を受ける場合がある
ソーシャルログインを自社のWebサイトに導入する際は、SNS側が定めた仕様に則って実装を行わなければいけません。SNS側で仕様が変更された場合は、ユーザー情報が取得できない、サービスにログインできないといった影響が出る可能性があります。
SNSにある以上の個人情報は取得できない
SNSに住所やメールアドレスといった情報を登録していない場合は、ソーシャルログインを使用しても入力フォームに自動入力されることはありません。
また企業側も、SNSに登録されている以上のユーザーの情報を取得することは不可能です。たとえば、登録名が本名ではないSNSと自社サイトを連携された場合は、ユーザーの本名を取得することもできません。
実装にコスト・専門知識が必要
ソーシャルログインを自社で独自に実装したい場合は、OAuth認証や各SNSのAPIに関する知識が必要です。専門的な知識が求められるので、エンジニアが社内にいない場合は実装が難しくなります。SNS側の仕様変更などに伴い、メンテナンスのコストが発生する場合もあるでしょう。
また、ソーシャルログイン機能を提供する外部サービスを利用したり、機能の実装を外注したりすることも可能ですが、その場合もコストが発生してしまいます。
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お問い合わせはこちらからソーシャルログインの導入・実装方法
ソーシャルログインをWebサイトに導入する代表的な方法としては、SNSが提供しているAPIを利用して独自に機能を開発する方法と、外部サービスを活用する方法の2つが挙げられます。
独自に機能を開発する場合は、初期の開発やSNS側の仕様変更への対応、継続的なメンテナンスといった手間とコストが発生します。デメリットの点で挙げた通り、導入には専門知識を持ったエンジニアの存在が欠かせません。
一方で、外部サービス(ASP)を活用する場合は、サービス費用こそかかりますが、ソーシャルログインの導入・メンテナンスにかかる社内の工数やコストを削減できます。社内にエンジニアがいない、メンテナンスに工数がかかり他の業務に手が回らないという場合は、外部サービスを検討してみるのも良いでしょう。
ソーシャルログイン導入時は個人情報の取り扱いに注意
ソーシャルログインを導入する際に注意が必要なのが、個人情報の取り扱いです。SNSからユーザーの情報を取得したり、SNSの情報をサイトのログインに活用したりできるのは、ソーシャルログインのメリットであると同時にデメリットでもあります。
万が一、ソーシャルログインによって収集した個人情報の漏えいが起こってしまった場合、ユーザーに大きな損害を与え、企業の信頼も損なってしまうでしょう。サービス提供に必要な情報以上は取得しないことや、取得した個人情報は厳重に管理することが、サイトを運営する企業には求められます。
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SNSアカウントなどでサイトにログインできるソーシャルログインを活用すれば、ユーザーが会員登録する際の手間が減り、登録への心理的なハードルも下がります。企業はSNSに登録されている情報を取得できるので、ユーザーごとにサービスを提供するなど、マーケティング活動につなげることも可能です。
ただし、情報漏えいの恐れがあるので、個人情報の取り扱いには細心の注意が求められます。
ソーシャルログインにはデメリットもあるものの、メリットが非常に大きい機能です。ECサイトをはじめ、会員登録を前提とするサービスを提供しているサイトは、ソーシャルログインの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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