インタビュー詳細
「木徳神糧」がDtoC事業のスタートにメルカートを採用した理由とは?
木徳神糧株式会社(きとくしんりょう)は、東京都千代田区に本社を置く米穀製品専門の商社。年間販売量業界トップクラスのお米の卸売会社として知られており、米穀、食品、飼料、鶏卵といった事業を展開している。そんな同社は、2021年1月5日にメルカートを導入して、公式オンラインショップ『コメッツ(KOMETS)』をスタートさせた。新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、消費者のライフスタイルの変化に合わせたDtoC事業を展開するのが狙いという。そこでメルカート採用の理由と今後の同社のECサイト戦略について伺った。
今回お話を伺った方
- 木徳神糧株式会社
洪 越洋 様
メルカート導入の目的・課題・効果
- DtoCの観点でECサイトを構築、ブランディングと商品提案力の強化を図る
- ECサイトの運営経験・ノウハウがないため、手厚いサポートは必須
- バックオフィスの操作性が高く、少人数でもスムーズに運営できるカートシステムが必要
- デジタルマーケティングを活用し、ブランディングなどの不安を払拭したい
- 導入前から手厚いサポートがあり、不安なくECサイトがローンチ
- メルカートの操作性は高く、少人数の作業で、わずか4ヶ月でオープン
- マーケティングなどの提案・アドバイスが充実しており、段階的に進められた
DtoCでECサイト構築を模索。サポート体制が充実しており、スモールスタート可能なメルカートを採用
はじめに、御社の事業について教えてください。
木徳神糧(きとくしんりょう)は、明治15年(1882年)の創業から主に米穀事業を展開しており、2022年で創業140周年を迎えます。
他に米関連の加工食品や、CKD(慢性腎臓病)やPKU(フェニルケトン尿症)の患者様の食事に役立つたんぱく質調整米「真粒米(まつぶまい)」を開発するなど、幅広く事業を展開しているのが特徴です。主力事業の米穀事業においては、大手量販店や大手外食チェーン、コンビニエンスストアなどの得意先に対し卸売を行い、BtoBを中心に事業を展開している。
2021年1月にオープンした公式オンラインショップ『コメッツ(KOMETS)』では、どのような商品をお取り扱いしていますか?
現在、ECサイト『コメッツ』では銘柄米食べ比べ等のセット商品を含めて、約150アイテムを取り扱っています。単品では60品目ほどです。お米のラインナップが多く、北海道から九州まで、様々な産地の銘柄を取り扱っています。
なかでも外国産の長粒種『タイ香り米 ジャスミンライス』はエスニック愛好家に人気です。そして注力しているのは、当社が独自開発した『長鮮度米(ちょうせんどまい)』です。生鮮食料品である米の精米したての美味しさをお届けするコンセプトで開発しました。
米に特別な加工をしているわけではなく、窒素充填、脱酸素剤の挿入、密封包装などで鮮度と美味しさを守っています。『長鮮度米』は未開封であれば、半年間鮮度と美味しさが保たれます。
お米の美味しさは、保存方法等によって大きく変わるのでしょうか?
お米の場合は「鮮度」がポイントになります。
お米は精米した後、空気に触れると酸化が進みます。そして酸化すると鮮度が落ち、劣化が進んで味も悪くなります。
お米は外部環境からの影響を受けやすい食品ですが、『長鮮度米』なら安心してお米を保存できます。
『コメッツ』は、BtoCのECサイトとして展開されているのでしょうか。
当社が今回、公式オンラインショップをオープンした目的は、これまで一般消費者の方々との接点があまりなかったこともあって、DtoCの観点からメーカー直販を展開することにあります。ECサイトを通じて、お客様のニーズなどを的確に掴み、今後の営業活動に活かしていきたいと考えました。新型コロナウイルスの感染拡大も影響していますか?
影響は大きかったですね。コロナ禍で外出が減り、生鮮食料品の販売もネットにシフトしています。当社としては、消費者のライフスタイルの変容に合わせて、販路拡大を図らなければならないという想いがあり、DtoCの一環としてECサイトを立ち上げました。
『コメッツ』の企画時に、モールへの出店は検討しましたか?
これまでECサイトの運営経験やノウハウが全くなかったため、ECの事例は研究しました。まず、一般的にはモールに出店してから、自社ECにシフトする動きが多いことが分かりました。しかし、当社の場合、DtoCで独自性を打ち出したいという意図があったので、当初より自由度が高い自社ECを選択する運びとなりました。
ECでのノウハウがないということですが、企画時点でどんな課題感をお持ちでしたか?
主に3つあります。最も大きい課題はEC運営に関する知識がゼロベースといっても過言ではないほどノウハウがなかったことです。プロのサポートがどうしても必要と判断しました。
次に、少人数での対応となるため、日々のオーダー処理や商品更新などが誰でもできるバックオフィスの操作性の高さです。そして最後は、現在進行中でもありますが、自社ECサイト『コメッツ』の認知を広げるデジタルマーケティング面での不安の解消です。
課題感がある中、どのようなポイントでメルカートを選ばれたのでしょうか?
まず、初期導入コストの低さがポイントになりました。メルカートはクラウド型のため自社でサーバーを持つ必要がなく、バージョンアップなどのメンテナンスをメルカート側が実施してくれるメリットがあります。EC経験がなかった当社にとって、スモールスタートができるため導入しやすいと考えました。
次に、ECサイトの運営ノウハウを持っていないスタッフでも、受注から出荷までワンストップで対応できることです。メルカートは伝票などが自動生成される機能があり、バックオフィスがとても操作しやすいという利点があります。結果的に、ECサイト更新のための操作習得にかかる時間や労力が、かなり少なくて済みました。
なにより大きかったのは、サポートがとても充実していたことです。エートゥジェイの各担当者がいつでもマーケティングなどについてアドバイスをしてくるので、大変助かっています。
実際に、どのくらいの期間で『コメッツ』をオープンされましたか?
昨年(2020年)の夏頃に具体的な検討に入り、メルカートと契約をしたのは8月です。ECサイト構築は4ヶ月間ほどで完了し、12月1日から社内限定でテストオープンをしました。
実は12月1日にグランドオープン予定でしたが、EC経験がなかったこともあり段階的に進めたという経緯があります。エートゥジェイからの提案もあり、まずは1ヶ月間テスト運営をして、オペレーションに問題がないことを確認し、不安を払拭してから1月5日に公開となりました。
メルカートを導入して、当初の課題感はクリアされましたか?
先ほど申し上げた3つの課題のうち、ノウハウ不足の問題については、今も取り組みの途中ではありますが、解決できていると思います。サポート体制はとても充実しており、電話やメール等で問い合わせると即時対応してくれます。ECサイト運営に関するナレッジをエートゥジェイの担当者から教わることで課題感を解消することができ、満足しています。
また、メルカートのバックオフィスは操作性がとても良く、課題はクリアできています。認知の部分は、メルカートの機能をフル活用できていないので、今後の課題と考えています。エートゥジェイのマーケティング担当の人々に協力いただきながら、進めていきたいと思っています。
『コメッツ』を通じて、今後、EC領域でどのような展望や構想をお持ちですか?
売り上げ等の目標もありますが、中長期的には『コメッツ』のDtoC事業を通じて「木徳神糧」のブランディングをし、会社の知名度を上げることを考えています。
また、ECサイトでお客様と直接的な接点を持つことで得られる購買等のマーケティングデータを活用し、当社が得意とするBtoB領域での提案力の向上を図りたいと思っています。
他に商材の幅も広げていきます。お米を軸に、関連商品をはじめ一般に認知されていない野菜や果物などの生鮮食料品、特産品、季節物といったラインナップを充実させたいですね。ECだからできる独自の展開を構想していきたいと考えています。
現在、EC事業領域でメルカートの導入を検討している企業様にアドバイスやメッセージがありましたらお教えください。
メルカートなら、ECのノウハウがない会社でも、お手軽に完成度の高いECサイトをスタートできます。まだローンチしたばかりで実績がなく、アドバイスとはいえないかもしれませんが、ネットの世界はスピード感が第一です。もしECサイトを立ち上げる意志をお持ちでしたら、様々なサポートが充実しているメルカートを採用して、スピード感をもって進まれるのが良いのではないでしょうか。
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社名
木徳神糧株式会社
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創業年月日
1882(明治15)年1月
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代表取締役社長
平山 惇
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所在地
東京都千代田区神田小川町2-8 木徳神糧小川町ビル
構築・運用・サポート
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